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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/01

     2014年の収録だから50歳だが、とてもそうは思えないくらいに若々しくリリカルな声はあいかわらずです。表現の振幅がとても大きく、人によっては演出過剰と思うこともあるかも。しかし、私の中では問題なし。

    話はそれますが、ウィグモア・ホールでのリート・リサイタルや室内楽コンサートは良質な演奏がそろっておりいくつか愉しんでいる。日本でも、個人的にはトッパンホール( TOPPAN HALL,東京都文京区)のプログラムや性格がここに近い気がするが、「日本のウィグモア」目指して自主制作盤など出してくれたら面白いと思います。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/30

     2017年3月に行ったA.シフのコンサート(ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンとシューベルトの最後から2番目&一番最後のソナタ集)の余韻がいまだに残っており今まで以上にシフの演奏を希求するようになってしまった。  そんな中で、ふとこのディスクの記事にたどり着いたら…レビューがないではないですか。 これも渋好みながら非常に面白い演奏と素晴らしい録音です。

       私はこの曲をあまり知らないながらも発売後すぐ買って、以来これらの曲の決定盤として他の演奏を買えずにいます。  ほのかに陰と湿り気を感じ、幻想的な美しさがあるヤナーチェクのピアノ曲。そこにどっぷり飲み込まれることなく、いつもの美しいタッチで奏でています。演奏者の生まれがそうさせるのか、東欧系の音楽にも抜群の相性の良さを感じられる一枚です。おすすめです。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/28

     「キワモノっぽいからなぁ」と入手に二の足を踏んでいた超絶技巧練習曲集をトリフォノフで初チョイス。良い意味で突き抜けて技巧をひけらかす演奏でもしないとこの手の曲は聴くのが大変かと思ってしまっているが、このディスクではいとも易く技巧のモノにしてしまっているだけにとどまらず、腰を落ち着けてリストの技巧と対面することができる内容と思う。個人的にいつでも聴きたい曲とは正直言えないが、作品にマジメに対しているトリフォノフの意気込みを買いたい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/28

     日本には四季があり、それぞれに味わいがある。思索もそれぞれの季節で変化するものだが、このディスクはそんな「秋」にぴったりな演奏が詰まっていると思う。 かなり奇矯な感想になるが、聴いてもらえれば何となく理解してもらえると思う。   まず、音楽が実に渋く、それでいて芳醇。シフ&塩川夫妻による滋味深い音色 −− 特に、品良く静的にくすんだヴァイオリンは、京都・実相院において、紅葉が木張りの床に映りこむような程よい艶加減と光のバランスを連想させる。−− と掛け合いにぐっと惹きこまれるのだ。バッハ、ブゾーニそしてベートーヴェンともに外向的な音は一つもなく心の内側に凝縮されるような音楽作りがなされている。


    冒頭のバッハはヴァイオリンとピアノの音の線が、お互いを聴きあいながら会話するかのように豊かに絡み合っていく。   ブゾーニは見かけの晦渋さよりも安定した音の運びで見通しがよく、バッハのコラールによる変奏は非常に美しい。バッハのソナタの後にくるから余計にそう感じる。   ベートーヴェンも、およそ派手に技巧をちりばめずに、中身勝負の曲であることをしみじみ実感できる、最期を締めくくるにに相応しい充実した音楽に満ちているように思う。


      「秋」といってもそれらしい風情が希薄になってきているが、こんな音楽に耳をかたむけるのも秋の愉しみになるのではないだろうか。一聴を薦めたい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2017/10/15

     バラードが叙事詩や物語と関連深い音楽形態であるならば、ツィメルマンの演奏はまさに「そのもの」と感じられる。


      音のバランスや音色の美しさは彼にとってはもはや当然のことなのだろう。 肝心の中身を聴いていると「物語をピアノで紡いでいる」と感じる場面がいくつもある。物語の場面が変わるところでは音楽も微妙に速さや表情が自然に変化し、聴いている側も「それでどうなったの? 次はどうなるの?」と耳をそばだたせることになる。ただショパンの音楽を聴くという行為にとどまらない、ショパンの物語に心を動かされる素晴らしい一枚と思う。


      ツィメルマンの考えるショパンのバラードがどのようなものか、この盤を聴いているかぎりツィメルマンがショパンについて深い愛情と敬愛を込めて弾き語りをしていると私は解釈している。

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     2017/10/10

     私にとって、このディスクがジョン・アダムス作品のファースト・チョイス。

     この楽曲のテーマともいえるアラビアン・ナイトにでてきそうな魔法のじゅうたんのごとき、熱気を孕んだ奔放な絵柄でありながら、緻密な音の織り込みがなされた作品にグッと惹きこまれていった。 現代音楽と思えないくらいに明快で、かつ演奏者を夢中にさせるような音楽作りのため、私たち一般聴衆にも理解しやすく普通のレパートリーとして定着できる気もする。眉間にしわ寄せて聴く種類の現代音楽ではない。息をつかせぬ面白い物語を、音絵巻で表した作品と考えればいいのではないだろうか。リーラ・ジョゼフォヴィッツが主人公として様々な物語や冒険を自在に奏でており、今後も(男性でもいいが)女性ヴァイオリニストにとって重要なレパートリーになっていきそうな気もする。



      リムスキー=コルサコフの「本家」シェエラザードと一緒に演奏会に取り上げたらさぞかし面白い(そしてかなり濃厚な)一夜になることであろう。 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/23

     想像力を膨らませてくれる豊かな曲目、素晴らしい音のピアノ、これらを最高度に結び付けられるピアニスト・・・ ありそうでなかなかないこの三位一体の演奏会に出会えるチャンスは、そうそうないものである。 このディスクを聴くかぎり、ここにはそれがある。1925年製のスタインウェイCD-135は落ち着いた佇まいの音を響かせ、音が声高になることがなく、聴いていて心地よい。メジューエワの演奏は、楽譜とピアノの使徒といった役回りであり、彼女が前面に出てくることがない。だから音楽を虚心に愉しむことができると思う。それこそがメジューエワの個性であり、真価なのだろう。これだけ良質の音楽を生で聴く機会を得られた京都の方々がうらやましい。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/23

     ラトルがEMIで録ったディスクは数点を除きあまり好きではない。何か音がこじんまりしていて突き抜けないような、腹の中からぐっとくる迫力のようなものが希薄な気がするからだ。


        しかしこのディスクにはその不安がみられない。ツィメルマンとラトル&ベルリン・フィルがまさにがっぷり四つに組んだような緊迫感と迫力、そして輝きが感じられる。冒頭のティンパニからオケに引き継がれる部分からしてテンションの高さが他盤を超えている。腹の底からズシンとくる低弦の重みがブラームスにぴったり。そして、ピアノが絡んでくるとさらにテンションは加速し、まさに両者が土俵上を縦横無尽に使いあの手この手を繰り出しているような印象を持つ。特に、第1楽章や第3楽章の中盤ではラトルとツィメルマンがお互いを聴きあいながら、ギアをあげていく高揚感もあり、聴き応えがある。

        DGの録音チームゆえ、ツィメルマンの欲するところは解っているし、ベルリン・フィルの凄味も熟知しているのだろう。安心してブラームスの世界に浸れる。ブラームスの若き日の情熱の滾りを表現しようとする意欲に満ちたディスクと思う。私同様、ラトルのEMI録音にあまり満足していない方にはぜひお薦めしたいディスク。

        たしか2016年、ベルリン・フィルの定期でもこの曲を取り上げていたから両者の相性と指向性は一致しているのだろう。ならばラトルがベルリン・フィルのシェフを終えてしまうとはいえ、「2番」にもチャレンジしてもらえれば…と期待していきたい。収録時間的にラプソディOp.79なんかがカップリングされたら最高なんだが、ツィメルマンだけに無理だろうな・・・

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/21

     実際に来日公演でも愉しませてもらい、「彼のディスクは望めないから、いい音楽体験をさせてもらえた」と満足していたらまさかのCDリリース。


        リサイタルで聴いた時にも感じたことだが、当盤におけるツィメルマンの演奏は「健康的」で「死の気配」といった感情が感じられない。非難するわけではなく、おそらく「最晩年の」で形容されるような解釈をしなかっただけなのだろう。 もちろん作曲者自身は自分が長くはないと自覚しながらこの曲を創っただろうし、ツィメルマンもそれは知っている。その上でそのイメージにこり固まることなく創造の精神を自由に羽ばたかせた演奏にしたかったのではないだろうか。  死を関連付ける表現、死を克服しようとする表現でなく、死を「歌で肯定しつつ共に進む」ような形でシューベルトをリスペクトするような音楽が全編通して感じられる。

       音は素晴らしくきれいで明るく、音楽は軽やかに清らかに流れていく。D959の第2楽章では彼には珍しいくらいに激しい感情の迸りがあり、シューベルトの内面で起きた様々な想いがごちゃ混ぜになったような感情の起伏に寄り添う姿勢がみられる。それでも歌は失われず、また静かに歌い始めるところは実に美しい。  D960でも例のトリルを恐ろしい予感として弾くよりは心の揺さぶりを表すかのように弾き、やさしさと微笑みを絶やさない表現に終始している。第4楽章の冒頭、他の演奏では聴かれない独特な音の使い方をしているがこれがどんな意味なのかは公演で聴いた時からディスクで聴いている現在までまだ解っていないが、かなり面白いポイントでもある。

       美しい音のせいか、最晩年の最期の作品というイメージで聴くと深みが感じられない、と映る可能性もあり、そこが評価の分かれ目になると思う。私自身、そのイメージで聴いてきたから少し物足りない…と思わなくもない。 その反面、深刻にならず、諦観とか死を予感させないシューベルトを聴きたい方にはちょうど良いディスクになるのではないだろうか。  私の好きなソナタ2曲、既に数種類のディスクを取り換えつつ聴いているが、そこにもうひとつ、違ったアプローチでシューベルトに迫る演奏が増えてうれしい限りである。

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     2017/08/27

     一服の銘茶をいただいたような清涼感のあるアルバムです。夏の暑さの中で聴いた分、余計にそう感じるのかもしれません。もちろん他の季節に聴いても同じ感想で楽しめる仕上がり。室内楽だから当たり前なのだが、「室内楽の楽しみ」を素朴に感じられる。音楽のうんちくがなくても十分に楽しめます。

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     2017/08/23

     よくありがちな癒しの音楽とは違う、優しき調べが全編を覆う。 (実際は初めてだが)たしかどこかで聴いたような懐かしさも感じる音楽。哀しさを優しく包み込むような慰めの音楽に感じた。こういう音楽に閑かに耳を傾ける時間があってもいいのではないだろうか。この殺伐とした現代でもこういった音楽を創り続ける人もいる。我々もこの殺伐とした現代に生きる一人として彼の音楽を聴いて、そしていろいろなことに想いを馳せてみるのもいいのではないだろうか。

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     2017/08/22

     憑りつかれたようにショスタコーヴィチの世界に飛び込んでいる。力任せでは良さが出ないし、かといってモタモタしていると魅力が逃げてしまう。知情意&美音のバランスが非常に取れていると思う。もう少し注目されてもいいディスクなのに限定盤で今はなかなか入手できないとは。バッハ&レーガーの作品から彼女の演奏に注目し始めた自分だが、このディスクも長く聴き続けられる一枚になります。ただし、気軽に度々聴ける代物ではない。

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     2017/08/18

     質・量・曲目の3拍子そろったアルバムとしておすすめしたい。「シューベルティアーデ」という「お題」をもらったインマゼールが出した座布団(CD)4枚もらえそうな最良の解答。コストパフォーマンス面からみても「低カロリー高たんぱく」みたいな内容はどこから聴いても充実している。

       ・・・少し話が遊びすぎたが、シューベルトが好きな方や室内楽・歌曲に興味のある方のどこからでも愉しむきっかけが生まれるディスクです。いわゆる「名曲」にも不足なく、室内楽と歌曲のあいだを自在に行き来する曲目は変化に富んでおり飽きさせることはありません。実際にこんな演奏会で数夜行われたらさぞかし満ち足りた気持ちになれるだろうなと思います。演奏も先鋭すぎる古楽器演奏団体のそれとは違う、寛ぎにあふれ落ち着いた音色と解釈は親密で友愛に満たされ、シューベルティアーデでの雰囲気もさもありなん、と思わせるものがあります。

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     2017/08/17

     演奏時間は短いのに、聴くのにえらくパワーがいる。クルターグの音楽には静謐かつ小粒ながら、マグマのような熱量がある気がする。音楽の質量を演奏時間だけで測るのは無意味なことなのだろう。手にして、聴くのがとても嬉しい作品集。

    これだけ美しい結晶のような作品集なのに、なぜ国内盤が発売されない(2017年8月現在)のだろう? それとも私の情報収集不足だろうか?  こういう作品集に丁寧な解説と対訳をつけたものができれば素晴らしいのに。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/17

     楽譜が読めない者として、聴くことで気楽に自分の好き勝手に音楽を愉しんでいる。が、実際に演奏する者・歌う者はここまで掘り下げて、または音楽以外の事象や文化・文学・歴史などからもインスピレーションや解釈のヒントを得ているということに、単純に感嘆させられた。そもそもいち歌曲集において、ここまで多くの「土台」があるものなのか、と舌を巻く思いだ。文章は読ませる力を持っており、なにより演奏者として実践しているだけ説得力も十分。演奏における内輪話のようなものも垣間見え面白くもある。「冬の旅」が創造された時代背景と作曲者の内面の探検、そして現在へと続く問題提起の探求が綿密に行われている。

     私のような素人が考えている以上に、音符や言葉のひとつひとつに意味があるのだそうだ。まさに「神(ここではミューズ?)は細部に宿る」といったところだろうか。建築関係の人の発言か意見からきていたように記憶しているが、音楽でも同じことが言えるのかもしれない。こと、数多の音符と詞から1曲が作られ、24曲集まってはじめて全体が構築されるこの歌曲集の場合にはなおさら…。  「冬の旅」を愛する方のみならず、芸術・歴史etc.を愛する方におすすめ。

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