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Ibsatoshi さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/26

    無伴奏チェロは好きですが、定番中の定番だけに、飽きもはやい。数千円出して新譜を買っても、普通2ー3回聞いてすぐに飽きてしまう。しかし、この演奏は、確かに独自の解釈と思われる箇所が目立ち、斬新と一瞥できる部分もあるが、決してバッハを逸脱しているわけではない。新しい発見もあるが、むしろ、骨格はかなり古典的なようにも聴こえる。決して、酷評に値するような、無秩序、無神経な演奏ではない。

    才能溢れる若き天才に、自分の馴染みのように弾かぬからけしからんと文句をつけて何か意味があるのか?昔ながらの洋食を食べたくなったら、昔ながらの洋食屋へ行けば良い。ジャケットも見るからに古典的とは思えないのだが。

    是非無伴奏以外も聴いてみたくなる有望な若者である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/15

    ブラ1で最も春らしい、人生の喜びが爽快に溢れる演奏であると思料します。ブラームスは確かに最初の交響曲に時間をかけたけれども、それを彼の内向的な性格と彼の叶わぬ恋に結びつけ、心を押し殺すようにベビー級に重たくストイックに表現するのと異なり、恋心を素直に官能的に仕上げてあって好感が持てます。くれぐれも、ベルリンやコンチェルトヘボウのような弩級戦艦のようなメタルな演奏ではありません。もちろんパフォーマンスと録音は極めて高いレベルです。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/11

    私にとってHaendelのConcerti GrossiはこのSACDが最初のセットでした。よって、他のパフォーマーとの比較はできませんが、ベズノシウク/エイヴィソンの最近のバッハ、ヴィヴァルディ録音と比べても等しく、または一層録音のバランスが良いように思います。ヘンデルの曲自体、バッハ、ヴィヴァルディと比べると音が柔らかいのにぶ厚くて、美しい旋律と軽快なリズムに包み込まれる歓びを存分に味わうことができます。弦楽器再生能力の高いスピーカーをお持ちの場合、特に楽しめると思います。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/07

    クイケンのマタイは初めて聴いた瞬間から美しさがこぼれ落ちる、満開の桜のような演奏でした。この新しいヨハネは、スルメというとキリストに失礼かもしれませんが、肉厚のハマグリのような早春の歓びに満ちている様が聴くほどに深みを増していくのです。ジャケットの写真は再考してもいいかも。見た目に惑わされないでください。途方もなく美しく、かつ味わい深いヨハネですので。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/21

    これまではアーノンクールの新盤が愛聴盤でしたが、クイケンの一層深化した考察とこの上なく美しい音作りに軍配が上がります。評価とすれば「この上なく美しい」の一言で足りると思われます。戦後のマタイ演奏の主流だった「キリストの背負った重荷を分かち合う」辛さはあまり感じられず、あたかもキリストが人類に残した愛を表現しているようです。イースター前にぜひ一度お聞きになってください。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/13

    全曲を通じて考え抜かれたフレージング、アンサンブルの見事さが、とても丁寧でまるで日本料理の傑作と言って許されるものか、とにかく仕込みに手間をかけた努力がひしひしと伝わります。ティンパニの使い方がとても上手で、大オーケストラの平凡な演奏よりも迫力(ベートーヴェンの胆力)を実感します。細かい仕事もさることながら、ありがちな細部にスポットを当てただけで終わる作品とは異なり、曲の構成全体のバランス感が重視されているところが実に見事で、これぞマエストロの仕事、別格です。近年の秀逸録音の中でも群を抜いた完成度です。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/10

    ユリア・フィッシャーの精確無比な技術の裏に常に漂う深い悲しみと憂いをもって、モーツァルトの表面的な明るさの狭間に常に現れる絶望的な暗さを見事に表現した演奏です。当時の優雅さを敢えて誇張することなく、宮廷に雇われ自由を奪われた天才のもがき苦しむ様をとても自然に表現できていると感じます。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/08

    ウィーン時代の私のメンターが大のシューベルト好きで、よくグレートを口ずさみながら仕事をしていたので、ムーティ版、アーノンクール版を何度も聴いて好きになろうとしたのですが、どうしても第一楽章の途中で早くもうんざり、第4楽章ではお腹いっぱい・思考停止に陥ってしまって、どうにも自分の音にはならないなと諦めていたのですが、これなら飽きずに聴けるかもしれないという期待感を持たせる演奏です。シューベルト=歌心とよくコメントされています。確かにリートも数多い作曲家ですし、室内楽の場合特に繊細な歌心が心を打つのですが、交響曲はこのようなリズムと強弱で意図的にメリハリをつけたアプローチが正解かも。

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     2012/03/06

    ベートーヴェンのトリオ演奏というと、とりわけ著名演奏家のコラボ録音(販促が主眼)が多く、曲作りが二の次という感を否めない演奏が多いが、これは違う。純粋にトリオ演奏に真摯に取り組んでいる姿が、高い評価に値すると思う。弦楽器主導の録音が多いのに対し、ピアノ主導である点もとても新鮮。本家のハイドンのトリオ録音も秀逸ですので是非お聞きあれ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/06

    マーラー、ベートーヴェン、ブラームス全集ではレニー色が強く出た演奏でしたので、同様のレニー節を期待して購入したのですが、全く期待を裏切られました。ウィーンフィルが一切レニーに譲らなかったとしか思えない古典的ウィーン節が炸裂しています。指揮者を弄ぶ殿様オケの本領発揮と言えばいいのでしょうか、正真正銘ウィーンフィルのモーツァルトです。ことモーツァルトに関してはレニーの思い通りにされてはウィーンフィルの沽券に関わるということなのでしょうか。レニーファンとしては期待はずれでもあり、一方、ウィーンフィルのパトロンになることを夢見るものとしては、レニーには気の毒ですが、こんなにもウィーンフィルらしいストレートなモーツァルト録音が存在するとは、何とも嬉しいサプライズでした。

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     2012/03/05

    ゼペックとベズノシウクとの四季比較第三弾。クイケンと仲間たちがスパッラでノリノリな様がまるでロックバンドのようで、身近に楽しめます。特に、昔弦楽器をたしなめた方なら喜びはひとしおでしょう。ゼペックの現代風のキレとも、ベズノシウクのインテリさとも異なる、素直に楽しい四季です。

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     2012/03/05

    ベズノシウク、クイケンと聴き比べると最も現代的で、興奮度も一際高い。ゼペックとドイチェカンマーフィルらしさが存分に発揮された演奏の一つです。指揮者なしでここまでされてしまうと、にわかにヤルヴィは一体何の仕事をしてるのかと疑いたくなる程。

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     2012/03/05

    サヴァール以上に真摯に古楽器演奏にこだわりながら、メリハリの効いたテンポがいい意味で現代風の心地良さをもたらしている。ゼペックともクイケンとも異なるどこか温かい演奏。とても甲乙はつけ難く、SACD3枚を聴き比べることができる幸せを噛みしめています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/04

    フリエンドの交響曲全集に合わせて購入したものだったが、聞いてびっくり、期待していた交響曲全集よりも遥かに若々しく喜びに満ち溢れた演奏。正直ヴァイオリニストを全く知らなかったのですが、JF, JJ等、業界が激しくプロモーション中のビジュアル系スターヴァイオリニストに決して劣ることない、というよりとんでもない実力者ですね。FBのプロファイルがオランダ語で読めませんが、79年生まれでこれまでの学歴、受賞歴を見るに、ただ者ではなさそう。まず、とにきて聞いてみてください。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/28

    ハプスブルク直系のアーノンクール(オーストリア籍)とそっくりの風貌を持つオランダ人ということで、全盛期のハプスブルク(神聖ローマ帝国+ネーデルランド+スペイン領)の壮大さを是非イメージしながら聴いてみてください。絶頂期の欧州の隆盛さが実に見事に表現されていると感じませんか。皮肉にも今日の没落する欧州とは完全に相反する雅さが芸術度を更に高めているように感じます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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