1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2011/09/11

　「ライブアイドル」とは何か？　それは「地下プロレス」にも似た蔑称のような「地下アイドル」（中には自称する人もいますが）に陽を当てるための新しい呼び名。

　アイドルというだけで毛嫌いしている音楽ファンでなくとも、アイドルファンを自称する人であっても、ここに収録されている人たちを半分以上知っている、まして、音源を持っている人はどれだけいるでしょうか。
　毛嫌いする人には本当に馬鹿にして聞かない人もいるだろうけど、実際には、対象が不明すぎる、著名な人が誰も具体的な評価をしていない、故に手を出せない人も多いはずです。

　その点、アイドルについても造詣が深い吉田豪さんの選曲と解説があれば、安心して手を出せます。しかし、その解説の多くが、本人たちについてよりも、その関係者に費やされているのはご愛嬌。
そしてこのＣＤは「入門」でありながら、その奥深い世界に深く踏み込んでいるような内容に思えてなりません。

確かに「奇跡」は起きています。私には４・５・６曲目で。
他は衝撃的な楽曲が多く、「これがアイドルなのか」と思える曲も多いです。
これは大切な邦楽の今を伝えるＣＤとして、おすすめです。