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     2017/08/14

    カールマンの喜歌劇『チャルダーシュの女王』『伯爵夫人マリツァ』シュレーダー『天国での初夜』を収録したCD。
    EMIが原盤で、いずれも抜粋収録、聴いた感じでは元からハイライト盤として録音されたのだろう。
    カールマンの喜歌劇は、2曲ともフランツ・フォックス指揮、ベルリン交響楽団 によって1962年に録音された物で、ルドルフ・ショックやサリ・バラバーシュといった当時の有名歌手が歌っている。
    オーケストラは人数が少ないようで、楽譜も多少オリジナルから手を入れられ、バンドで演奏しているような軽快さが特徴となっている。
    1960年代のオペレッタ録音にありがちな、ミュージカルよりのアレンジで良くも悪くも安ぽく、また録音もそんな感じだが、そのおかげでか、当時の雰囲気はよく伝わってきて、これはこれで楽しい演奏である。
    シュレーダーの作品は代表作でありながら録音が少ない珍しい曲。
    カール・ミヒャルスキー指揮、グラウンケ交響楽団の演奏で1965年に収録された物。
    こちらはバラバーシュに加え、ローテンベルガーやホッペ等々、歌手は更に豪華。
    オペレッタではあるが20世紀の作品なので、元からミュージカルとオペレッタの境目のような作風。
    一番有名なアリア、『ドド』以外はあまり記憶に残らずこのあたり、録音が少ない理由かもしれない。
    ミヒャルスキーの演奏は手慣れており、悪くはない。
    録音は1960年代の物と考えれば妥当だろう。

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     2017/08/13

    カナダの軍楽隊である、ブラック・ウォッチ連隊第2大隊軍楽隊が、H.C.イーグルス中尉の指揮で1964年に吹き込んだアルバムを復刻した物である。
    同軍楽隊は録音から5年後に廃隊となっているので晩年の頃の録音。
    スコットランド系の軍楽隊らしくバグパイプとの共演を取り入れたスタイルと選曲である。
    殆ど初めて聴くバンドの演奏だが演奏はなかなか良い。
    特に軍楽隊の演奏が素晴らしく、力強さの中にも繊細さと美しさを併せ持った演奏であり、軍楽隊のみのナンバーは必聴である。
    バグパイプナンバーの演奏は本場イギリスの演奏の方が良いと思うが、決してこの盤の演奏も悪くないだろう。
    軍楽隊とバグパイプ隊との合同演奏ではイギリスのバンドより良い演奏もあるように思う。
    上記に書いた通り古い録音だが、音質は聴きやすいのはさすがにこのレーベルらしいと言った所か。

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     2017/08/11

    新星堂が企画、販売していた栄光のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団というシリーズの一枚。
    この盤は初録音集という事でそれぞれの曲をウィーン・フィルが演奏した最初の音源を復刻した物である。
    冒頭のヨゼフ・クラインのヨハン2世とヨゼフ・シュトラウスのワルツはウィーン・フィルの記念すべき第1回目の録音。
    ラッパ吹き込み時代の1924年の録音で、旧吹き込み時代末期のためか思っていた以上に細部まで音が録音されています。
    SP期特有の収録時間の関係によるカットはありますが、ウィンナ・ワルツ独特のテンポや何よりウィーン・フィル特有のあの豊潤な響きがノイズの中から聴けるというのが嬉しいです。
    ロベルト・ヘーガーのベートーヴェン『シュテファン王』スッペ『スペードの女王』からは電気録音。
    ヘーガーは劇場畑出身で晩年にEMIに録音したドイツ・オペラの全曲盤で知られるマエストロ。
    単独での録音は珍しいと思いますが流石、オペラの序曲だけあってツボを心得たメリハリある演奏です。
    カール・アルウィンもヘーガーと同じく劇場畑出身の指揮者。
    現在復刻されているのはほとんどが伴奏物というこれまたヘーガーに近い状況ですが、当時ウィーン国立歌劇場で活躍した実力者、このR.シュトラウス『ばらの騎士』では手堅い演奏を披露しています。
    ベートーヴェン『プロメテウスの創造物』はフェリックス・ワインガルトナーの指揮。
    溌剌とした演奏が良い。
    シュミット『ノートル・ダム』シュトラウス『新ピチカート・ポルカ』はカール・ベームの指揮でウィーン・フィルの美しい弦楽が特徴のシュミット、アンコール的な楽しさがあるシュトラウスが聴き物です。
    復刻は年代を考えればどれも良く、問題ないと言って良いでしょう。
    マニアなら気に入る内容のCDだと思います。

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     2017/08/09

    マーチ王として知られるスーザですが、結構その他の作品も書いていて、特にオペレッタはそこそこの数は残しています。
    現在は全曲演奏される事は稀ですが、オペレッタから編まれたマーチはよく演奏されます。
    このCDは、スーザのスペシャリストの一人、キース・ブライオンの指揮、ラズモフスキー交響楽団の演奏で録音されたオペレッタからの管弦楽曲を集めた内容です。
    『選ばれた花嫁』『エル・カピタン』『我々の恋愛ごっこ』から選曲されています。
    スーザのメロディーメーカーぶりはもちろんですが、スーザが尊敬していたイギリスのサリヴァンの影響が感じられたりとなかなか面白いです。
    オーケストラのラズモフスキー交響楽団は、スロヴァキア放送交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア室内管弦楽団、スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団のメンバーからなるピックアップされて編成されたオケとの事で、安定した演奏を聴かせてくれます。
    音質良好。

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     2017/08/08

    フランツ・レハールと言えばオペレッタのイメージがありますが、若い頃は純音楽の作曲家になろうとしていたらしく、ヴァイオリン協奏曲を初めとした管弦楽曲を書いています。
    しかし、ピアノのための作品を書いていたのは初めて知りました。
    この盤に収録されているのは、『ピアノソナタ へ長調』『ピアノソナタ ニ短調』『幻想曲 変イ長調』の3曲です。
    いずれも10代の頃の作品で、古典とロマン派が入り混ざったような爽やかなヘ長調のソナタ、40分に及ぶ堂々としたニ短調のソナタ、12分という立派なピアノのための幻想曲等レハール青年の自信作だったに違いませんが、掴みこそよいがその後が続かない作品であり忘れられていったのもわかるといった所です。
    時々オペレッタで聴けるメロディアスな旋律が出てくるのはさすがレハールといった所でしょうか。
    ヴォルフ・ハーデンというピアニストが弾いています。
    丁寧に弾いているのがわかります。
    多分世界初録音かそれに近いでしょうから、これだけの水準で聴ければ演奏は問題なく合格点と言えるでしょう。
    音質良好。

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     2017/08/06

    日本クラウンが1987年に発売した吹奏楽大全集は、優秀なワンポイント録音と優れた演奏で、今なお語り継がれていますが、その第1回発売分の1つがこのCDです。
    国歌を集めた内容で、11巻の続編となっています。
    アジア、南米、ヨーロッパあたりから満遍なく収録されています。
    今でも現役の国歌が多数ですが『ルーマニア社会主義共和国』『ドイツ民主主義共和国』等、今となっては聴く機会がなくなった国の国歌が収録されているのがこのCDの聴き所であります。
    演奏は、陸上自衛隊中央音楽隊(指揮:野中図洋和2等陸佐、船山紘良2等陸佐)海上自衛隊東京音楽隊(指揮:早田透2等海佐)で、楽曲の性格上、誠実で正確なテンポの演奏となっています。
    とはいえ、指揮者、音楽隊毎にハッキリとカラーが出ているのはこの頃の音楽隊らしいでしょうか。
    1986年12月から1987年1月にかけて、武蔵村山市民会館と入間市市民会館で録音された物で、上にも書きましたが、録音は優秀で、良い音質です。

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     2017/08/05

    ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』を収録した物。
    ほぼ全曲、台詞なしの音楽のみを収録。
    アントン・パウリク指揮、ウィーン交響楽団の演奏で1951年に録音された物で、コーラスは、ビルゲンツ祝祭合唱団となっている事からパウリクが創立したビルゲンツ音楽祭関連で録音された物と思われる。
    ただし、ライヴではなくスタジオ録音。
    本場ウィーンのオケらしい柔らかいサウンドとパウリクの庶民的な音楽、さらに歌手の好演も相まって演奏その物はなかなかだが、何と言っても音質が悪い。
    ある程度は年代を考えれば仕方ない所だが、全体的に曇った感じで強奏時は割れそうになる。
    録音も探せば多い作品だし、この盤はファンアイテムと言った音源でしょう。

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     2017/08/03

    ヨハン・シュトラウス2世『ジプシー男爵』とオスカー・シュトラウス『ワルツの夢』を収録したCDです。
    両方とも抜粋収録。
    ジプシー男爵は、フランツ・アラーズ指揮、グラウンケ交響楽団の演奏で1969年に録音された物。
    この曲の決定盤として名高い音源であり、プライを初めとした声楽陣の歌唱も良い。
    尚、オリジナルは全曲録音なのでこの音源だけ狙いならそちらが良いだろう。
    『ワルツの夢』は、ヴィルヘルム・シュヒター指揮、大管弦楽団&合唱団による演奏。
    オーケストラの固有名称はないが、1958年にベルリンでの録音とある。
    こちらは録音を聴く限り最初から抜粋で録音された物と思われ、歌手もルドルフ・ショックを別にすれば有名な人物はいないが、手堅くまとまった演奏と言えるだろう。
    どちらも古い録音なので、それなりではあるが、年代を考えれば問題なく聴ける水準だろう。

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     2017/08/02

    20世紀を代表するソプラノ歌手の一人、エリザベート・シュヴァルツコップ。
    ドイツ・リートやオペラ等、幅広く歌った彼女ですが、幾つかオペレッタの演奏も残しておりこのCDはそれを復刻した物となってます。
    トラック1〜4までは1939〜1940年にかけてテレフンケンに録音された、オペレッタのポプリでこれはそれぞれの作品の有名なアリア等を8分前後に繋いだ物。
    レハール『パガニーニ』『微笑みの国』スッペ『ボッカチオ』ヨハン・シュトラウス2世『ウィーン気質』の4曲が収録。
    シュヴァルツコップ以外の演奏者はルーペルト・グラヴィッチュ(テノール)ベルリン国立歌劇場管弦楽団、指揮者はヴァルター・ルッチェ、ハンス・ゲオルク=オットー(パガニーニのみ)
    このポプリの録音は若きシュヴァルツコップの歌声が聴けると言うのももちろんですが、共演のグラヴィッチュやルッチェ、ゲオルク・オットーといったドイツ・ローカルで活躍した演奏者の演奏が聴けるというのが魅力です。
    トラック5〜12はオットー・アッカーマン指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏でEMIに録音されたレハール『微笑みの国』と『陽気な未亡人』の全曲録音からの抜粋。
    これなどは定評あるだけに演奏は確かです。
    前半のポプリは現在オーパス蔵やワーナーから、アッカーマンとの録音は本家EMIやナクソス等からも復刻されていますが、このヘンスラーのCDも共に聴きやすい音質で、ヒストリカルに慣れていれば問題なく聴けるかと思います。
    尚、解説書の曲目リストは全11曲収録となっていますが実際には前記の通り12曲収録です。

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     2017/08/01

    ジョン・バルビローリが手兵、ハレ管弦楽団を振って録音したウィンナ・ミュージックのCDです。
    収録曲は、シュトラウス・ファミリー一色ではないものの、わりとポピュラーな部類と言えるでしょう。
    バルビローリの演奏、一見スタンダードにきこえますが、結構細部まで練り上げられて充実した演奏をしていたり、『ラデッキー行進曲』のように楽譜に手を加えて豪華にきこえるようにしていたりとなかなか楽しく聴かせてくれます。
    録音は1978年となっていますが、バルビローリは1970年に亡くなっているのでこれは間違い。
    本当は1966年のようで十分聴ける音質でしょうか。

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     2017/07/31

    ポール・エアクス指揮、ドットワース・サクスフォン・バンドの演奏で録音されたクラウディオ・グラフーラの作品集です。
    グラフーラはこんにちでは行進曲『ワシントン・グレース』の作者として知られていますが、この曲以外の作品の知名度は皆無と言って良いです。
    一応グラフーラの作品集はアメリカ沿岸警備隊軍楽隊の録音があるらしいのですが、CDとして容易に聴けるのはこの盤ぐらいでしょう。
    この盤では、サクソルン系の楽器によって編成されたバンドによる演奏でグラフーラが活躍した19世紀のアメリカを彷彿とさせるノスタルジックなアルバムとなっています。
    サクソルン楽器によるバンドは日本では馴染みがないのですが意外と多彩な表現力があり驚きました。
    収録曲の大半はクイックステップと呼ばれる舞踏曲の一種で他に行進曲(ワシントン・グレースも含む)ワルツとギャロップという組み合わせです。
    これらはグラフーラが指揮をしていた軍楽隊のために書かれた曲ですが、中には他人の作品の借用曲があるのも、著作権に大らかな時代ならではという事でしょう。
    録音は良好。

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     2017/07/30

    フレデリック・フェネルと、イーストマン・ウィンド・アンサンブルが録音した2枚の行進曲アルバムを復刻した物。
    1〜16曲目までが、「スクリーマーズ」のタイトルで出されたサーカス・マーチを集めた内容、17曲目からは「マーチ・タイム」のタイトルで出されたゴールドマンを中心としたアメリカのマーチを集めた内容となっています。
    吹奏楽の神様と言われるフェネルですが、個人的には、東京佼成ウィンド・オーケストラの指揮者になってからは凡演も多いと、感じるのですが、イーストマン時代の録音はなかなか良いです。
    特にこのマーチ・アルバムは、アメリカらしさ全開の豪快さと明るい演奏、多少の荒さはあるもまたそれが良い味になり、更に晩年の演奏には無くなった勢いがあります。
    また35ミリの映画用フィルムでの録音で、録音から半世紀以上たった今でも力強さと鮮明さ、当時のマーキュリーの音質へのこだわりが感じられます。

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     2017/07/28

    ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート、1995年のライブ盤です。
    この年はズービン・メータが指揮をとりました。
    ボスコフスキー勇退後、マゼールが振るようになってから様々な指揮者が振りましたがメータは現在5回登場しており、この年は2回目にあたる物です。
    ニューイヤー・コンサートの楽しみの1つと言えばマイナーな曲が聴けるという点ですが、この年は比較的珍しい曲が多いように思います。
    演奏は良くも悪くもメータ節で、ウィーン・フィルの高い演奏技術もあって水準には達していますが、そこまで楽しい演奏とは思えません。
    録音、音質は良好。

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     2017/07/26

    2002年は英国のエリザベス女王が即位50年を迎えた年でもあるのですが、このCDはそれを記念して発売されたアルバムです。
    フィリップ・ヒルズ中佐指揮、イギリス近衛兵グレナディア・ガーズ軍楽隊の演奏で録音された物。
    この手のアルバムとしては定番の『威風堂々』『ようこそ女王陛下』『宝玉と王の杖』と言ったクラシック・マーチ、『スピキオ』『ブリティッシュ・グレナディアーズ』『英国国家』『イェルサレム』のような式典曲、儀礼曲、ヒルズ中佐の自作自演等を集めた内容なっています。
    この手の曲は軍楽隊の得意レパートリーですから、演奏は大変良く、安心して聴けます。
    一部の曲では合唱入り。
    録音は問題ないでしょう。

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     2017/07/25

    イラン出身のアルメニア人指揮者、ロリス・チェクナヴォリアンが1977年にナショナル・フィルハーモニー管弦楽団を振ってRCAに録音したボロディンの管弦楽作品集です。
    ここに収録された作品はスラヴ的でアジア的ないわゆる民族色の強い作品である。
    こういう作品はチェクナヴォリアンが得意とする部類であり、例えば交響曲を聴いても豪快でエネルギッシュな演奏であり、また寄せ集めのレコーディング専門オケながら、優れた奏者がそろったナショナル・フィルの実力を存分に引き出しており、チェクナヴォリアンの代表的録音と言ってよいだろう。
    私が所有しているのは最近出た国内盤だが、音質は問題ない。

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