ギリシア悲劇 1 ちくま文庫

アイスキュロス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480020116
ISBN 10 : 448002011X
フォーマット
出版社
発行年月
1985年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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15cm,483p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    アイスキュロスの伝存する作品7篇すべてを収録。ギリシア悲劇の英雄とは、予言や呪いという人を超えたものと向き合う自我の大いさに支えられているのだとするならば、本書の登場人物たちはそれを見事に体現していると思います。父を殺した母を殺す予言を得たオレステスや兄弟殺しの呪いを受けたエテオクレスは倫理と正義の間で葛藤し、しかし敢然と己が運命の成就に向かう。その悲劇の爆発はリフレインを多用するコロスの合唱に支えられ何と胸を打つことか。丈高い彼らの悲劇はそれだけ深く、だからこそカタルシスもまた大きいのだと思います。

  • 松本直哉 さん

    夫を殺したクリュタイムネストラと母を殺したオレステスといずれの罪が重いか?オレステスを擁護するアポローンが、母なんて子を産む機械のようなものだと自民党代議士みたいなことを言う。対するエリニュス(復讐の女神)は母殺しに勝る大罪はないと主張。投票の結果オレステス無罪の決定にエリニュスは怒り狂う。アテナのとりなしで怒りの矛を収めて行く終盤は無理やりな感じで説得力に欠ける。父権制の母権制に対する勝利にエリニュスは本当に納得したのだろうか? ギリシャ文明の、そして西欧の女性差別はここから始まったのだなと思う

  • 加納恭史 さん

    ソポクレスのギリシア悲劇から別の悲劇も読みたくなる。次はアイスキュロス。その悲劇の発生はアクロポリスの岩山の下に、新しい酒神を祀り、新しいディオニュソスの大祭で、奉納行事の一つとして劇の競演を催した時に始まる。時に紀元前534年、最初の悲劇の勝者はテスピス。アリストテレスによると、悲劇が酒神ディオニュソスの伝説を内容とした合唱隊から生まれた。山羊の合唱隊は酒神崇拝の祭礼における山羊の姿の者が行った行事だった。酒神には半人半獣の従者が常に従った。また神話学、人類学、民族学などディウニュソス伝説の研究も進む。

  • em さん

    ホメロスの前後にまたがる七つの悲劇。イオ(ヘラクレスの祖)にまつわるもの、テーバイ、オレステイア三部作。戯曲は少々苦手なのに、圧倒的な迫力に引きずられる。所々に、古い神がゼウス以降の新しい神々によって懐柔され、従っていく過程が見られるのは興味深い。新しい神の論理では、子胤は男のもので、母親はただ身を貸すだけの仮宿。これにより母殺しは軽微な罪となる。面白いのは、古い神が最初この判定に反対し、新たな地位と引き換えに容認すること。母系から父権へ。神の世界もまた、平定した者の目線を介して私達は見ている。

  • こうすけ さん

    ギリシア悲劇集・アイスキュロス編。オレステス三部作が面白かった。『アガメムノーン』は前に読んでそれほどだったが、後半2つがなかなか良かった。また、50人の娘が、結婚を迫ってくる50人の従兄弟たちから逃げまどう『救いを求める女たち』はぜひとも後半の作品も見たかった。現存していないのか。アイスキュロスは基本的にストーリーが単純でわかりやすい。

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アイスキュロス

525B.C.〜456B.C.ギリシアの悲劇詩人。ソポクレス、エウリピデスとならんで三大悲劇詩人の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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