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　2014/04/28

15歳のときに、今はなき日劇文化劇場というミニシアターで見て、エンドタイトルに流れる「アメイジング・グレイス」を聞きながら、席を立つこともできないほど感激した、我が心のベストワン・ウエスタンです。初めて牛追い旅に参加した少年の目を通して世の中の理不尽に翻弄されながら大人になっていく主人公を描いた西部劇ですが、埃にまみれ薄汚れた西部の風景をそのまま切り取りながら、詩情あふれる映像を作り上げた監督の力量。何の得にもならないことが分かりながら、自分のちっぽけなプライドを守るため、勝ち目のない戦いに身を投じ、激しいがんファイトの末に散っていくカウボーイたち。主人公と同じ年代にこの映画に出会えたことが本当に幸せでした。西部劇に興味の沸かない人も損はないので、ぜひ見てみてください。