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トップ > My ページ > 金山寺味噌 さんのレビュー一覧
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検索結果:330件中76件から90件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/04/09
大バッハの平均律クラヴィーア曲集は「ピアノの旧約聖書」とも称される、鍵盤楽曲史上に残る記念碑的大作。その「旧約聖書」的大作の「旧約聖書」的録音と言えるのが巨匠ヘルムート・ヴァルヒャの1961年盤である。アンマー社製造のモダンチェンバロによる演奏で、堅固にして峻厳、バッハに人生を賭けた盲目の哲人ヴァルヒャの確信にあふれた、堂々たる名演。一音一音をゆるがせにしない、楷書の演奏である。ことにフーガの部分の精緻な表現には引き込まれる。音質はさすがにやや古さを感じるが鑑賞には支障なし。1961年1月、旧EMIレーベル録音。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/04/01
クラシック楽曲解説の古典的名著であり、僕のクラシック知識の根っこになっている本である。元になっている『名曲をたずねて』が1934年の本であり、また著者による加筆・修整がなされてからも40年以上経ているということもあり、楽曲の解釈や作曲家・演奏家の情報の古めかしさは如何ともし難いものがある。それでも僕はこの本を折に触れて手に取り、愛読し続けている。神保氏の格調高い、品のある文章を愛するがゆえである。もう今ではお眼に掛かれない、いかにも戦前の教養人らしい文体である。また神保氏の文章には独特のリズムがあり(「ステージの実演を第一とし、レコード録音を第二としていたが」など)、慣れてくると楽しく読めるからである。今後、新しい読者のために情報面での手直しは必要だが、文章そのものは手をつけないでもらいたい。神保氏の名文こそ、本書のキモなのだから。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/03/19
カール・リヒターによる大バッハのカンタータ選集からの分売。第56番は1969年、第5番と第180番は1977〜78年、いずれもミュンヘン、ヘラクレス・ザールでの収録。3曲ともバス独唱を担当しているのはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウで、特に第56番『喜びて十字架を背負わん』は独唱者がバス1人という「独唱カンタータ」であり、まさに彼の独壇場である。朗々として豊かな声量、巧緻で繊細な表現、聴き応えは十分である。リヒターのシャープで気魄に満ちた指揮も絶品。音質も良好である。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/03/11
第78番は1961年7月、バイエルン州ハイルスブロンでの収録で、オケはアンスバッハ・バッハ週間管弦楽団。第137番と第33番は1975年〜1977年にかけて、ミュンヘン、ガスタイクザールでの収録、オケはリヒターの手兵ミュンヘン・バッハ管弦楽団。合唱は3曲ともミュンヘン・バッハ合唱団。第78番はリヒター35歳の時、第137番と第33番はリヒター50歳前後の演奏で、若い頃とベテランになってからの頃とで演奏解釈が変化しており、その違いを楽しむことができる。第78番は速めのテンポで切れ味鋭く、楽曲への深い共感が感じられる。第137番と第33番になるとテンポは以前よりはやや遅くなり、どっしりとして堅固で重厚、ロマンティックな解釈になっている。ただ3曲ともに共通しているのは指揮者リヒターの強烈な個性で、自らの解釈への圧倒的な自信が感じとれる。近年のバッハのカンタータ演奏は古楽器・古楽奏法によるスリムで簡素な演奏が主流なので、こういう重厚なタイプの演奏はもう聴けないだろう。音質良好。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/02/25
今ハロプロで一番波に乗ってるグループと言っていいグループ、つばきファクトリーのニューシングル。3曲とも良曲であり、ジャケ写、衣装やMVにも予算をかけている感がありありでアップフロントもつばきFを今の一推しとして売っていく方針なのだろう。レコ大最優秀新人賞を獲ったのはもちろんのこと、数多くの無料ライブやシリイベをコツコツと積み重ねてきた努力の結果が現在の快進撃なので、本当によかったな、と思っている。これでエース格の浅倉樹々ちゃんのコンディションが万全であれば言うことなしだが、彼女には無理をしてほしくないのでこれ以上の高望みはしない方がいいだろう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/02/19
・カンタータ第49番『われは生きて汝をこがれ求む』BWV49(1982年10月音)、・カンタータ第50番『いまや、われらの神と救いと力と』BWV50(1984年2月録音)、・カンタータ第51番『全地よ、神に向かいて歓呼せよ』BWV51(1983年9月録音)・カンタータ第52番『偽りの世よ、われは汝に頼まじ』BWV52(1982年10月&1983年6月録音) バッハ演奏のエキスパートとして一時代を築いた巨匠ヘルムート・リリングと手兵シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムのコンビによるカンタータ大全集からの分売。合唱はやはりリリングが自前で育てたゲッヒンガー・カントライ。このアルバムで特筆すべきは49番・51番・52番でソプラノ独唱を担当したアメリカ出身の名花アーリーン・オジェー(1939〜93)であろう。しなやかで清純なリリック・ソプラノの声質はバッハやモーツァルトなどの古典的な作品にはうってつけであった。特に第51番はソプラノ独唱とオーケストラという編成であり、彼女の澄み切った歌唱が際立つ。リリングの堅実でケレン味のない指揮の意図を良く理解しついていっている。オジェーは若くして亡くなったためキャリアとしては晩年期の演奏という事になるがその歌声には翳りは感じられず、誠実に音楽に取り組んでいたという彼女の美質を堪能できる。音質良好。
・カンタータ第156番『片足は墓穴にありてわれは立つ』BWV156(1973年4月&5月録音)、・カンタータ第157番『われを祝福し給わずば、われ汝を離さじ』BWV157(1982年10月&1983年7月録音)、・カンタータ第158番『汝に平安あれ』BWV158(1983年7月録音)、・カンタータ第159番『見よ、われらエルサレムにのぼる』BWV151(1983年6月&7月録音) バッハ演奏のエキスパートとして一時代を築いた巨匠ヘルムート・リリングと手兵シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムのコンビによるカンタータ大全集からの分売。合唱はやはりリリングが自前で育てたゲッヒンガー・カントライ。リリングの演奏を一言で例えると”「中庸」の美”ということになろうか。「かたよることなく、常に変わらないこと。過不足がなく調和がとれていること。また、そのさま。」という国語辞典での【中庸】の解説そのままの内容である。とても聴き易く、万人に薦めうるスタンダードである。真摯かつ堅実で、ゆったりとしたテンポが耳に心地良い。収録されている4曲の中では、第159番『見よ、われらエルサレムにのぼる』が終曲のコラールが『ヨハネ受難曲』のコラールの引用ということで比較的知られている。音質良好。 リリングは2013年に指揮者としての現役を引退しているので、彼の指揮するバッハは実演ではもう聴けない。なので、これらの録音の存在価値は高いと言える。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/02/11
聴いていて感じるのは、初期メンバー5人の個性の強烈さ。誰がどこを歌ってるかすぐに分かるというのが凄い。やはりパイオニアたちは偉大である。なっち(安倍なつみ)がソロを取り、ふくちゃん(譜久村 聖)とおだんご(小田さくら)がコーラスを務めた『ENDLESS HOME』、かなり難易度の高い楽曲と思うがなっちは難なくこなし、優しくしなやかな歌声で興趣を盛り上げていく。『愛の種』のアンサー ソングである『タネはツバサ』など、興味深い楽曲が多く聞き飽きることがない。 DVDは初期メンバー全員へのインタビューと昨年11月の娘。の武道館ライブからの抜粋。初期メンのインタビューはやはりそれぞれに個性的。なっちは相変わらずなっちだし(笑)、一言一言噛み締めるように語る明日香(福田明日香)が印象的。武道館ライブではさゆれな(道重さゆみ・田中れいな)や辻ちゃん(辻 希美)などOGと現役メンとのコラボが実に楽しい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/02/05
モーニング娘。’18の12期メンバー牧野真莉愛(まりあ)、通算3作目の写真集。まりあ17歳の誕生日に刊行されたもので、16歳から17歳への一年間を活写した記録である。ハロプロの新ビジュアルエースとして活躍が著しいまりあ、素晴らしい美貌である。整ったルックスと均整のとれたプロポーション、そして何よりもアイドルとしての「華」が段違いだ。少女から大人の女性へと成長していくまりあの瑞々しさを余すところなくとらえている。付録のDVDに収録されたインタビューでの無邪気で屈託のないしゃべりも楽しい。 今作は写真集の老舗ワニブックスからの刊行である。前作2作はアップフロント傘下のオデッセー出版からの刊行でその製本や紙質については議論があったが、今作はさすが老舗だけに製本・紙質とも上等なもので安心して薦められる。アップフロントはとかく何でも自分のところでやりたがる癖があるが、写真集についてはやはり専門の出版社に任せたほうがいいと思う。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/02/01
オトマール・スウィトナーは手兵ベルリン・シュターツカペレと組んでブルックナーの交響曲全曲録音を1986年から開始したが、途中で体調を崩しこの第5番を録音した後で療養生活に入り事実上引退した。本盤はそのキャリア最晩年の1990年1月、旧東ベルリン、キリスト教会でのセッション収録。やや速めのテンポ設定で、精力的でキリリと引き締まった快演。気宇壮大というタイプではなく中庸でバランスの取れたタイプだが、体調の悪さによる衰えは一切感じられないのはさすが百戦錬磨のカペルマイスター、スウィトナーの芸の力の高さであろう。音質良好。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/01/31
伝説の巨匠ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1953年のルツェルン音楽祭に客演した時の実況録音のSACD。1953年8月26日、ルツェルン、クンストハウスでのライブ収録。オケはスイス(ルツェルン)祝祭管弦楽団。フルトヴェングラーが最も得意にしていたベートーヴェンの『英雄』とシューマンの交響曲第4番&『マンフレッド』序曲というプログラムである。冒頭の『マンフレッド』序曲からして壮大なスケールと楽想の掘り下げの深さがすでに尋常でなく、聴き手を圧倒せずにはおかない。『英雄』の深遠な情感とうねるような音色、シューマンの第4の紅蓮の炎のような激情の凄まじさ、ドイツ・ロマン主義の一つの到達点とも言うべき名演である。フルトヴェングラーは翌1954年には亡くなってしまうのでキャリアとしては最晩年の演奏ということになるが、その演奏に衰えは微塵も感じられず、熟達した至芸を披露してくれている。 SACDのパワフルでボリュームある音質が素晴らしい。元々モノーラルの実況録音なのでやや古さを感じさせる響きではあるが、SACD化によって十分鑑賞に耐える音質に仕上がっている。フルトヴェングラー・ファンは必聴の名盤。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/01/11
スペースシャワーネットワークが刊行した女性向けファッション誌の創刊号。ジャンルは「ガーリー&Kawaii&ロリータ系」とのことで、僕のようなむさ苦しいオッサンは全く対象外なのだけれど(笑)、何と言っても表紙を飾るのが道重さゆみ(さゆ)であり、またこぶしファクトリーの井上玲音(れいれい)とアンジュルムの上國料萌衣(かみこ)もモデルとして参加しているということもあり、ハロヲタ としての義務と記念に思い切って購入した。表紙のさゆはしっかりとしたメイクが施されていて普段の彼女とはかなり違った印象。お気に入りのブランド「MILK(ミルク)」の服を身にまとったさゆはまさに「SAYUMINGLANDOLL~再生~」の世界観そのままであり、彼女がこのブランドを好む理由がよく分かる。本の中ほどではれいれいとかみこがそれぞれ2ページづつモデルを担当。れいれいはブランド「F.i.n.t&an another angelus」の服、かみこはアクセサリーブランド「Q-pot.」のアクセサリーを身に付けてそれぞれ登場。アイドル活動の時とは全く異なるいでたちとメイクでまるで別人のように見える。最近アップフロントは急増した若い世代の女ヲタさんたちをターゲットにしたマーケティング戦略の展開に力を入れていて、さゆ・れいれい・かみこの登場もそうした戦略の一環であろう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2017/12/24
視聴してみて感じたのは、ストーリーが緻密に計算され、とてもよく練りこまれた大人向けの上質な音楽ショウである、ということ。さゆの実年齢とキャラクターを生かして、アイドル性を重視しつつも決して子どもっぽくはなく、大人の鑑賞に十分耐える仕上がりである。観客が全員座っていて、サイリウムもないというのもこの公演が通常のアイドルコンサートとは違うところで、落ち着いたシックな雰囲気 を作るための演出であろう。比較的小さな会場での公演なので、まるで実際に客席で見ているかのような臨場感がある。 さゆは歌唱力、ダンスともに十分にレッスンを積んできたことがよく分かるパフォーマンスを見せてくれていた。また、さゆのバックダンサーを務めるのはオーディオコメンタリーでのさゆの相手役である北林明日香さんと、ハロプロ研修生の堀江葵月ちゃん。生き生きとした表情とダンスでさゆを盛り立てていた。ブルーレイだけあって画質・音質とも文句なし。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2017/12/01
この巻のテーマといえるのは「挫折からの再起」だろう。失恋という挫折から立ち上がり美容師を本格的に目指すことを決意したユイちゃん、一旦挫折した作家への再挑戦を目指し原稿用紙へ向かう近藤店長、そしてあきらちゃんもケガという挫折からリハビリに向き合うことを考えはじめる。登場人物たちそれぞれの人生模様を丁寧に掘り下げつつ、本筋である「年の差の恋」にリアリティを持たせる展開を積み重ねてゆく。作者の手腕はこの巻でも好調だ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2017/12/01
モーツァルトの作品を演奏することをライフワークとしていた巨匠カール・ベームと、「鋼鉄のタッチ」とあだ名されたピアノの大家エミール・ギレリス、この2人のヴィルトゥオーゾの唯一の共演となったアルバム。1973年9月&11月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの収録。協奏曲第27番は両実力者ががっぷり四つに組み、風格と威厳に満ちた堂々たるモーツァルトである。近年のモーツァルト演奏は古楽器、古楽奏法を意識したスリムでシャープな演奏が主流なので、こうしたモーツァルトはもう聴けないだろう。ベームの事実上の手兵であったウィーン・ フィルも甘美で流麗な美音で存在感を見せている。一方、2台のピアノのための協奏曲は実娘エレーナ・ギレリスとの親子共演。父娘の息はぴったりで、堅実でしっかりとした演奏。ベームの伴奏指揮も骨太で重量感、安定感抜群である。音質良好。
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