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トップ > My ページ > シゴルヒ さんのレビュー一覧
検索結果:4件中1件から4件まで表示
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4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/11/06
以前、Music&Arts盤を持っていたのですが、久々に 買い直して聴いてみた・・・・オリジナルLPからの復刻だそうだ が、M&A盤よりも音が良いだけでなく、演奏自体も素晴らしい。 とにかく聴けばわかる!古さは全く感じない。いいものは理屈抜き にいい、という典型。それは、バックを勤めるロジンスキの指揮か らも窺える。一言でいえば”個性なき個性”。(慣習的なカットを 差し引いても)作品そのもの・音楽そのもので語るロジンスキの指揮 は、強烈な自己アピールとは程遠い。しかし、作品(作曲家)が違え ば音もちゃんと変わって聴こえる。一つとしてワンパターンな演奏 がない!だから今聴いても古さを感じさせないのだ。 没後50年を経て完全に忘れられてしまったロジンスキといえば、 ウェストミンスターだが、現在版権を持っているユニバーサル(DG) が復刻を行なう見込みがないのであれば、「日本ウェストミンスター」 で(全部とは言わない!)ロジンスキの復刻を検討いただきたい。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/15
台詞(コンパクトですが)を入れても全曲90分弱! ハイライト!?・・・・と一瞬思うが聴いてみて内容の濃さと豊かさに ビックリ!(おそらく慣習と考えられる)カットを除いても、緩急自在 の音楽は十分満足。実はこの演奏の指揮者アッカーマンといえば、 ”コンパクト”なのに充実した演奏で知られる『メリー・ウィドウ』の 名録音を前年(1953年)に残しているが、それを彷彿とさせるもの がある。というより、アッカーマンの指揮するオペレッタの”原点”が ここにあるようにも思える。ちなみにアッカーマンはモーツァルトも 得意だったようである。単なる(フィルハーモニア時代のカラヤンの ”代打”という意味での)オペレッタ指揮者という従来の評価を見直す 上でも、貴重な音源。 また、歌手陣も巧いし(中でもケステレンそしてクーエンと錯覚する ようなシーベナーに、聴いて楽しいグリーベル!)、台詞との繋がりにも(役者が分担していたとしても)違和感がないのも特筆すべきだろう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/14
今は入手困難となってしまったが、私はこの演奏を聴く限りでは アラースを下手糞な指揮者とは断じて思わない。ユダヤ系故の悲しさ で祖国を追われてアメリカへ渡り、苦労の末にミュージカル指揮者と して地位を確立。殊に『マイ・フェア・レディ』の初演を振り、実に 1,177公演(だったかな?)を指揮したのは特筆に価する。 ブロードウェイ・ミュージカルで花開いた才能を存分に発揮した 名演。オペレッタ(オペラ)ではなく、ミュージカルとして聴いて みてもよいだろうし、アラースだったら「あると思います!」 序曲からしてメリハリが強烈、各幕フィナーレの高揚感はオペレッ タではなかなか聴けないはず。またキャストも芸達者・曲者揃い!
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/02
ブーレーズにとって初のオペラ指揮&録音(『ブーレーズは語る』 より)ということもあってか、思い入れの深さ(ドイツ語・ドイツ人歌手中心のキャスティング)が録音を通しても十分過ぎるほど伝わってくる。 意外に(!?)第1幕は”大人しい”というか抑圧された印象のヴォツェックだが、その分”リアル”に聞こえる。本当の”狂気”は第2幕からと言ってよく、淡々とした語りと体中から振り絞るような絶唱のコントラストはベリーの役に対する捉え方の見事さを実証する。またヴォツェックを追い込む”狂人”を演じるヴァイケンマイアー(大尉)とデンヒ(医師)の名演に も注目したい。前者は”善意”(一方的な)が根底にあり、あくまでも”善意”からの忠告であるだけに性質が悪く、後者はマッドサイエンティスト の権化であることは、早口にまくし立てる台詞と”自己陶酔”気味な歌で も明らか。この二人を聴くだけでも面白い! ヴォツェックの目を通して世界が実は如何に”狂気”に満ちているかが、 美し過ぎる音楽の中から見えてくるような・・・・。
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