二人の女の物語 下 岩波文庫

アーノルド・ベネット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003225240
ISBN 10 : 4003225244
フォーマット
出版社
発行年月
2002年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,301p

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    作者のフランスへの想いがソフィアの行動を通して示されているように思う。出来の悪い子ほどかわいい…と言ったところか。コンスタンスは、寡婦となるも子育てに対する態度など、一般的な女性といえる。一方、ソフィアは、パリで男に捨てられるも、徐々にしっかりとした女になっていく。そのパートが一番読んでいて楽しかった。結局勝ち組として物事を見るコンスタンスが、それでもソフィアに対し何か美しいものを感じているのが、読んでいて優しい気持ちになった。さて、女二人の物語は、「女の一生」を超えられたか?軍配はやはりモーパッサンへ。

  • 扉のこちら側 さん

    2016年248冊め。【159-3/G1000】ついに姉妹の再開の時。時代も移り変わり、十代の姉妹も(当時としては)老婆と言われる年齢に。旧訳では「老妻物語」というタイトルのこの本だけれど、こう大河的に姉妹の一生を描いているところからすると今のタイトルの方がよかったのかな。しかしシリルは最後までぶれずに自分の道を歩み続けるのだな。

  • NAO さん

    町から一歩も出ることなく、家の没落を見続けたコンスタンス。パリで金持ちになったソフィア。二人の生涯は全く違うようだが、パリに暮らしたとはいってもソフィアのつましい生活は故郷の姉の生活とあまり変わるところがない。結局、「かたくなに家を守る」という二人に組み込まれた遺伝子が、それぞれの場所で同じように働いていたということではないだろうか。作者は、パリであまりにも滑稽な太った老婦人を見かけて、こんな人にも若く輝くときがあったのだろうに思ったという。コンスタンスの晩年は、作者が見かけた老夫人そのものだが、⇒

  • きりぱい さん

    英国版『女の一生』を書こうと、更にその上を行くために女を二人にした物語。性格の違う姉妹が、イギリスはヴィクトリア時代の地方と、普仏戦争で包囲を受けるパリと二つの背景で生きる。嫌気のさすソファイアなのに、話はそのパートの方が面白くなり、子供溺愛がよろしくないコンスタンスの方は、話はやや平板なのに、こまごました心情に実感を寄せやすい。老いて、「自分の生涯をもう一度繰返せるものなら」と追想するソファイアに感極まる。そしてお互いの最期まで労わり合う姉妹にも。巻を経るごとに面白くなりよかった。こういうの結構好き。

  • 秋良 さん

    色々と起伏はあったものの、後世にのこる何かを成すこともなく、時代に忘れられるように最期を迎える二人。でも人生ってそんなもんかも。読み物としての面白さはモーパッサンの方が上。

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人物・団体紹介

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アーノルド・ベネット

1867‐1931。イギリスの小説家・劇作家・評論家。代表作に小説『二人の女の物語』(別題『老妻物語』1908年)。イギリスで最も古く、権威ある文学賞ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞を1923年受賞

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