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ねこだらけ さんのレビュー一覧 

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/11/25

    The Completeと呼ぶにふさわしい内容で,全体の1/5程度を聴いた時点でかなり安心している.

    本セットは,米コロンビアにワルターがこれまでに発売した公式録音,リハーサル録音および対話を完全に網羅したものである.たとえば,1949年のベートーヴェンの第9録音の終楽章を1953年に再録音したものも,それぞれ当時発売されたスタイルで通して聴けるよう,当時のアルバムデザインで2枚に分ける念の入れようである.あわせて,これに関する手紙や録音記録なども詳しくカラー資料が付属しており,ワルターの1次試料としてはほぼ完ぺきと言えるものではないかと思う.

    肝心の音質は,まずテープのモノーラル録音が大幅に向上していて大変うれしい.これまでの冷たいシャリシャリした音ではなく,芯のあるしなやかな音になり,しかも余計なステレオ処理もなく,きちんとしたモノーラル音源で収録されて製作者の誠意を感じる.悲劇的序曲のすさまじさはまるでライブ録音のようだ.

    ステレオ録音は低音から高温までフルにとらえきっており,その伸びの良さからか,むしろ従前よりも厚みに欠ける印象を与えるかもしれない.たとえば,大地の歌がその典型である.しかし,コントラバスの生々しく強い音を聞いていると,テープに残っている音の本来の姿を聴いている気にさせてくれる.ティンパニーの強い打ち込みも芯があり,弾力も十分である.

    こうしたわずかながらも本質的な音の変化のせいか,ステレオのジュピターなど,これまでの覇気に欠けた印象が幾分改まった.スタジオに響いていた壮絶な響きがかなり生々しく聞こえてくる.丁寧に聴いていこうと思わせる.

    78sからの復刻もなかなか健闘しており,シューマンのラインはこれまでで一番バランスの整った復刻のように感じた.

    大きな箱は,立派な解説書のサイズに合わせたもので,その中身は非常な力作である.これから丁寧に読みたい.CDが紙製のスリーブから取り出しにくい点だけが唯一の難点だが,今のところほぼ満点の評価を与えてよいと感じている.

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/06/10

    クナの代表盤のひとつ。
    おそらくもっとも1890年代の演奏の雰囲気を忠実に守った、ドイツの素朴さを体現した、余人をもって代え難い名演。
    クナのほかの演奏と比べてもアンサンブルがあるよく整い、歌手もっとも素晴らしく、録音も聴きやすく、申し分ない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/01/04

    これまでに,私家版を含む様々な形態で発売されてきたフルトヴェングラーとベルリンフィルの戦中録音が,まったく次元の違う水準の音で現れた.かつて,メロディアのCDでがっかりした方も多いと思うが,今回のセットは従来品とは一線を画して驚異的に状態が良く,ものによっては戦後の録音よりもいい状態で磁気記録が残っていることを示していてる.

    ソ連のメロディアは,1950年代にGOST56シリーズのLPで状態の良い音質のレコードを発売したが,その後どういうわけか,再版のたびにコピーテープの劣化がひどく目立ち,またベートーヴェンの第5のように一部欠落が生じてSPレコードで穴埋めというお粗末なこともしでかしたことはよく知られている.仮にも貴重なオリジナルテープを預かるソ連が,こうした恥知らずの仕事を平気でしでかしたことは,他国および後世に悪い印象だけを残したと非難されても反論の余地はない.

    今回の復刻は,ロシアで1987年および1991年に複製されたコピーテープの中から,エコー処理などの余計な手の加わっていないものを選び抜き,非常に丁寧にデジタル化したもので,ダイナミックレンジも周波数帯も極めて理想的な状態に仕上がっている.その結果,目の前で鳴っているかのような艶やかでふくよかな弦楽器の合奏が再現されている.本来,こういう豊かな音が記録されているのだ!

    たとえば,1943年録音のベートーヴェンの第5は一切の欠損無しで,徹頭徹尾,美しい音の感触を堪能できる.これはメロディアの初出LP以上ではあるまいか.また2種類収録されているモーツァルトの39番はびっくりするほど音の状態が良くなり,同様の大改善がブルックナーの5番,ベートーヴェンのVn協奏曲,シュトラウスの家庭交響曲などにも言える.ブルックナーの第6も,既存のLPやCDに比べてバランスが整い,トランペットの強奏もヒステリックに聞こえなくなった.ベートーヴェンの第9も,弦楽合奏のリアリティが大きく改善し,大音量での再生に堪えるふくよかさを取り戻した.

    総じて,テープの経年劣化を心配した杞憂を見事に吹き飛ばし,ドイツ人が真剣に復刻に取り組んだ歴史的な成果を実感することができた.誠に快挙である.

    なお,シェラックからの復刻もいくつか含まれているが,こちらは今一つ技術的に物足りない成果に終わっている.

    初出ものとして,ダフニスとクロエの「第1」組曲の第2曲以降が追加されたことや,未完成が全曲として登場したことも快挙である.これらは,いずれもコンサートごとに整理された解説書によって,詳しく状況を知ることができる.実にこうした解説書の作りの良さも,本企画が本物であることの証といえる.

    付属のDVDは,BPOのOBによる発言を集めたもので,短いながら重要なポイントを指摘したもので,こちらも貴重である.

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/15

    音楽の作りこみのすごさにまず感動.それをよく体現するまで娘たちを鍛えて作り上げた努力にまた感動.そしてキレのいいダンスが「これぞモーニング娘。」と言いたくなる見事さで,もはや文句のつけようがない.結成15周年の50作目にして最高傑作!メンバーのリフレッシュぶりも目を引くので,これから一気に駆け上がっていきそうで楽しみになる一作.アイドル全体を見渡しても,2012年の一番充実した作品かもしれない.

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/02

    RCSさんもご指摘の通り,パッパーノのベートーヴェンの第5は驚異的名演奏.幾多の名演奏に接してきた耳にも抜群の名演奏と思わせる素晴らしい完成度です.レハールの「金と銀」も大変見事.
    次点はチョン・ミュンフンのブラームスの第4.これまた見事なアンサンブルの統御で,終始圧巻です.この二曲だけでも,このセットを買う価値があると思います.
    なお,1947年録音のバルビローリの「泥棒かかさぎ」は,アセテートっぽい音質とノイズがあるにもかかわらず,完全なステレオになっていて,もしかして,バイノーラル録音なのではと思われます.1947年としては驚異的に鮮明な音質と臨場感です.
    モリナーリの録音は,もうちょっと復刻をがんばってほしかったです.四季は抜群の演奏名だけに,1942年の78sとはいえ,もっと鮮やかな音になるはずです.
    全体として,作りこみが丁寧で解説書もしっかりしているので,愛好家には手放せないセットだと思います.

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/20

     コンセルトヘボウの全盛期の実力が,このころまだ維持されていたことを物語る,壮絶な演奏.各パートの完成度が恐ろしく高く,残響の長い大ホールでも音の輪郭がまったくぼやけない.自信に満ちた強烈なティンパニーの打ち込みも,さすがコンセルトヘボウと感嘆させられる.

     ただ,このCDに収められた音源は極めて不可思議なもので,第1楽章だけがオンマイクで残響がゼロ.第2楽章になって,急にいつものコンセルトヘボウの豊かな響きに変わる.おそらく別の会場で取られた複数音源の混合音源なのだろう.どう考えても第1楽章だけが異様なので,できれば出自をたどって正規の音源から出しなおしてもらいたい.終楽章冒頭のティンパニーが半分ほど欠落しているのももったいない.

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/26

     要点だけ先に述べると,このセットは最近のEMIの新リマスターシリーズとは関係ありません.1991年から2004年にかけて発売された復刻ものを束ねて,それに特典の「ワルターを語る」CDが追加されただけです.

     このため,音質に一貫性がまるでなく,とりわけモーツァルトのピアノ協奏曲20番やアイネクライネなど,デジタルノイズ除去の弊害で音質の劣化が顕著な復刻がかなり混じっている点が大きな問題です.

     ワルキューレ第1幕など,比較的うまくいってるものも入っていますが,そもそも極めて中途半端な選集だけに,音質面でのメリットが目立たない本セットの価値は,正直ぱっとしません.

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/05

    申し分無しの素晴らしい復刻.まさにいうこと無し.もともと名演として知られていたが,この復刻で細部までよく伝わるようになり,恐ろしく細かい仕上げの行き届いた,絶品の名演であることがよりはっきりした.彫りの深いドラマティックな演奏ながら,あらゆる瞬間が気品に満ちている.

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/13

    ステレオで聞けるハイドンの四季では断トツの名演奏だと思います.これとクレメンス・クラウスの2組が最強のお気に入りです.

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/12

    驚くばかりの名演奏!こんな見事な荘厳ミサも珍しい.この曲の魅力がこれほど感じられる演奏も少ない.1937年のライブだが,聞きやすい良心的な復刻もよい.

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/05

    ℃-uteファン必携の名盤です。なんといってもB面にあたる「美少女心理」が℃-uteの代表曲とも言える名作で,しかもアルバム収録されたことがないので,このシングルの価値は絶大です!

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/20

    Very Beautyはハロプロ史上に輝く傑作だと思います。
    メロディーだけでここまで魅力的な楽曲は滅多にありません。Berryz工房の声の質にもあっていて、菅谷梨沙子さんの歌い出し、2番の熊井友理奈さんの声の違いなどが何とも魅力的です。
    一方、ガキ大将もまれに見る名品で、インパクトが大きいのに飽きのこない質の高い仕上がりです。
    いずれの曲も、Berryz工房を知らない人にもお勧めできるものです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/28

    ℃-uteってもっと売れていいなあって思わせる、充実した傑作です!
    シングルカットの曲はどれもよくできていますが、このアルバムでは鈴木愛理の「Yes! all my family」が大傑作。抜群の歌唱力に支えられたつんくらしい名作です。
    バラード系の「約束は特にしないわ」もハロプロ史上に残る名作です。いつ聞いてもいい曲だなあって思います。

    初回CDについているDVDは、℃-uteファンなら絶対持っておいた方がいい楽しいDVDです。かわいい彼女たちがたっぷり見られますし、各メンバーの生き生きとしたキャラクターも楽しめます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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