イサベル アジェンデ

人物・団体ページへ

日本人の恋びと

イサベル アジェンデ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207377
ISBN 10 : 4309207375
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;20

内容詳細

毎週届くクチナシの花、黄色い封筒に入った手紙、お忍びの小旅行…80代を迎えた老人の謎めいた日常の背後に、いったい何があるのか?老人ホームに暮らすアルマ。日系人イチメイとの悲恋を主軸に過去と現代のドラマが展開する、現代版『嵐が丘』。

【著者紹介】
イサベル アジェンデ : 1942年生まれ。ペルー生まれのチリの作家。ジャーナリストとして活躍中の73年、叔父のアジェンデ大統領が軍事クーデターで暗殺される。迫害にあいながら執筆した『精霊たちの家』が絶大な反響を呼ぶ

木村裕美 : 東京生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    ラークハウスの人々が兎に角、魅力的。彼女・彼等は老い、死、痛み、失われた人生の可能性と悔いを恐れたりしない。おおらかで軽やかに受け入れながらも次世代への未来への架け橋となっていく。こういうお年寄りに私はなりたい。人生と人に絶望してもおかしくない事実を描きながらも人は様々な愛を与え、受け入れ、生きていくという物語は、『精霊たちの家』を描いたこの作者だからできたのだろう。読み終わった時、暗くなるまで夢中で遊んでいた友達と別れる時のような、寂しさで胸を掴まれながらも相手への感謝と喜びで満たされた思いがしました。

  • アン さん

    高齢者施設に勤めるイリーナと入居者のユダヤ系アメリカ人のアルマ。この二人の女性と彼女らと関わった人々を通し、愛の尊さを見つめた物語。戦争に翻弄された激動の20世紀から、ネット社会が進む現代までの背景を鮮明に描き出しながら、人種や身分、性別を超えた様々な愛の形を示しています。苦難にあっても、信じ合える「生涯の愛」というものがあること。そして老いについても考えさせられ、自分と向き合う事を恐れず、豊かに年を重ねていきたい思いが湧いてきます。「愛と友情は老いることがない」この素敵な言葉を胸に抱いて。

  • Willie the Wildcat さん

    時勢の齎す心身の抑制と、時勢を超えた不変の心底。謝罪と感謝の入り混じる半生の交錯。精神的に支えあう”今”が、その半生の集大成。様々なMinorityの抱える心の葛藤と向き合う1つ1つの”物語”を、静かに受けれて各々過ごす時間描写が印象的。イチからの114通の手紙。もれなく滲む愛情を基盤とした尊重と尊厳。「自分を空にする・・・」、時代に関係のないその純粋さに、”過去の怪物たち”も消えていく。ここに著者のメッセージが、暗喩されている気がする。

  • はる さん

    老人ホームで働くイリーナは、ここに入居する老婦人アルマに個人的に雇われる。彼女に毎週届くクチナシの花と手紙。彼女には秘かに想い続ける日本人イチメイの存在があった…。次第に明らかになるアルマの過去と、日本人イチメイとの関係。戦争、階級、人種。様々な障壁の前でもアロマの愛は変わらなかったが…。人種を超えた愛、そして老いと死。様々な問題を描いた人間ドラマ。ロマンチシズム溢れるエンディングが胸を打つ。木村さんの訳もいい。

  • ぶんこ さん

    自分自身が老境に入っている今、そこはかとない不安に囚われていたからか、いつもは速読なのに読むのに時間がかかりました。読み終わってぼっ〜としながら、歳をとるのが怖くなく、むしろ楽しもうと思えるようになっているのに気付きました。「愛と友情は老いることがない」・・・なんて心強い言葉でしょう。アルマとイチメイのような「愛」とは無縁ですが、アルマがイリーナを救った「友情」に感動。アルマ、イチメイ、イリーナと辛い過去を持つ人々の心の広さ、人としての崇高さに心打たれた素晴らしい本でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

イサベル アジェンデ

1942‐。ペルーのリマで生まれる。生後まもなく父親が出奔、母親とともに両親の祖国チリに戻り祖父母の家で育つ。19歳で結婚後、雑誌記者となるが、1976年、アジェンデ政権が軍部クーデターで倒れるとベネズエラに亡命。1982年、一族の歴史に想を得た小説第一作『精霊たちの家』(河出文庫)が世界的ベストセ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品