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gougori さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/19

    その昔にライブも見たし映像でもいろいろ見た。しかし、このベックの演奏は自分が見た中では間違いなく最高である。このライブはベックの他にもタルちゃんなど見所もあるが、とにかくベックのプレイが素晴らしい。90年代ぐらいからだろうか、アルバムでもそうだがベックのプレイが独自の変化を見せ始め、若い時よりも、曲はともかくプレイがいいのだ。それがこのライブでは遺憾なく発揮されている。まったくもって過去の人ではない。ベックの何がすごいのか。一言でいえばニュアンスのギタリストである。表現力が素晴らしい(一流のミュージシャンのリズム感についてはいうのも野暮なのでふれない)。ギタリストならわかると思うが、ベックの運指の基本はオーソドックなスタイルである。指盤を指が縦横無尽に動き回る後のギタリストやホールズワースの様なタイプとは違う。しかしギタープレイはサーカスではない。その目的は表現であり、その点でベックのニュアンスによる表現力は素晴らしい。七色のトーンといわれた、今は亡きロイ・ブキャナンの系譜だろう。左右の手の強弱のバランスとボリュームとトレモロアームだけでそれをおこなう。ピックを持たず、主に2本の指で引くことは微妙なタッチのを可能にするとともに、アームをコントロールしやすくしているようにも見える。さらに音色は、そのニュアンスを伝えるためにとてもドライだ。これはプレイヤーにとっては諸刃の剣で、全てをさらけ出すことになる。要塞の様なセットを組むミュージシャンが多い中、ギター一本で立つベックはまさに孤高の存在といえるだろう。クラプトンとの競演は見る者を楽しませるだろうが、ここまで円熟したベックの前ではクラプトンのギターはあまりに凡庸に見える(シンガーとしては相変わらず魅力的であるが)。ギタリストなら、このライブは見るべきである。ギタープレイの本来の姿がここにある。自身のスタイルは別として学ぶべきことは多いはずだ。プレイヤーでない人も、これほどまで演奏者のプレイ感を感じられるDVDもそうは無いはずだ。これはギター道を突き詰めたベックの「五輪の書」であるのかもしれない。まずはこのプレイに見ほれてほしい。

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     2009/10/18

    円熟したアデューのパフォーマンスが見られるライブ、ファンの方なら損はないでしょう。デビュー当時よりその声の魅力はすばらしものがありましたが、歌手として力量はあまり評価されず、そのサウンドからも雰囲気ものとして扱われがちでした。しかし年月を重ねアデューもバンドも円熟しています。髪をキュと結んで表情は厳しく、チヤイナドレスを着て裸足で歌う姿は、ストイックでありながらセクシー。何とも形容しがたい大人の魅力(踊るとなぜか恥ずかしそうなのが可愛い)です。やはりライブでもその声は素晴らしいものがあります。後の3人のメンバーについてもアルバムでは聴けない彼等のミュージシャンプレイが聴けます。ステージはメンバーの他にサポートを多く起用した構成ですが、個人的には彼等はとても良いバンドなので、そのバンドらしさがもう少し見れたらとも思いました。あとはストイックな作りのアルバムでは抑えられてる、キャバレー的なテイストがライブではかなり見られます。賛否はあるかもしれませんが、これもこのバンドの魅力でしょう。逆にいえば、アルバムであれほどまで抑えられる彼等のミュージシャンとしてのセンスは脱帽です。とはいえ、このライブも魅力的ですから、ファンなら宵にこのサウンドと魅惑の歌声に酔うのがいでしょう。ただお酒がすすみますのでご注意を。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/18

    たいへん素晴らしいパフォーマンスでファンならずとも必見です。ノラ・ジョーンズ等、生まれながらにして魅力的な声も持ったシンガーは多々おりますが、そのなかでも声の魅力、表現力は圧巻です。容姿同様、ナチュラルでキュートな歌声はアルバムですでに多くのファンを得ていますが、ライブではその真の実力を見ることになるでしょう。少し引きずるような歌い回しでありながら音程は非常に良く、聞いてとても心地よい歌声です。今回のライブでは初めの1.2曲こそ控えめですが、徐々に調子を上げていき、中盤以降はのびのびとその魅力を見せつけてくれます。ツェッペリンのカバーは、あまりに自然なので初めは気が付かなかったほどです。プラントの歌がメロディーというよりも歌い回しですから、まさにシンガーの表現力が問われるタイプの曲ですね。それをここまで歌いこなすとは、いささか恐ろしい気もします。全編をとおしてこんなに気持ち良さそうに歌うシンガーもあまりいませんね。歌っているときの集中力と歌い終わった後のちょっと照れくさそうなキュートな様子など、ライブならではの表情も見られます。音も大変良く、ボーカルの表情や各楽器の音もとてもクリアに聞こえます。ストリングスやホーンもいる大人数の編成ですが、欲を言えばもっとシンプルなバンドでもよかったのではとも思います。三点セットのドラマーとローズを使うキーボードが良いプレイヤーだと思いました。映像も美しい。自分の目で見てもこんなにクリアには見えないでしょう。歌は誰でも歌えますが、ここでは本物のシンガーが見られます。是非ご覧下さい。しかもライブCDも付いてお買い得でしょう。

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