機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY vol.2

【３話収録】
■第５話「ガンダム、星の海へ」
　アフリカでの善戦も空しく、ガンダム２号機とガトーは宇宙への脱出に成功してしまった。アルビオンは直ちに宇宙へ進出、２隻のサラミス級と合流して追撃を続行する。そのころ、味方のムサイ艦に収容されたガトーは、暗礁宙域に潜む主力艦隊と合流していた。自分を追うアルビオンが暗礁宙域に入ったのを知ったガトーは、迎撃に出ようとする。だが、ジオン残党軍の指導者・デラーズは、大きな目的を持った者は小事に関わってはならぬ、とガトーを諌め、かわりにシーマ・ガラハウ中佐を出撃させるのだった。やがて、地球圏に不敵な放送が流れる。ガンダム２号機を背にしてデラーズは、“ジオン独立戦争”は終わってはいない、と宣言。自らを“デラーズ・フリート”と名乗り、地球連邦に対して戦線布告した。ＧＭに乗るようにとの命令に反し、ガンダムで出撃するコウ。だが、陸戦用装備のガンダムは、宇宙空間ではＧＭ以下の性能になっていた……。
■第６話「フォン・ブラウンの戦士」
　シーマ率いるゲルググ部隊に苦汁をなめさせられたアルビオンは、部隊再編と大破したガンダムの修理と換装のため、アナハイム社のある月面都市フォン・ブラウン市へ入港した。パイロットとしての自信を失いかけていたコウは、モンシアに心無い台詞を浴びせられるとひとり、雑踏の中に走り出していった。街のチンピラとトラブルを起こして叩きのめされ、郊外でジャンク屋を営む男に拾われた。その男ケリィ・レズナーは戦闘で片腕を失っていたが、その誇りと闘志はいささかも衰えていなかった。彼の指摘により、コウは自分が脱走兵になってしまったことに気づく。もはやアルビオンに帰れないと思う彼は、ケリィが隠している遺棄されたモビルアーマーの修理を手伝う代わりに、ジャンク屋に居させて貰うように頼んだ。だが、そのケリィがシーマと会っているのを目撃し、全てを悟る。ケリィは修理したＭＡをもって、デラーズ・フリートに参加するつもりだったのだ。
■第７話「蒼く輝く炎で」
　宇宙戦用ＭＳ、ガンダム・フルバーニアンを完成させたアナハイムはまた、デラーズ・フリートとも通じていた。秘かに月を訪れたシーマとの間に、新型ＭＳ供与の密約を取り交わしていたのだ。戦いの間隙から利を得ようとするアナハイムにとって、連邦とデラーズ、片方があまり強力すぎては面白くない。さらに、シーマとアルビオンの双方が月にいることを好まぬアナハイムは、アルビオンに圧力をかけさらにはニナに退艦するよう命令を下す。ＭＳ開発からも退くよう命じられ気持ちの興ぶったニナは、ささいなことでコウと仲たがいをし、アルビオンを去ってしまう。一方、モビルアーマー・ヴァル・ヴァロの修理を終えたケリィは、シーマには身体の不自由な自分をパイロットにする気などないということを聞かされていた。うちひしがれたケリィは、ヴァル・ヴァロを始動させる。「ガンダムだ、ガンダムさえ倒せば…俺も認められる!!」と。


敵のジオンの残党を追うために、戦艦アルビオンの出撃を急ぐなか、コウは仲間たちの弔いのためにガンダムで参加することを志願する……。OVAガンダム・シリーズ第2弾。(CDジャーナル　データベースより)