本作は前体制と現体制がミックスされたアルバムとなるが曲順の構成が素晴らしい。ちょうど「向かい風を突き抜けて」と「オーロラ・ドリーミング」が境い目となるが、続けて聞くと前体制からバトンが受け継がれて、それに応えようとする現体制の決意みたいのを感じ取れる。 その新録のオーロラ・ドリーミングがまた素晴らしい曲。 作曲した石谷光氏も筆者が聞いたところ、かなり自信を持っておられた。 真崎莉子と水野青海の透き通るような歌声はもちろんのことだが、それを支える森川優羽、戸川優海、花咲果林の織り成すハーモニーが絶品である。 今回のプリンセスは眠り姫が題材となっているが、実際のお話しより強い意志を持ったプリンセスてして描かれているようだ。本作で13作目のプリンセス曲となるが物語の13人目の魔女と掛けていると考えるとセンスを感じる。 次の「コケコッコー」は、放課後プリンセス初期の頃に出来た曲だそうで、これを聴いた真崎莉子のたっての願いで収録されたらしい。真崎莉子ワールド全開の曲になっており、後の彼女の代表作になるだろう。 ラストの「未来の鐘を鳴らせ」も石谷光氏の作詞作曲となるが、5人の歌声とギターの融合がたまらなく至極の曲となっている。新しく始まったプリンセスストーリーにぴったりの力強い曲となっており5人の強い意志を感じられる。 真崎莉子が正規メンバーに昇格した時の彼女のコメントも題材に盛り込まれているとか…。

新曲かなり良い