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Piano Music Japan さんのレビュー一覧 

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     2011/05/07

    フリードリヒ・グルダの末子(三男)リコ・グルダ がヒンターフーバーと組んで、シューベルト最晩年の傑作連弾曲を網羅したCD。 幻想曲ヘ短調D940、アレグロ「人生の嵐」イ短調D947、ロンド イ長調D951 が網羅されている上に、晩年の2つの変奏曲(変ロ長調D968A、ロ短調D823/2)が収められている。晩年の3作品を1〜2枚に収めたシューベルト連弾選集アルバムは多いが、その中で最も演奏の質が高いのがこの1枚だった。2002年5月29-31日、オーストリアの Alte Reistschule at Grafenegg Castle 録音。スタインウェイ使用。リコ・グルダは父グルダのシューベルト路線を連弾に持ち込みたかったようで、父の楽興の時、即興曲集、ソナタ イ短調&変ロ長調の世界の延長戦上で、あたかも「父グルダがシューベルトの連弾を弾いたらこうだった?」と問い掛けているかのようだ。父ほどタッチが強くない(父グルダの指の力は桁違いに強かった!)が、音楽の趣味は驚くほど似ている。遠目の音像で、城の石造りの部屋の音響を豊かに収録している。

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     2011/04/29

    【グルダ17-19才のDECCAデビューソロ + 21才のベーム指揮ウィーンフィルとの協奏曲デビュー】が千円でお釣りが来る値段で聴ける超お買い得CD。特に「1947-49のソロアルバム」は現在これでしか聴けないのに、なぜかHMVは、協奏曲4曲だけをアルバム名表記しているから誰も魅力に気付かない(爆) 「1947-49のソロアルバム」は、【バッハ】1.平均律第1巻ト長調BWV860, 2.メヌエットI&II(パルティータ第1番BWV825),3.フーガ ハ短調(トッカータ ハ短調BWV911) 【ベートーヴェン】4.バガテル op.119/11, 5.エコセーズ WoO83 【ショパン】6.子守歌 op.57, 7.練習曲 op.25/1, 8.練習曲 op.25/2, 9.バラード第3番 op.47 【プロコフィエフ】10−12.ピアノソナタ第7番 op.83 【ドビュッシー】13.喜びの島, 14.水の反映(前奏曲集第1巻より) 【モーツァルト】15−17.ピアノソナタ ニ長調K.576 というラインナップ。これが全て充実した響き。10代だったグルダが「16才でジュネーブ国際音楽コンクール優勝」した実力がそのまま聴ける! 音質もこの時期の録音としては悪くない。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシーが「デビュー当初のメインレパートリー」になっていることが実際の音で確認できるのはうれしい限り。後に再録音していないレパートリーがベートーヴェンにあったりするのは驚くばかりだ。ショパン「子守歌」もうまいぞ! 「1951の協奏曲デビュー盤」がベーム指揮ウィーンフィルとのベートーヴェン第1番と言うのも破格の待遇。グルダの協奏曲録音の中でも、一二を争う名演。後に同じウィーンフィルと19年後に同じDECCAに再録音しているが、こちらの方が圧倒的に面白い。ベートーヴェンが書いたアクセントがそれはそれは見事に描き出され、モーツァルト以前とは「スケールの大きさが違う」ことをはっきり描く。バックのウィーンフィルの音色に合わせてベーゼンドルファーインペリアル使用。古い録音だが鮮明だぞ。特に木管楽器との掛け合いの「楽しさ」が素晴らしい。ベームはやっぱ凄い! 「グルダ好き」はここまで書いた録音は絶対に聴いてほしい。残りについて。協奏曲3曲(モーツァルト第25番、第26番、ベートーヴェン第3番)は、他にグルダソロの正規セッション録音があり、ウィーンフィルとアムステルダムコンセルトヘボウとの共演、指揮者がアバド、アーノンクール、シュタイン。好みに拠るだろうが「一押し」にはしにくい。ベートーヴェンソナタは「俗に言う DECCA 1回目の録音」の内、「モノラル録音最終回全部」であり、「当時無事にリリースされた最終回」だ。歴史的意義は高いのだが、1953 ORF,1967 amadeo と比べて魅力的かどうか? はまた別。「おまけ」と考えて下さい(爆)

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     2011/03/31

    『フルニエ+グルダのベートーヴェン全曲』がついに Documents から発売されるのか! 985円!! これでソナタ全5曲だけでなく、変奏曲全3曲も入っている。旧DG 437352-2 のプレスだろうな。確か 1992年頃に \4000 で購入した記憶があるが「お買い得感たっぷり」だった、当時の感覚では。Documents は偉大だ! 今もDGで\1684で売っている(爆) さて、中身だが、「ベートーヴェン チェロソナタ全曲録音の最高傑作」だ。フルニエ自身が、後年ケンプと再録音したものよりも遙か良いだけでなく、「ロストロポーヴィチ+リヒテル」とか「カザルス+R.ゼルキン」とかと比べても、【ウィーン風の香りがあるベートーヴェン】として最高である。(聴き手の好みは判断が分かれて当然だが)1つの大きな原因として、グルダが「ウィーンの名ピアノ=ベーゼンドルファー」を使用していることも大きいだろう。グルダは(どういう判断基準かわからないのだが)ベートーヴェンでは、「ピアノソナタはスタインウェイ、協奏曲はベーゼンドルファー」を選択した数少ないピアニスト。「ソナタ」であっても「チェロソナタ」ではなぜかベーゼンドルファーを選んだ(爆) 1959年6月にウィーンの「ブラームス・ザール」での録音。極めて鮮明な録音。グルダのピアノは「グルダのベートーヴェン」そのもので最高! フルニエのチェロも、グルダに触発されたのか、この録音では「浮き浮き感」を持ちながら、「チェロの貴公子」と呼ばれた端正な音色をも両立させている。「楽譜通り」に弾くのが、フルニエの持ち味なのだが、21世紀の現代から見ると「アインガング(短いカデンツァ)」の箇所で何も付け加えないのが初期作品では、意外に感じる唯一のところかも知れない。 ステレオ初期の録音だが、極めていい音。この盤が985円で入手できる時代がついに来たのか!!!

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     2011/02/24

    「これだけ聴けば、マリア・カラスのオペラレパートリーの全てを最高の演奏で聴ける!」を目標にして「29/30」で成功した「奇跡のCD」である。 私が女声で最も好きなのがカラス。その「マリア・カラスのオペラ30タイトルで重複無しで ¥7,637!」を見た瞬間、目が点になり思わず全タイトル詳細読みました。半分読んだ時に確信したことが(レーベル名は違うが)かの名盤「マリア・カラス 25のオペラ全曲集(52CD)」https://www.hmv.co.jp/product/detail/3693870 の拡大版であることを! Documentsレーベル出しているのが、Membran だったよな(爆) さて、「25オペラ」全部の総括からしてみたい。【マジで最高の選択に限りなく近い】だった。 Membran(=Documents)の社長の「選択方針」が全部聴いてはっきり判った。 【1】1953.01 - 1956.09 のEMIセッション録音は全部収録する。【2】1957年セッション録音は出来次第で取捨選択。【3】デビュー=1949 〜 1957.12.07 までで全部収める(← この時期がカラスの絶頂期、と判断)。【4】上記1〜3に当てはまらない演目は「ライブから最上級を厳選する。 以上だ。私がカラスCDを購入する前に Documents社長に会っていたら、いくらカネが浮いたことだろう(泣) 全25タイトルを分析すると以下の通りに5区分できる。【A−1 唯一ライブ】・ロッシーニ:『アルミーダ』1952年 ・スポンティーニ:『ヴェスタの巫女』1954年 ・ヴェルディ:『マクベス』1952年 ・ヴェルディ:『ナブッコ』1949年 ・ヴェルディ:『シチリア島の夕べの祈り』1951年 ・ワーグナー:『パルジファル』(イタリア語)1950年 【A−2 他にもライブ録音がある中から厳選したライブ】・ベッリーニ:『夢遊病の女』1955年 ・ケルビーニ:『メデア』1953年 ・ヴェルディ:『椿姫』1955年【B−1 唯一のセッション録音(ライブ録音無し)】・レオンカヴァッロ:『道化師』1954年 ・マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』1953年 ・プッチーニ:『ボエーム』1956年 ・プッチーニ:『蝶々夫人』1955年 ・プッチーニ:『トゥーランドット』1957年 ・ロッシーニ:『イタリアのトルコ人』1954年 ・ヴェルディ:『運命の力』1954年【B−2 他にはメキシコ公演ライブしか残っていないセッション録音】・ベッリーニ:『清教徒』1953年 ・ヴェルディ:『リゴレット』1955年【B−3 欧米(イタリア 等)にライブ録音ある厳選セッション録音】・ベッリーニ:『ノルマ』1954年 ・ドニゼッティ:『ランメルモールのルチア』1953年 ・プッチーニ:『トスカ』1953年 ・ロッシーニ:『セヴィリアの理髪師』1957年ステレオ ・ヴェルディ:『アイーダ』1955年 ・ヴェルディ:『仮面舞踏会』1956年 ・ヴェルディ:『トロヴァトーレ』1956年 以上。「A−1」と「B−1」はこれしか無い(爆) 「B−2」は、オケと合唱の水準が(イタリアとは)はっきり違うので、メキシコ公演録音は「一押し」には、し難い。「聴衆の熱気」はイタリアに勝るとも劣らないのだが。「リゴレット」メキシコ公演ライブは終演後にアナウンスが入っていたりするし(爆) 【A−2】の3本は「あっぱれ」としか言えない名演揃い。この3本聴くだけで元が取れます、ハイ。 ・・・で注目集まるのは【B−3】の7本ですね。これは以下の3区分に分かれます。(その1)【ライブを超越するセッション録音2本】・『トスカ』 1953年録音 ・ヴェルディ:『トロヴァトーレ』 1956年録音 「カラスはライブ派」でしたが、この2本ははっきり全ての点で「これまで聴いたライブ録音を超越している」です。マジかよ??? (その2)【聴き手の好みで判断が分かれるが素晴らしいセッション録音】・ベッリーニ『ノルマ』1954年録音、 ・ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』1953年録音(ちなみにHMVサイトでは「ミラノ・スカラ座」と明記しているが、「フィレンツェオペラ」だぞ!) ・ヴェルディ:『アイーダ』1955年 ・ヴェルディ:『仮面舞踏会』1956年 の4本。「ノルマ」と「ルチア」の素晴らしさには、購入して初めて聴いたのだが、正直「息を呑む」素晴らしさだった。私自身は「ライブ派」だが、ここまでEMIセッション録音は素晴らしいのか!!! ・・・で1点だけ「困った君」なのが、1957年ステレオ録音の ロッシーニ『セビリアの理髪師』。ガリエラ指揮フィルハーモニア管 + フィルハーモニア合唱団。このオペラ「男声合唱」のみなのだが「聴くに堪えない」素人演奏。第1幕冒頭からヒド過ぎ。さらにオケも(プロなのだが)前年ジュリーニ指揮のスカラ座ライブと比べて「一切良いところ無し」の愚演。トライアングル叩いているのは正団員? ガリエラは「前年のジュリーニ公演」聴いた? 先祖返りした楽譜使用して、ボロボロの演奏です(泣)「カラスオペラ初のステレオ録音」だから起用したんだろうな、多分。勘弁して下さい > Documents社長>< 今回の「30オペラ」でも継承されたことが残念で残念でならない。 「セビリアの理髪師」だけは、もし満足できなかったら https://www.hmv.co.jp/product/detail/390253 聴いて下さい。割高ですが。  ・・・で、今回追加された5オペラについて、いよいよ語ります。 追加は以下の5オペラ。 ・ドニゼッティ:『アンナ・ボレーナ』録音:1957年(ライヴ) ・グルック:歌劇『アルチェステ』録音:1954年(ライヴ) ・グルック:歌劇『トーリードのイフィジェニー』録音:1957年(ライヴ) ・ポンキエッリ:『ジョコンダ』録音:1959年モノラル(セッション) ・プッチーニ:『マノン・レスコー』録音:1957年(セッション) 以上。 グルック『アルチェステ』はジュリーニ指揮の名演。「25オペラ」でなぜ入らなかったのか? と思った超名演の1つ。ドニゼッティ『アンナ・ボレーナ』は「カラスが掘り起こしたオペラの1つ」と常々言われていたこれまた超名演。 この2演目が入っただけで「差額分は確実に元が取れる」価格設定になっていることは各自が電卓で計算して下さい。残りの3演目も(ガリエラ指揮の「セビリアの理髪師」みたいなことは無いので)「カラスファン」ならば聴いて下さい。『ジョコンダ』以外の4演目はこれが唯一の録音ですから。「ジョコンダ」は1952年盤とどちらが好みか? は聴き手の感性次第です、ハイ。音質の問題もあるので。 全部通して聴いてみて感想をいくつか。「ステレオ録音のカラス」は聴くな。これははっきり断言します > 演奏重視の人は。「1953-1956のEMIセッション録音は素晴らしい」これは予想を遙かに超える出来。中には「運命の力」みたいに実演無しのオペラもあるのだが、それでも余りにも素晴らしい演奏揃いだ。この4年のEMIセッション録音は全部が全部聴いてほしいし、ここで聴けるぞ。「2才下のフィッシャー=ディースカウと並んで声楽界の革命児だった!」ことがはっきりわかる。時間軸を数えていけばわかるのだが、こんなに次々に録音した歌手はいないぞ。しかも全部が全部名演揃い! 録音デビューの1949年から1956年までの全ての録音に一切翳りは無い。この出来の良さは今後超える歌手が出るのかなあ? 極めて難しいと思うぞ。 新規に加えられた5演目を既に持っている方は「25オペラ」を、全部持っていない方はこの「30オペラ」をお薦め。理由は単純、『後から5演目追加購入すると差額どころか全額よりも高い』からだ(爆) 各自がHMVで検証して下さい。 ちなみに(これは未確認だが)CD−ROMが付いたので、「25オペラ」よりも相当に使い易くなったハズである。解説は信じられないほどいいぞ > Documentsとは思えない高水準だ(爆

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     2011/02/21

    マリア・カラス + 指揮者セラフィン の2名をイタリアから呼び寄せて、EMI豪腕プロデューサー=ウォルター・レッグ が「カラスのアリア集」をEMIの最優先課題として、ロンドンの手兵=フィルハーモニア管をバックに1954年9月15-21日に(1日だけ休みで)6日間缶詰にして「LP2枚」に録音した20曲の内、プッチーニ全11曲を含む16曲のアリアを収録した超お徳用CD。よく声が続いたモノだ、マジ。 1953年にEMIと契約したカラスはなぜかプッチーニは「トスカ」しかそれまで録音していなかった。既にレパートリーに持っていた「トゥーランドット」さえ録音しようとしなかったようだ(爆  レッグは頭を抱えながらも、カラスと接点を見出し、「ロンドンでアリア集2枚、内1枚がプッチーニ、1枚がその他」で契約した様子。1954〜1959年頃は、ヨーロッパ内でも国によって「録音技術」に差が存在していたようで、同時期のイタリア録音(もちろん、EMIのセッション録音です!)と比べて、ロンドン録音は「音が良い」のが売り。本当にいいよ。アリア集は、相手役も不要な上に「合唱団不要」が大きくプラスサイドに働いており、「カラス紹介文章」では真っ先に紹介される録音である。プッチーニは、「マノン・レスコー」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」「トゥーランドット」が収録されている。「トスカ」が無いのは、既に全曲録音がEMIでセッション録音されたから。聴きたい方は https://www.hmv.co.jp/product/detail/3541472 購入して下さい。間違いなく名演です、ハイ。「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」の2作品は全曲録音していないので、「全盛期のカラスで聴きたい」人は絶対購入して聴いて下さい。超名演です! 「トゥーランドット」で、タイトルロールと「リュー」を1度に録音して「アリア集デビュー」したソプラノって他にいるのかしら? 私はカラス以外知りません>< それがどちらも上手いのよ(爆 「マノン・レスコー」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」はこのLPが売れたからか、この後全曲録音がEMIでセッション録音でされるきっかけになったようだ。 さて、プッチーニ以外だが、収録されたのは、チレア「アンドレア・ルクヴレール」2曲、ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」1曲、カタラーニ「ワリー」1曲、ボイート「メフィストフェレ」1曲、どれもEMIセッション録音ではオペラ全曲録音されなかった演目ばかりなので貴重過ぎる録音だ。ちなみに収録されなかった4曲は、ロッシーニ「セビリアの理髪師」1曲、マイアベーア「「ディノラー」1曲、ドリーブ「ラクメ」1曲、ヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」1曲でロッシーニは後に全曲録音、ヴェルディは既にライブ録音済みである。マイアベーアもドリーブも名演だが、2曲のためにCD1枚買うか買わないかは各自の考え方次第である。(無限の余裕資金がある方は迷わず購入して下さい。) セラフィンは「カラスのレパートリーを「読んで教え、指揮した人」と音楽評論家永竹由幸が書いているが、「カラスが全面的に頼った指揮者」である。カラスが「まだ演奏したことも無い未知の国 = イギリス」に渡り、世界の大レーベルEMIに「アリア集」を録音するに際し、たった1人だけイタリアから共に渡ったのがセラフィン。レパートリーは「全曲はまだ歌ったことが無い曲だらけ」だった、と推測される。1949年にバジーレ指揮で歌ったアリア集は、ベッリーニ「ノルマ」&「清教徒」、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」(イタリア語版)だったからなあ。 このCDが千円でお釣りが来るのは、本当にうれしい限り。他のカラスCDと併せて「マルチバイ」で購入して下さい。「マリア・カラスのアリア集」は、声が壊れた後のが圧倒的に多いのでお薦めできるのが少ないのだが、この1枚だけは自信を持ってお薦めできる。録音状態も最高である!

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     2011/02/20

    【現存する最古のマリア・カラスの音が聴ける】 このCD前半は1949年5月20日のアルゼンチンの首都ブエノスアイレスのオペラハウスでの「イタリア招聘歌劇団」の抜粋記録だ。マリア・カラスの「中南米公演4年」に最初の年。私が確認した限りでは、1949年の南米録音はこれだけ。音は「雑音が翌年からのメキシコ公演よりもひどい」だぞ(爆 価値が高い録音。その理由は【1】マリア・カラスの世界初録音。【2】トゥーランドットの「カラス唯一のライブ録音」。だからだ。後年のセッション録音と比べて、「オケが弱い」とかはわかります。ミラノ・スカラ座よりは、当時のブエノスアイレスのオケは弱いわ(爆 ・・・で、鑑賞するに「差し障りあるか?」の視点で聴くと全く問題ない。(発音問題がつきまとう)合唱箇所は外して残っているからなあ。トゥーランドットについては「マリア・カラスはライブが命派」の皆様は絶対に聴いてね。共演者もデル・モナコ などで超豪華です!
    ・・・で、次の「アイーダ」1950年盤=メキシコライブ。演奏はいい。翌年のメキシコライブに比べると「録音自体が悪い」が欠陥なのだが、このCDでは外されている「第2幕終結部」とのこと。そう、「カラスが楽譜に 無いハイEs」を張った箇所です。これが収録されてないんだよなあ(爆 これが無いと「何のためにアイーダ聴くの?」がわからん。
    1950年盤=メキシコライブでも、1951年盤=メキシコライブでも、どちらも出ているので「カラスのハイEs」聴きたい人は全曲盤購入してね。
    ・・・でも、トゥーランドットだけで、このCDはクラクラするよ、「カラスの魅力」
     「マルチバイで千円でお釣りジャブジャブ」ならば、「カラスファン」は絶対に聴いてほしい。他に人は見向きもしないよな(爆

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     2011/01/01

    サヴァリッシュの棒が明確に「古典的ミサ曲」を目指したシューベルトの意図を描き、バイエルン放送合唱団+バイエルン放送交響楽団も鋭敏な反応を示した名盤。ポップ、ドナート、ファスベンダー、ダラポッツァ、シュライヤー、アライサ、フィッシャー=ディースカウ と揃いも揃った豪華ソリスト陣も見事な歌唱。モーツァルトとベートーヴェンを手本にした「古典的シューベルト」を、これだけ表出した指揮者は他にいないように感じる。 つまり「濃いロマンティックなシューベルト」を好む人には不向き。シューマンやブラームスのような味わいは皆無なことは知っておいてほしい。 第5番と第6番ともに古典的名演。ソリストの充実は他盤を圧倒している。ソリストでは聴き手の好みもあるだろうが、最小に言って フィッシャー=ディースカウ + シュライヤー + ファスベンダー の3名は、他のCDソリストでは聴けない高みに達している。『シューベルトの宗教的合唱曲聴くならサヴァリッシュ盤』をお薦めする。尚、「世俗的合唱曲」も録音していたので、そろそろボックスCD化してほしいモノだ > EMI
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     2011/01/01

    サヴァリッシュの棒が明確に「古典的ミサ曲」を目指したシューベルトの意図を描き、バイエルン放送合唱団+バイエルン放送交響楽団も鋭敏な反応を示した名盤。ポップ、ドナート、ファスベンダー、ダラポッツァ、シュライヤー、アライサ、プロチュカ、フィッシャー=ディースカウ などと揃いも揃った豪華ソリスト陣も見事な歌唱。モーツァルトとベートーヴェンを手本にした「古典的シューベルト」を、これだけ表出した指揮者は他にいないように感じる。 つまり「濃いロマンティックなシューベルト」を好む人には不向き。シューマンやブラームスのような味わいは皆無なことは知っておいてほしい。 6曲のミサ曲はどれも名演だが、他の指揮者がほとんど振らない1番、3番、4番も名演なことは特記しておきたい。第5番と第6番も古典的名演。ソリストの充実は他盤を圧倒している。また、大作オラトリオ「ラザロ」もこのサヴァリッシュ盤がこれまでの録音では最高だろう。有名な「詩篇23」でサヴァリッシュ自身がピアノを弾いていたりする親密さもこのCDの魅力の1つ。これがまた上手いんだよなあ。”Salve Regina” ”Tantum” ”Offertorium” などの曲も何度も作曲していることが明らかになるのもこのCDの美点。ソリストでは聴き手の好みもあるだろうが、最小に言って フィッシャー=ディースカウ + シュライヤー + ファスベンダー の3名は、他のCDソリストでは聴けない高みに達している。『シューベルトの宗教的合唱曲聴くならサヴァリッシュ盤』をお薦めする。尚、「世俗的合唱曲」も録音していたので、そろそろボックスCD化してほしいモノだ > EMI

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     2010/12/24

    『極めて柔らかくピアニッシモが緊張感を保ちながら転がる美しさ』に全編が満ちあふれたウィーンフィル+ウィーン国立歌劇場合唱団+ジュリーニのライブ録音。ノイズは全く感じない。この演奏を生で会場(ウィーンムジークフェライン)で聴けた人は恍惚感に浸れただろうなあ。誤解があるといけないから付け加えるが、フォルティッシモの箇所は十二分に歌い上げられ、ダイナミクスの巾は抜群。録音も素晴らしく「自然」だ。ブラームスの最高傑作の真価を聴かせてくれる名盤中の名盤である。

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     2010/12/23

    「ひのき饅頭」さんのレビューが全てを語っているCD。「フィッシャー=ディースカウのマーラー」が、これだけ引き立てられている録音は他に知らない。「マーラーがピアノ弾いたらこんな演奏だっただろう!」と言う迫真の作品に迫る演奏ばかりだ。フィッシャー=ディースカウも素晴らしいし、バーンスタインも素晴らしい。「さすらう若人の歌」全曲、これ最高! 「リュッケルト歌曲集」から4曲、オケ編曲されなかった1曲を収録しなかったのは「指揮者バーンスタイン」の意向か? 残念!!! 「若き日の歌」LP1枚分の収録が惜しい! もっと残してほしかった。 こんな素晴らしいマーラー歌曲があることを1人でも多くの人に聴いてほしい。CD1 のルートヴィヒとベリーの「子供の魔法の角笛」はおまけです(爆) 気にしないでね。

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     2010/12/23

    ベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」の最高の録音の1つです、ハイ、最小に言って。おそらく『録音史上最高のディアベリ変奏曲』です。他のピアニストの演奏も引き離して「ベートーヴェンの本質」を描き出しているし、グルダ自身の若い日の放送録音をも遙か引き離した内容になっている。何が良いか? と問われたら、「1」全体構成の把握、「2」ピアノ技巧の卓越さ、と答えたい。これほどの録音を超マイナーレーベル(MPS)に残したのが、グルダらしい(爆) 紆余曲折、超大レーベル DECCA からCDリリースされたことに、グルダ自身は天国から苦笑していることだろう。このCDが千円でお釣りがじゃぶじゃぶ来るのはうれしい限り(爆) 「グルダのベートーヴェン全集」に心惹かれた人は是非是非(マルチバイで)購入して下さい。「おまけ」についているソナタ第24番は「アマデオ最終全集」から、3曲の小品は「1960年アマデオ録音」から。「おまけ」は、重複を気にしないで是非購入して下さい。「グルダのベスト」の1つです。

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     2010/12/23

    『シューマンのピアノ全曲を聴く』CD。有名曲(「交響的練習曲」とか「謝肉祭」とか)でデムスを超す演奏はいくらでもある。むしろ、聞き逃してはいけないのは、「子供のためのアルバム」作品68とその補追、幻想小曲集作品111(← 作品12ではないぞ)、「子供のための3曲のソナタ」作品118、「夜想曲集」作品23、「アルバムブラッター」作品124 など。メジャー作品は少々聴くのが技術的難点によりつらい(爆  無名曲を網羅しているのが、このCDの最大のメリットであり、「辞書」として使えることに意義を見いだせる人にはお勧めである。メジャー曲には決して大きな期待をしないで購入してほしい(爆

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     2010/12/23

    今は亡き「モダン・チェンバロ」の最後の輝きの集大成がコレ。確か、バッハの使徒=ヴァルヒャの録音は、オルガン全曲第1回(DG,モノラル)https://www.hmv.co.jp/product/detail/1403632 → モダンチェンバロ組曲3集(EMI,モノラル)廃盤 → モダンチェンバロ(EMI,ステレオ)このCD5枚組 → オルガン全曲第2回(DG,ステレオ)https://www.hmv.co.jp/product/detail/695343 → チェンバロ平均律第2回(DG,ステレオ)廃盤 の順。「ヴァルヒャのチェンバロ録音」を聴くならばこの5枚組が最も安く、現役盤を網羅している。「平均律全2巻 + インヴェンションとシンフォニア全30曲 + ゴルトベルク変奏曲」の構成。おそらく「EMIのステレオ録音全部」だろう。平均律は結構早めのテンポが多いが、ゴルトベルク変奏曲はたっぷり遅めに演奏する変奏が多く75分以上を要している。ランドフスカよりも録音が鮮明な上に、技巧上の問題が発していない。また「初期レオンハルト(モダンチェンバロ使用)」よりも楽器を使いこなしていることも名言しておきたい。リヒターよりも使いこなしているぞ! 「モダンチェンバロの音色に耐えられない」人は避けておいた方が無難だが、「ヴァルヒャのオルガンファン」であれば、是非聴いてほしい、と感じる。CD1〜CD4のBand 6 までで平均律全48曲(96 Band)で、CD4のBand 5 - 36 がインヴェンションとシンフォニア全30曲、CD5は32 Band 全部がゴルトベルク変奏曲。「モダンチェンバロ」最高の録音です! (この録音の4年後には、レオンハルトのオリジナルチェンバロの名演「ゴルトベルク変奏曲」が生まれ、モダンチェンバロは役割を終えてしまします、ハイ)

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     2010/12/09

    1925年5月28日生まれのフィッシャー=ディースカウが84才の時に自身が『フィッシャー=ディースカウの偉大な上り坂の日々』(← 箱表に書いてある表記の直訳だぞ!)を振り返って、選曲した10枚組が1132円! オペラが2枚、ドイツリートが8枚で、オペラは「ドイツ語オリジナル」が1枚と「イタリア語オペラとフランス語オペラ」が1枚でモーツァルト以外はドイツ語訳上演である(爆) ヴェルディ+プッチーニ+ビゼーがフィッシャー=ディースカウの声でドイツ語で聴ける貴重な機会だ(爆) ドイツリートは、シューベルト=3枚、ブラームス=1枚半、ベートーヴェン=1枚、シューマン=1枚、マーラー=半枚(オケ)、ヴォルフ=半枚、R.シュトラウス=半枚の構成。これが「フィッシャー=ディースカウ自身の功績」評価である。(バッハは無い) デビュー以来のエポックメイキングな録音は(1つだけを除き)全て収録されている。この10枚だけ聴けば『デビュー → モノラル録音時代の終焉』までの飛躍の日々が全部聴けるCDになっている! 時間軸順に記載して見よう。 1948.01.19録音のビリング(p)シューベルト「冬の旅」放送録音が全ての起点、続く同年シューベルト「白鳥の歌」は曲順が後年とは違うのが耳を引く。 この放送が評判を呼び、ベルリン市立歌劇場と契約し同1948.11.18フリッチャイ指揮ヴェルディ「ドンカルロ」ドイツ語訳詞上演でオペラデビュー。フリッチャイとは5演目を収録しており、感謝の念は指揮者中群を抜く。 1949年クルーストと初録音、ベートーヴェンを1枚全部任せた。尚、ベートーヴェン録音は1982-84のEMI録音まで自身が評価するまとまったセッション録音をしていないようなので相当な高い評価。この(女流?)ピアニストとはEMIでシューマン「リーダークライス」作品24を録音したことも有名だ。(この10枚組に入れられず、EMIの11枚組に組み込まれた。)他に、シューベルトとシューマンとブラームスも収録され、ムーアに比肩する扱いだ。 1951年はフルトヴェングラーにてザルツブルク音楽祭で起用されマーラー「さすらう若人の歌」(録音無し)。翌年6月EMIでセッション録音。1951.10.07には、生涯頼りにすることになる ジェラルド・ムーアとシューベルト「魔王」「夜と夢」「君こそわが憩い」でEMIでセッション録音開始。ヴォルフとR.シュトラウスを全部任せ、シューマンも1部弾いている。同じ1951年録音のシューベルト「美しき水車小屋の娘」初録音も張りのある若々しい声が詩にマッチしている。 1952年には、ロイター(p)とブラームス「美しきマゲローネ」全曲初録音。翌年にも再録音したり、後年リヒテルと名演を残している原点がこれ。 1954年にはヴァイセンボルン(p)が登場、シューマンとブラームスを演奏。尚、CD8の6-8Bandはヴァイセンボルンの1954.06.15録音なのだが、誤記されている(泣) これでピアニストの登場はおしまい。全部で5名だ。おそらく全員が「遙か年上のベテランピアニスト」だったと思うが写真が1枚も無いので断定はできない。 同じ1954年には、さらに重大な事件が起こる。「バイロイト音楽祭」の「タンホイザー」にカイルベルト指揮で出演する。もちろん録音されているのだが、CDが「超売れ筋」 https://www.hmv.co.jp/product/detail/1427444 の為なのか、この10枚組CDに唯一収録されなかった。興味ある方は是非聴いてほしい。カイルベルト指揮は1958年ザルツブルク音楽祭のR.シュトラウス「アラベラ」の方が収録された。 翌1955年6月には、ケンペ指揮マーラー「亡き子をしのぶ歌」をベルリンフィルとセッション録音。誰もが持っているよな〜。 同年夏にはクリュイタンス指揮でバイロイト音楽祭で「タンホイザー」再演。これは収録された。 1957年ザルツブルク音楽祭は、超重要な指揮者2名と。ベーム指揮でモーツァルト「フィガロの結婚」、カラヤン指揮でブラームス「ドイツレクイエム」、どちらもウィーンフィル。 どうですか? この超豪華メンバー。「音楽史」を作って来たのがまさにフィッシャー=ディースカウなのです。 ・・・と、自身が雄大に語っているのですが、音楽の素晴らしいこと。シューベルト「3大歌曲集」の初録音(含む放送)から、何と説得力のあるディクションとフレージングのことだろう。ビリングとムーアもうまいのだろうが。マーラー「さすらう若人の歌」がフルトヴェングラーの心を揺さぶったことも音で聴ける。フリッチャイとのヴェルディ「ドンカルロ」(1948)、ドニゼッティ「ルチア」(1953)、モーツァルト「魔笛」(1954)、ベートーヴェン「フィデリオ」(1957)、モーツァルト「ドンジョバンニ」(1958) はどれも「若き日のフィッシャー=ディースカウの熱き思い」をストレートに伝えてくれる。フルトヴェングラーやケンペとの名演は私が言葉を足す必要は無いだろう。ビリング、クルースト、ムーア、ロイター、ヴァイセンボルンの5名のピアニストは、ソロピアノの名演は残していないが、フィッシャー=ディースカウが「選び抜いたピアニスト」である。HMVを検索すれば他にも多数の共演ピアニストを見つけられるだろうが、「ステレオ時代のムーア&エッシェンバッハ」以降は別にして、「モノラル時代」での最高峰5名のしかも最高の演奏だけを選んだのがこのCDだ。22〜33才の記録だ。ハンプソンもヘンシェルもゲルネも、遙か及ばない偉業。
    これをわずか 1132円 で聴けるのは、本当に幸せだ。 個人的には、まず、シューベルトの3枚が至宝。22才で録音した「冬の旅」+「白鳥の歌+α」は、後々の(ブレンデルとの)録音までを照射したような強烈な印象。1部の人が「冬の旅」の移調についてごちゃごちゃ言っているが、最新のベーレンライター新シューベルト大全集でも「中声用」に採択されている調性、きちんと調べてから書いてほしいモノだ(爆) 『33才までにここまでの高みに登った歌手』は、レパートリーが全く異なる マリア・カラス 以外は(少なくとも録音が残っている歌手では)いない。 1曲1曲を吟味して聴いても、この演奏を超しているのは(フィッシャー=ディースカウ自身の演奏を含め)それほど多くない。 1人でも多くの人に(マルチバイの低価格で)聴いてほしい。 ちなみに、表から中袋まで全部ドイツ語表記、CD2が「オペラのドイツ語訳詞上演」だから居直ったかな? > Documents(爆) プッチーニ「ラ・ボエーム」ってドイツ語で歌われると「ウィンナ・オペレッタ」のような響きがするんですね!(爆) とっても魅力的だわ。『フィッシャー=ディースカウファン』は必ず聴いてほしい。「ドイツリートファン」も是非是非聴いてほしい。「オペラファン」は、(イタリアオペラファンには)微妙かも知れない感触もあるのだが、この値段なので聴いて下さい(爆) 訳詞が必要な人は、https://www.hmv.co.jp/product/detail/3760279 を購入してCD11のPDFを読むと、リートの半分以上がある。こちらの方が声がさらに若々しい。重複はシューベルトの2曲(EMIセッション録音開始の「夜と夢」「君こそわが憩い」)のみ。これは、フィッシャー=ディースカウ の計画通りですが、この「声の魅力」には勝てないよな(爆

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     2010/12/02

    「Documentsレーベルのカラス全集」を見て一瞬躊躇した方も多いことだろう。かく言う私もその1人(爆)「解説は一切無しだろう、多分」とか「持っているCDと重複が多いじゃん」とか「カッティングはいつ? 20世紀?」とか(爆)私もその1人で、5オペラが完全重複であった。残り20オペラだけで十二分にモトが取れると計算してHMVに発注 → 到着した。 受け取ってまず驚いたのが「箱が異様に大きい」こと。開けて理解できたのだが、「CDをかける方向に水平に4枚分のケース」が外箱である。なぜそんなバカなことをしたのか? は開けてスグ理解できた。何と「超大型豪華解説書」が入っているのだ! 箱と同寸(内寸とです)で、4色刷りで憂いを帯びたカラスの写真がオレに迫って来る(爆) しかも解説の中身が抜群にいいのだ、これホントに Documents?(爆) 全部英語表記のみ。私でもわかる程度(=日本の中卒程度英語)で、1.オペラ作曲家紹介、2.作品詳述(概論+幕ごと詳説)、3.マリア・カラスのその作品の出演紹介(← 結構綿密)の構成。これがホントに Documents?
     
     既に手持ちのCDから聴いてみた。「マクベス」「リゴレット」どちらも旧オリジナルプレスと全く同じに聞こえる。初めて聴く「道化師」も十二分なプレス。まず3演目聴いた限り、『これは買い! 超お買い得!!』と確信した。 もちろんセッション録音派とライブ録音派は、それぞれ強い意見があることだろう。両極端として「セッション録音派 = マリア・カラス/コンプリート・スタジオ・レコーディングス(69CD)10,136円」と「マリア・カラス コンプリート・ライヴ・オペラ・コレクション(103CD)49,350円」を支持する人は今後も消えないだろう(爆) 但しここで私が言いたいことは「Documents社長は相当耳が良い」ことだ。私が「何だ、こりゃ?」と思ったライブ録音の「清教徒」「メデア」「トスカ」は消えている。これは Documentsレーベル の中で最高にお薦めになる可能性が極めて高い。全部聴いた後で必ず再度コメントする。品切れになる前に発注することお薦め。これは素晴らしい!!

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