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schumanniana さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/12

    ピアノの状態が悪い・・・それは確かにそうかもしれない。だが!
    このヴェデルニコフの演奏はベートーヴェンの後期ピアノソナタの数ある名盤のなかで、最も美しく、最も崇高な輝きを湛えた超名演なのである!とりわけ30番の3楽章、32番の2楽章が素晴らしい。この響きの美しさはもはや彼岸のもので、ここまでの演奏になるとピアノの状態が・・・とか言ってる場合ではなくなってくる。そういう考えが浮かんでくる前に涙が落ちているのが自然であろう。31番はリヒテルのライブやアファナシエフのサントリーホールライブに軍配が上がるが、何はともあれ購入を迷っている人にはいち早く聴いて欲しい。ヴェデルニコフというピアニストが人間の本質をしっかりと見据えた20世紀最高の”芸術家”の一人であったことが分かるはずだ。
    因みに、ピアノの状態は最高ではないかもしれないが、録音自体は非常に良い。ヴェデルニコフのCDの中では、最も彼のピアニズムがよく現れている超名盤である。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/12

    なんという素晴らしさだ・・・
    全集はアルバン・ベルクというのが一般的な見解であるが、この全集はそれを遥かに上回る超名録音だ。私はラズモフスキー第二番の第二楽章がこれほどまでに美しく弾かれたのを聴いたことがない。いつまでも終わらないで欲しいと心から願ってしまう演奏で、弦楽器4という小さな編成からチェリビダッケの指揮するブルックナーのアダージョのような本質世界が表現されるのであるから、それはもはや神秘としか言いようがないではないか。購入を迷っている方は即購入すべきだ。これほどまでに音楽の素晴らしさ、ベートーヴェンの偉大さ、人間臭さが堪能できるCDにはなかなか出会えるものではない。さて、それでは15番を聴きながら旅立つとするか。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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