DVD 輸入盤

ニューイヤー・コンサート 2006 ヤンソンス&ウィーン・フィル

New Year's Concert

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0734142
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
DVD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

世界でもっとも注目される演奏会、ウィーン新春の名物「ニューイヤー・コンサート」。2006年はマリス・ヤンソンスが登場、これまで「ニューイヤー」を指揮してきた歴代の巨匠たちの系譜にその名を連ねることとなりました。
 ヤンソンスは現在、コンセルトヘボウ管弦楽団とバイエルン放送交響楽団という、ヨーロッパ有数の実力を誇る2大名門オケを率いて充実した活動を展開、当代随一の実力と評価も高い超売れっ子指揮者であることはご承知のとおり。

 そのヤンソンスが指揮したニューイヤー・コンサートは、いかにもヤンソンスらしい力強くキリっとした音楽と、ウィーンならではの柔和な叙情性のどちらもよく生かされたもので、第2ヴァイオリンを右側に置いた楽器配置ゆえの立体的かつ引き締まったサウンドも実に魅力的。中でも『憂いもなく』『ハンガリー万歳』『狂乱のポルカ』などといった速めの曲では、ヤンソンスならではのテンションの高いスピード感が見事なものでした。
 選曲も練り上げられており、ワルツ、ポルカのバランスの良さに加え、モーツァルト生誕250周年にちなんで『フィガロの結婚』序曲と、ワルツ『モーツァルト党』がとりあげられていたのも印象的。この『モーツァルト党』は、『魔笛』と『ドン・ジョヴァンニ』の有名旋律を引用素材としたもので、最後の『魔笛』序曲のパロディは特に聴きものでした。引用といえば、『芸術家のカドリーユ』はさらに盛りだくさんで、メンデルスゾーンの結婚行進曲や、ラ・カンパネッラ、魔弾の射手、魔笛、モーツァルトの交響曲第40番、ベートーヴェンのトルコ行進曲といった当時の演奏会での人気作品のメロディが次々にあらわれて壮観。
 響きの面白さという点では、カスタネットを用いた壮麗な『スペイン行進曲』、鳥笛が可愛い『クラプフェンの森にて』も目立っていましたし、最後に携帯電話の音が鳴り、ヤンソンスがひと芝居演じる『電話のポルカ』や、同じく最後にヤンソンスが拳銃を撃つ『山賊のギャロップ』もいわゆる小道具ものとして大成功していたと思います。
 編曲・引用ものが多いのも今回のニューイヤーの特徴で、他の作曲家の作品引用ばかりでなく、自作の引用を効果的におこなった『入り江のワルツ』『親しい仲』『山賊のギャロップ』も取り上げていました。


0734142
ニューイヤー・コンサート 2006(DVD)

【収録曲】
PartT
ヨハン・シュトラウスU世:狙いをつけろ! op.478
ヨハン・シュトラウスU世:ワルツ『春の声』op.410
ヨハン・シュトラウスU世:外交官のポルカ op.448
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ『ことづて』op.240
ヨハン・シュトラウスU世:ポルカ『女性賛美』op.315
ヨハン・シュトラウスU世:ワルツ『芸術家の生活』op.316
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ『憂いもなく』op.271

PartU
ヨハン・シュトラウスU世:ジブシー男爵の入場行進曲
モーツァルト:『フィガロの結婚』序曲
ヨーゼフ・ランナー:ワルツ『モーツァルト党』op.196
ヨハン・シュトラウスU世:ガロップ『愛のメッセージ』
ヨハン・シュトラウスU世:新ピチカート・ポルカ op.449
ヨハン・シュトラウスU世:芸術家のカドリーユ op.201
ヨハン・シュトラウスU世:スペイン行進曲 op.433
ヨハン・シュトラウスU世:ワルツ『親しい仲』 op.367
ヨハン・シュトラウスU世:ポルカ『クラプフェンの森にて』 op.336
ヨハン・シュトラウスU世:狂乱のポルカ op.260
エドゥアルド・シュトラウス:電話ポルカ op.165
ヨハン・シュトラウスU世:入り江のワルツ op.411
ヨハン・シュトラウスU世:ポルカ『ハンガリー万歳』op.332

アンコール
ヨハン・シュトラウスU世:山賊のギャロップ op.378
新年の挨拶
ヨハン・シュトラウスU世:ワルツ『美しく青きドナウ』 op.314
ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲 op.228

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)
 録音:2006年1月1日 ウィーン、ムジークフェラインザール

 NTSC
 STEREO: PCM / SURROUND: Dolby Digital 5.1 & DTS 5.1


歴代ニュー・イヤー・コンサート

1941 クラウス(1)
1942 クラウス(2)
1943 クラウス(3)
1944 クラウス(4)
1945 中止
1946 クリップス(1)
1947 クリップス(2)
1948 クラウス(5)
1949 クラウス(6)
1950 クラウス(7)
1951 クラウス(8)
1952 クラウス(9)
1953 クラウス(10)
1954 クラウス(11)
1955 ボスコフスキー(1)
1956 ボスコフスキー(2)
1957 ボスコフスキー(3)
1958 ボスコフスキー(4)
1959 ボスコフスキー(5)
1960 ボスコフスキー(6)
1961 ボスコフスキー(7)
1962 ボスコフスキー(8)
1963 ボスコフスキー(9)
1964 ボスコフスキー(10)
1965 ボスコフスキー(11)
1966 ボスコフスキー(12)
1967 ボスコフスキー(13)
1968 ボスコフスキー(14)
1969 ボスコフスキー(15)
1970 ボスコフスキー(16)
1971 ボスコフスキー(17)
1972 ボスコフスキー(18)
1973 ボスコフスキー(19)
1974 ボスコフスキー(20)
1975 ボスコフスキー(21)
1976 ボスコフスキー(22)
1977 ボスコフスキー(23)
1978 ボスコフスキー(24)
1979 ボスコフスキー(25)
1980 マゼール(1)
1981 マゼール(2)
1982 マゼール(3)
1983 マゼール(4)
1984 マゼール(5)
1985 マゼール(6)
1986 マゼール(7)
1987 カラヤン(1)
1988 アバド(1)
1989 クライバー(1)
1990 メータ(1)
1991 アバド(2)
1992 クライバー(2)
1993 ムーティ(1)
1994 マゼール(8)
1995 メータ(2)
1996 マゼール(9)
1997 ムーティ(2)
1998 メータ(3)
1999 マゼール(10)
2000 ムーティ(3)
2001 アーノンクール(1)
2002 小澤征爾(1)
2003 アーノンクール(2)
2004 ムーティ(4)
2005 マゼール(11)
2006 ヤンソンス(1)
2007 メータ(4)〜予定


収録曲   

  • 01. V/a - Opening Credits / Nyc 2006
  • 02. Johann Strauss - Aufs Korn - Marsch, Op.478
  • 03. Voices Of Spring, Op.410 Fruehlingsstimmen
  • 04. Johann Strauss - Original Version
  • 05. Johann Strauss - Diplomaten-polka, Op.448
  • 06. Josef Strauss - Eingesendet - Polka Schnell, Op.24
  • 07. Johann Strauss - Lob Der Frauen - Polka Mazur, Op.
  • 08. Johann Strauss - Kuenstlerleben, Op.316
  • 09. Josef Strauss - Ohne Sorgen! (without A Care) -pol
  • 10. Johann Strauss - Einzugsmarsch Aus Der Zigeunerba
  • 11. Le Nozze Di Figaro Kv 492
  • 12. Mozart, Wolfgang Amadeus - Overture (figaros Hochz
  • 13. Joseph Lanner - Die Mozartisten
  • 14. Liebesbotschaft. Galopp, O.op.
  • 15. Johann Strauss - Arranged By Josef Bayer
  • 16. Johann Strauss - Neue Pizzicato Polka Opus 449
  • 17. Johann Strauss - Kuenstler-quadrille, Op.201
  • 18. Johann Strauss - Spanischer Marsch Opus 433
  • 19. Du Und Du - Waltz Op.367 1874 Based On Themes From
  • 20. Johann Strauss - Original Version
  • 21. Johann Strauss - Im Krapfenwald'l - Polka Francais
  • 22. Johann Strauss - Furioso-polka Op.260
  • 23. Telephon. Polka Francaise, Op. 165
  • 24. Eduard Strauss - Arranged By Michael Rot
  • 25. Johann Strauss - Lagunen-waltzer (lagoon Waltz), O
  • 26. Johann Strauss - Eljen A Magyar, Op.332
  • 27. Johann Strauss - Banditen-galopp (bandits' Galop),
  • 28. Not Applicable - New Year's Address
  • 29. Johann Strauss - An Der Schonen Blauen Donau, Op.3
  • 30. Radetzky-marsch, Op.228
  • 31. Strauss, Johann - Arr. Leopold Weninger

総合評価

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3.5

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バルト海にのぞむラトビア生まれのロシア人...

投稿日:2015/11/25 (水)

バルト海にのぞむラトビア生まれのロシア人名指揮者ヤンソンスの振った最初のニューイヤー2006年度。初登場とは言え、さすが巨匠とだけ高く評価される人望の厚みを感じさせもする、ニューイヤーコンサートの重要性と定義を完全に知り尽くしている感が否めない素晴らしい選曲のニューイヤーとなった。2006年はあの天才モーツァルトの生誕250年の節目に当たったアニヴァーサリーイヤーであった。モーツァルトの言わずと知れた名作歌劇<フィガロの結婚>序曲や、大変珍しいウインナワルツの祖ヨーゼフ・ランナーの筆になる隠れた傑作とも言うべき内容のワルツ<モーツァルト党(=モーツァルティアン)>をプログラムの中で豪快に演奏して、この年2006年度のモーツァルトイヤーの重要性を強調視させる工夫を堂々と行った。その他にも、モーツァルトの有名な交響曲第40番第1楽章のため息のモチーフを取り入れた鮮烈に響く内容の<芸術家のカドリーユ>や、粋でノリノリなテンポのギャロップ<愛のメッセージ>や、あまり頻繁には演奏される機会の少ないオペレッタ<二ネッタ公爵夫人>の第3幕で演奏すべく作曲された<新ピッチカートポルカ>、優雅でシンフォニックな曲調の<スペイン風行進曲>、壮大な目まぐるしい転調の連続によって大胆・豪壮で独自の音楽空間を造り上げた<狂乱のポルカ>、聴衆の笑いを受け狙いしたとも見て取れる携帯電話の着信を取り入れた滑稽な演出で表現した<電話のポルカ>、名作オペレッタ<ベネチアの一夜>のモチーフで固めた着想豊かで突きることのない楽しいメロディー続出の<入り江のワルツ>では、曲の聴かせ所となるさびの部分でチェロの対旋律を織り込んで優雅にうっとりとしたウイーン音楽の世界を独自な解釈で見せつけもした。その他にもプログラム第1部では、言わずと知れた名作ワルツ<春の声>と<芸術家の生涯(=芸術家の生活とも)>を聴かせてくれるのが嬉しいプログラム選曲内容となって充実さを増している姿勢が窺える。初登場にしては意欲的で素晴らしすぎる選曲演奏であるが、その点こそが巨匠ヤンソンスの初めからたくましく輝く個性の独自の主調とオーラの輝きでもあるのは誰もが否定できない事実であろう。まさにウイーン音楽を聴く極め付けのこれまでのニューイヤーでは決してありえなかった出来映えに仕上げられた名演の数々に酔わされた瞬間であったと思う。やはり新年最初のおめでたい元日の夜はウイーンフィルのニューイヤしかないとー考えさせられもした内容豊かで楽しい一夜であったとヤンソンスの精力的な指揮ぶりとウイーンフィルの団員奏者のえ演奏をこうしたまとまった形で教えられた様に思う。細部の細部に至るまで徹底してこだわり抜いたコンサート・ドラマツルギ―の圧巻を見る様な光景と演奏であった。これ以上にはないシュトラウス・ファミリーやランナー作品で構成された素晴らしいコンサートであったと改めてここで再高評価したい思いにさせられる今日この頃にある次第である。きっと2016年のニューイヤーでもヤンソンスの素晴らしい芸術的音楽感性がきらびやかに舞うシュトラウス・コンサートを造り上げてくれるのはほぼ間違いないと心から早くも期待してもいる。また個々の作品の演奏の質もウイーンフィルの名手たちの腕前と技術を最大限に発揮させて素晴らしいものになるであろうことが予測されるというものである。やはり「一年の計は元旦にあり」という格言がピタリと当てはまる思いにさせてくれるコンサートの体裁を新たな趣向と魅力で料理して世界中70ヵ国4億人のお茶の間の心に届く祝賀の会を造り上げて新年最初の日の一夜を盛り上げてほしいと希望するまでである。

松浦博道 さん | 静岡県 | 不明

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批判的な意見も見かけますが、やはり指揮オ...

投稿日:2008/12/05 (金)

批判的な意見も見かけますが、やはり指揮オケ共に上手い。さすがVPO。ヤンソンスの姿は人を引き付けるものがあり(以前から僕はそう感じ本人に会いに行ってます)魅力的だ。荒々しいとのご指摘はワルツをよく聞かれている方はそう感じるのでしょうが、これだけの水準に対してであれば重箱の隅をつつくようなものだ。

徳力 さん | 東京都 | 不明

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ワルツの甘美さ、優雅さがあまり感じられな...

投稿日:2006/09/10 (日)

ワルツの甘美さ、優雅さがあまり感じられない演奏でした。勢いはあって、ジプシー男爵の行進曲は良かったのですが、あとは荒々しすぎます。深みのないヤンソンス氏の演奏。ウィーンフィルもなぜこのようなものを受け入れているの??キュッヒルさん、バルトロメイさん等大ベテランもいらしたのに・・・ マリスさん、パフォーマンスやりすぎです。

an さん | 愛知 | 不明

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