クリストファー・プリースト

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双生児

クリストファー・プリースト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152088154
ISBN 10 : 415208815X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,510p

内容詳細

ジャックとジョー。同じイニシャルを持つ2人の男の人生を、虚実入り乱れた語りで描く大作。圧倒的な支持を集める物語の魔術師が贈る“もっとも完成された小説”。英国SF協会賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。

【著者紹介】
クリストファ- プリ-スト : 1943年、英国イングランドのチェシャー州生まれ。16歳でマンチェスター市の公立学校を卒業した後、会計事務所に勤めるかたわら、SFの創作を始め、66年に短篇“The Run”を発表してデビュー。68年にフルタイムの作家となり、70年に第一長篇『伝授者』を上梓する。74年発表の第三長篇『逆転世界』で、英国SF協会賞を受賞。アメリカではヒューゴー賞の候補となり、一流作家の仲間入りを果たす。95年、ヴィクトリア朝を舞台に、ふたりの天才奇術師の対決を本格ミステリ仕立てで描いた傑作『奇術師』(ハヤカワ文庫FT)で世界幻想文学大賞を受賞。日本でもSF/ミステリ両ジャンルのみならず、海外文学愛好家からも高い評価を受けた。2002年に発表された『双生児』は、英国SF協会賞とアーサー・C・クラーク賞を受賞、名実ともに現代の英国SF/ファンタジイ界を代表する作家である

古沢嘉通 : 1958年生、1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • NAO さん

    【「今年の本」週間参加】一卵性双生児でどちらもイニシャルがJLというややこしい兄弟の戦争体験。ところが、二人が語る人生は、明らかに違っている・・。一卵性双生児が語る二つの世界は、微妙に交錯し合い同調し合っており、二つの世界そのものが、よく似ていながら違っている一卵性双生児のようなものなのか。ヘスやチャーチルが自分にそっくりな替え玉を使っていることなど、双生児(そっくりな二人)にかかわることがらが幾つもちりばめられた、なんとも不思議な感覚に陥るSF。面白かった。『奇術師』も読んでみたくなった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    英国空軍のパイロットでありながらも良心的兵役者だったJ・S。この「黒い白馬に乗った騎士が」みたいな一見、普通に見えてありえない事実を紐解くと謎が深まる。一卵性双生児として生まれたジャックとジョー。共に二人はベルリン・オリンピックに出、思想上の違いから別れ、同じ女性に惹かれるが・・・・。現実の記事や首相らとの会談への速記などが入り交じる中でのジャックとジョーの手記を摺り合わせると重なる部分もあるが、重ならない部分も見えてくる。これは同じ世界間ではなく、平行世界の出来事?それとも本当に二人は存在していたのか?

  • ぐうぐう さん

    双子が主人公の歴史改変もの。そこから読者が連想する物語を、プリーストは軽々と超えてみせる。スリリングで挑発的、虚実入り乱れた歴史に翻弄され、双子がそれぞれ残した手記に眩暈し、起こっていることを整理しようとページを行きつ戻りつする行為にいつしか快感を覚え、気付くと読んだことのない魅惑的な物語にすっかり呑まれてしまっている。答えが書かれていないことが、読み終わってなお、読者を物語から離さない。読後の余韻が、まったくもって只事ではない。尋常ではない。小説でしか味合うことのできない感動がここにはある。圧倒的!

  • バ度ホワイト さん

    読み終わってポカーンとなった。う〜ん傑作ってほどでは…て感じだったが、解説読んであっっっ!!!第1部を読み返して、これは凄いぞ〜て。 第二次世界大戦の知識があればより物語に入り込めただろう。最後まで読んでも謎がいっぱいでまた初めから読みたくなるし自分で色々解釈出来て語り合いたくなる!クリストファー・ノーランの映画よりも難解だという原作『奇術師』も読んでみたい。

  • kinka さん

    コイツの本は漫然と読んでちゃ駄目だからと、大分注意してた筈なのに…!どこで見落としたんだろう、いやどこから騙されてたんだろう?キーポイントは分かっている。1941年5月10日。戦時下に全く違う選択をした双子の片割れがこの日生きるか死ぬかで、歴史が分岐していく様子が様々な人の記録文書の体で、時系列を操作しながら語られていく。しかし、この記録ってのが曲者なんだよなあ。信頼出来ない語り手かもと疑うし、妄想の記憶かもしれん。読みながら謎解きに逡巡し、でも目くるめく語りにページを捲る手は止まらないのだ。不思議。

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