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トップ > My ページ > kana@ さんのレビュー一覧
検索結果:3件中1件から3件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/10
全10曲中8曲がカバー曲とセルフカバー2曲という、アレンジャーとしての櫻井さんを再発見できるアルバムです。 前作まではフュージョン、ファンク、ロックとアップテンポでリズムも激しい元気で若々しい曲が多かったのですが、今回はジャズやスタンダード、バラードといったスロー〜ミディアムの曲が多く、カフェのBGMにも違和感のない、ゆったりと聴ける大人の雰囲気になっています。 ”Donna Lee”では新しい16ビートのビバップを、”Butterfly”ではMarcus Millerとのツインベースでセクシーなミディアム・グルーヴを、”I Wish”ではベースだけのファンクを、”I Can’t Help It”では爽やかなボサ・ノヴァとヴォーカルを、そして櫻井さんのベース技がすべて堪能できる新しく生まれ変わった”Sailing Alone”を。 全体的にメロディーをベースに美しく歌わせています。今までのお腹にずんとくるタイトなリズム楽器としてのベースもいいけど、リード楽器としての役割のベースも素晴らしいと思えるアルバムになっています。 そして多彩なジャンルの音楽が溶け込んでいる櫻井さんのアレンジのセンスは秀逸です。 情熱的で、セクシーでジェントルな櫻井さんのお人柄がそのままベースと一体化して音楽になったような作品だと感じました。 この”Talking Bass”は、フュージョンファン以外の人にも聴いてもらいたいと思います。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/10/21
ベーシスト櫻井哲夫氏のデビュー30周年記念アルバムだが、参加ミュージシャンだけ見ても豪華な顔ぶれ。カシオペアとスクエアとディメンションがmixされるとこうなるのかという雰囲気である。 全10曲中オリジナル5曲、カバー5曲の構成だが元気なスラップから温かいバラードまでベースのあらゆる面が引き出された演奏が堪能できる。本当に櫻井氏はベースを知り尽くしたマエストロではないか。 そしてこのアルバムは櫻井氏の音楽半生記とも言えるが、ロック少年だった頃、カシオペアで世に「チョッパー・ベースの桜井」を知らしめた頃、最近の多くのミュージシャンとのプロジェクト、そして未来と、それらをその時の音ではなく、今の櫻井氏の感性で料理され、どれも珠玉のアレンジになっている。 8分の6拍子のロック、ジャコ・パストリアスの難曲カバー、メロディーラインがベースの曲、カシオペア時代のあの名曲と野呂一生氏とのペガサス、全部ベースソロの曲…など櫻井氏のキャリアとセンスから出てくるアイデアの広さにも感銘を受ける。 このアルバムはカシオペアと共に青春を過ごした人からこれから楽器をやってみようと思っている若い人までに聴いてもらいたい。また、今のジャパニーズフュージョンの入門アルバムとしても最高の一枚であると感じる。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/10/13
グレッグ・ハウ(g)+デニス・チェンバース(dr)をフューチャーした”Gentle Hearts”プロジェクトのスタジオ録音盤の第二弾。 と言っても前回の作品は2001年と長いブランクがあるにもかかわらずこの3人の息はぴったりと合っている。 1曲目の”Critical Planet”は、前作のBRAIN STORMの再来、いきなり高速弾丸スラップで挨拶代りの強烈なパンチをお見舞いされる。 2曲目の”Alien’s Feast”ではバッキングのディストーションギターがズッシリ存在感のあるハードロックチューン。 3曲目の”A Tear of the Clown”ではハウのギターがまるで実力派のシンガーが歌うようにギターで歌い上げている。 4曲目の”Are You Ready”は、70年代のアメリカのハードロックバンド、グランドファンクレイルロードのカバー。原曲の雰囲気は残しつつロックンロールっぽいアレンジになっていて、3人で楽しそうに演奏している姿が目に浮かぶようである。 5曲目の”Another Kingdom”はまさかのギターとベースの高速ユニゾンで始まりその後に16ビートの高速ドラムが追いかける非常にスピード感のあるナンバー。 6曲目の”Triangle Square”は4拍子と3拍子の変拍子。フュージョンとプログレを「フュージョン」させるとこうなるという感じ。 7曲目の”Monster Parade”はこれまた重いギターリフのバッキングにのせて各自のソロプレイが交互に入ってくる。 8曲目の”Father”は今作唯一のバラード。ギターのメロディーだけ聴くとサンタナの哀愁のヨーロッパを連想してしまうが中盤のフレットレスギターでのメロディーは本当に美しい。 (櫻井氏が父親に捧げた曲とのことだが大人の男が父を想う心というのはこんなにも温かいのかといたく感動してしまった) 今作はハード・フュージョンというよりはプログレとハードロックの融合という感じであるが、何度も聴けば聴くほど深みを感じる。 そして全体的な曲調、構成、アレンジが統一されていて、アルバム一枚を通してひとつの映画のような雰囲気になっている。 ただ今作では前作以上にグレッグとデニスを大フューチャーしているので櫻井氏は少し控えめなような感じがした。 でも今回はベーシストだけではなく、コンポーザー・アレンジャーそしてプロデューサーとしての櫻井氏の新たな凄い一面を充分に堪能できる作品になっていると感じた。
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