読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• ぽま さん

  読了日：2012/12/06

  イレギュラーズもののパスティーシュ。物語冒頭で解散してしまう（リーダーのウィギンズが隊から追放されてしまう）ので、他の作品とは少々毛色が異なっている。ホームズが行方不明である状況下で、物語は女王の暗殺計画阻止へと展開していく。犯罪組織の「大将」の登場には期待していたのだが、彼の登場は4年後に譲るしかないか。／浮浪児や移民等の、弱者に対する社会の厳しい態度なども織り込んで描写が成されている。ホームズも彼らに対して冷たい態度を取るためにその当時の風潮を際立たせているが、終盤、彼が態度の軟化を見せるのは印象的。

• ブラックティー さん

  読了日：2013/01/20

  イレギュラーズのリーダーとしてお馴染みのウィギンズ少年が主人公。とはいっても、ある失敗の責任を問われ冒頭でイレギュラーズを離れることに。新たな仲間と〈カラス同盟〉を結成し、行方不明のホームズ救出、ひいては女王暗殺を阻止する為に危険に飛び込むことになります。子ども向けなのですぐに読めてしまいますが、当時の人種差別や貧困の問題、また阿片窟や地下鉄の様子などはとてもリアルに描かれています。1887年はホームズの活動がまさに黄金期に入ろうとしている頃かと思いますが、まだなんとなく若々しい探偵の描写も良かったです。

• 颯奏 さん

  読了日：2015/07/28

  イレギュラーズのリーダーといえばウィギンズ。ウィギンズが主人公のホームズ・パスティーシュな児童書。綺麗にまとまっていたし児童書ということもあってするするっと読めた。終わりよければ全てよし。

• 鐵太郎 さん

  読了日：2008/11/26

  これは、子供たちの、子供たちのための冒険物語です。彼らは決して超人ではない。根性はあっても空は飛べない。「名探偵カッレくん」の世界を思い出しました。あんな感じです。いい本です、これ。子供だけに見せるのはもったいない。時代背景はしっかり書かれていますし、話の構成もしっかりしている。新時代の正統派のパスティーシュと言ってもいいのではないかな。この本で、新しいホームズ・ファンが増えるのも、面白いかも。

• かえる さん

  読了日：2013/11/23

  ベーカー街不正規隊のリーダーことウィギンズが主役のお話。ほんとこの頃の階級や人種による差別が厳しかったことがよく分かります。とある失敗が切欠で、ウィギンズは仲間を失い、不正規隊も解散となってしまうのですが・・・新たな仲間を得て、馬車の追跡したり、屋根伝いに走ったり、潜り込んだり、敵に追いかけられたりと本領発揮。描写が上手いので、彼等と一緒に冒険しているようで、読むのがすごく楽しかった。あと、ホームズを訪ねていった時のワトソン先生の厳しい態度に、ウィギンズ以上にショック受けた自分がおりました(笑)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

• 『レーエンデ国物語 夜明け前』4月17日発売 シリーズ累計15万部突破！絶賛続々の王道ファンタジー。 完結に向けて、物語はきしみを上げて動き出す。 |12時間前
  
• 誉田哲也の警察×社会派小説『首木の民』6月19日発売 著者の進化が止まらない――。警察小説のトップランナーが日本の暗部を鋭く抉る警察×社会派小説。 |1日前
  
• 人気作家17人によるリレーエッセイ『私の身体を生きる』5月24日発売 女性／女性として生きる17人の作家がときにユーモラスに、ときに激しく、かつてない真摯さでつづった、自分と自分の身体の... |5日前
  
• 【最新】2024年本屋大賞受賞作品決定 全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」。2024年本屋大賞結果が4月10日（水）に発表されました！大賞作品は『成瀬は天下を取... |6日前
  
• 松原タニシ最新刊『松原タニシ怪談集(仮)』6月26日発売 事故物件住みます芸人・松原タニシ最新刊！ベストセラー『事故物件怪談　恐い間取り』シリーズの著者による怪談集。 |2024年04月08日 (月)　00:00
  
• 湊かなえが描く、学園青春×ミステリ小説『ドキュメント 角川文庫』6月1... 事故により陸上競技をリタイアした 圭祐は、ひょんなことから放送部に 入部する。偶然手に入れたドローンを武器にコンテス... |2024年04月08日 (月)　00:00