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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/08
大量生産され出来不出来の落差が大きいゾンビものですが、この「REC」シリーズはいずれも安定感のある面白さ。 これで三作目。好みとしては、2−3−1の順。毎回、設定がうまい。今回は結婚式の披露宴会場が惨劇の舞台。 ドンちゃん騒ぎが一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化します。そして、その地獄からいかに逃げるか。 ハラハラドキドキの展開に、コミカルな面も箸休め程度に配置していて、適度に休めます。よく考えられた構成で、飽きません。 楽しめる映画というのは、後からいろいろな場面を思い出すことができます。 本作では、ゾンビになったおじさんの落下シーンからはじまり、教会に逃げ込み中世の騎士の格好で愛する人を救助に向かう花婿、 そして極めつけは、花嫁衣裳を切り裂きチェーンソー姿になる花嫁、などなど記憶に残るシーンが多い。 ラストもとても印象的。主役二人は生還できるのかどうか?予想がつきそうで、最後は予想外という展開もよかった。 より面白い設定での次の作品を待ち望みます。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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スタローン版が公開された頃は映画館はシネコンがほとんどなく、世の中のデジタル化もまだまだだった時代で、 また原作は漫画だったと思うので、新旧を比べてもと思いますが、どうしても旧作との比較をしてしまいますと、 スタローンがまだ生身の人間を感じさせるのに対して、本作の顔を一瞬もみせないロボットのようなジャッジ・ドレッドがよい。 今の時代らしいジャッジ・ドレッド。機械仕掛けのように任務に忠実。このストイックさが魅力。 荒廃した世界の中の最も荒廃した場所を舞台に非情・無情な悪との戦いが描かれますが、ただ単に冷徹に対処するのではなく、 ジャッジ側のペアが時折見せる人間的な情感が印象に残ります。クールさの中に漂う一抹の優しさがよい。 閉ざされた空間で二人対大勢の負けがわかっているような状況下での戦争が、緊張感のある演出で描かれた男っぽい映画。
シュールさが魅力な韓国コメディ。本作は非日常な世界と日常との境界線で、 誰しもが陥ってしまうかもしれない狂気を面白おかしく描いています。 イ・ビョンホン幻のデビュー作!で、若いビョンホンが突き進みますが、 仕事の疲労とうまくいかない恋愛が重なり、若さゆえの弱さを露呈してしまいます。 今のニヒルなイ・ビョンホンとは真逆の人物。弱い。 この映画に出てくる男は弱い人間がほとんどなのに比べて、女性は強い、元気。男は子供っぽく、女性は大人。 しかし、弱いとはいえ、若いイ・ビョンホンは策を弄したりせず、純粋さがあって好感が持てます。 本作を見ていて気づいたのは、心は身体以上に休息させて、疲れさせないようにしないといけないということ。 周囲の人たちも純粋な若者を壊さないように、鍛えることと優しく接することの 両方のバランスをうまくとって接しなければいけないと感じます。 ブラックな内容なので好き嫌いの分かれる作品だと思いますが、個人的には楽しめました。
ずらりならんだ登場人物たちから「アダムス・ファミリー」を思い浮かべ、 似たようなお話なのかなあと考えていましたが、違いました。コメディでありながら、しっかりシビアな内容。 ジョニー・デップが演じる壮大な洋館のかっての主人が200年の眠りから目覚めて帰ってきます。 ヴァンパイアなので血が必要になり、簡単に人を殺してしまいます。この冷徹さは一貫していて、自分勝手な主人公。 敵対する魔女は悪役なので当然自己中心的に振舞いますが、ジョニデも自分の本能に忠実。 この二人の複雑な憎しみと愛情が交錯する感情を中心にした善悪がはっきりしない展開にもやもやしながらも引き込まれます。 オリジナルが昔のアメリカのテレビドラマ、それも昼メロということで、これがソープ・オペラ的なのかどうか? 昼メロは観ないのでわかりませんが、かなりシビアな展開で、甘さを排除したしっかりした映画になっています。 古きよき時代の大英帝国の夢に思いを馳せながら自由を謳歌しつつも、 ベトナム戦争で疲弊していく70年代のアメリカも感じられ、とても楽しめる作品でした。
シュールで一筋縄ではいかない展開をみせることが多い韓国映画。 それが魅力で、本作にもそういった面白さを期待しました。 が、本作は、そういった奇想的な面白みはなく、正統的なしっかりしたつくりのコメディ。 昔のハリウッド映画からの流れを汲んだもので、 奇をてらったところのないコメディで、予想は外れたものの、楽しめました。 幽霊に付きまとわれている女性とその恋人のお話。 ゾンビか狂人が暴れまわる西洋のホラーよりも、 幽玄な雰囲気で怖がらせる日本を含めたアジアのホラーの方が圧倒的に怖いのですが、 本作の幽霊たちも、暑い夏が涼しくなるぐらいに怖い。ぞっとする怖さ。 コメディではなく、ホラーに徹した映画だったら、観ていられなくなるぐらいに怖かったでしょう。 コメディでよかった。 本筋である主役二人の恋愛は、熱くならず適度に醒めた感覚で相手を見ているのが現実的。 二人の感情の起伏をゆったりとした流れで描いていて、観ていて気持ちがいい。 ラストの空港での意外な展開と、二人の感情の揺れが特に秀逸。
ウイル・フェレルが終始一貫生真面目に人のいい牧場の御曹司を演じていて、そのわざとらしさが笑えます。 グラインドハウス映画を狙ってわざとチープに作られているのは、タランティーノ風。 ウィルの兄弟にディエゴ・ルナ。ウィルが恋するヒロインの悪党叔父がガエル君という豪華な設定も、 年齢を考えると、何やら冗談っぽい。 冗談映画なのですが、パロディに流れずに、わざとらしい生真面目な雰囲気がノホホンと流れていくのが気持ちいい。 音楽もうまく使われています。ミュージカル風に、あるいはインド映画みたいに突然歌いだすのはご愛嬌。 銃撃戦あり、挙句の果てはファンタジィまで取り入れて、ごった煮。 なんでもありの、しっちゃかめっちゃか、とりとめのない映画ですが、 センスの良さも感じた、楽しめる映画。
お金の力を使えば世の中どうにでもなると思っている資産家一族の物語。 イム・サンス監督の前作「ハウスメイド」は登場人物の行動が理解できなくてつまらなかったのですが、 本作は作品の質が大きく向上しています。人間の醜さ、美しさ、そして尊厳も描かれます。 主要な登場人物ひとりひとりの心の動きが理解できて感情移入できる点が前作とは大きく違います。 一家の全財産を掌握する女主人(と言っていいでしょう)をはじめほぼ全員が悲しみを背負って生きている。 お金があっても信頼できる相手がいない寂しさ、やりきれなさが痛切です。 一方、お金に囚われずに心を通わせることのできる友人、愛人、家族を見つけることのたいせつさがひしひしとつ伝わってきます。 一家の執事的な役割を担う若者を狂言回しに据えて、初老の夫婦の葛藤を描くことが中心的な題材でしょうか。 婿養子である初老の夫はお金のために女主人と結婚したということを典型例に、 ほぼ全員がお金に縛られてこの一家との関係が始まり、 ある者はそのお金に固執し、また一家のお金から離れようとすることで、 悲惨な結末、あるいは少し希望の持てる未来へと向かう。 お金とは、何でしょう。 前作「ハウスメイド」はリメイクだったので本作品とは無関係かなと思っていところ、 長女の一言で、この映画との深い関係が判明します。 そういえば、「ハウスメイド」に出てくる大人は異常で、 まともだったのは、子供だけだったような記憶があり、それがこの長女? といったお遊び的な要素も含めて、「ハウスメイド」より余裕のある作りで、 格段に面白くなっています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/07
ウィル・スミス演じる主人公がどういう状況に置かれているのかわからないミステリィっぽい出だしで期待をもたせますが、ほとんどの人が途中で結末がわかってしまうでしょう。 でも観終わった後は、いい映画を観たなあという気分になりました。 嫌味のないストーリィで、苦しんでいる裏表のない真の善人が贈り物を受け取っていく。 道徳的な映画なのですが、おしつけがましくないのがいい。 書くとネタバレになりますので内容は、これ以上書きません。 特筆すべきはラヴシーン。観ているこちらが気恥ずかしくなったり、突然そうなるのか、それはないよと思うようなラヴシーンが昨今は多いのですが、ここでは自然な流れ。 ウィル・スミスとロザリナが広い野原で、庭で、作業場で、そしてベッドでのラヴシーン、そのいずれもが美しい。 観ていて、うっとりしてしまうシーンばかりで、ここにこの監督の真骨頂があるように思います。 ふたりの愛の交感が雨で締めくくられるのもよかった。 昔観たことのあるような映画だなあと考えていましたが、何も思い浮かびませんでした。 古きよき映画の趣きもあるということでしょうか。 こういう映画を観ると、ちゃんと映画を観た気分になる、そんな気持ちのいい映画。 心優しい映画ファンへの贈り物のような作品。 .
親の遺産が入ったグータラおやじが娘の叱咤があって 純喫茶を開店するという話。 スタバ傾向の店に押されてレトロな喫茶店がなくなりつつある昨今。 今では少なくなった、値段が少オ高いが長居できるようなタイプの店。 そんな喫茶店での騒動を描いたもの。 描きたかったのは親子のお互いを思いやる気持ちでしょうね。 特に娘が父親を思う気持ちがよく表れていて、 同じような年頃の娘を持つ身としては、口には出さないけれども、 相手のことをちゃんと考えているという、 この主人公の少女に肩入れしてしまいました。大人の方がバカっぽく描かれていますが、 でも、それなりにオヤジもちゃんと娘のことは考えていて、 自分の気持ちをストレートに言い表せなないながらも、娘には気を使っています。 父親が娘をたいせつにするのは、世の親として当然のことですね。 映画は、現代の親子関係を中心に、共感できるところが多く、とても面白かったです。 主役の女の子はスェデイッシュの血が四分の一流れているせいか美形で今後、要注目。 現代のひとつの家族観をうまく表現した佳作。
もう忘却の彼方のサスペリアでしたが、シモネッティ独特の音楽=どれがどれか区別がつかないぐらいにどれも似ている、そのおどろおどろしい音楽が聞こえてくると、もうアルジェントの世界。 劇場でアルジェントを観るのは今回が初めてですが、この音楽が出てくると、「サスペリア」の誰もいない建物を主人公が逃げるシーンが頭をよぎってきました。 謎の遺物、魔物、切り裂かれる体、悪魔のしもべ、錯乱する人、追いかけられるヒロイン、これは、ファンが期待するアルジェント映画そのものでしょう。 美化された化け物屋敷とでも言えばいいのかな、そんな感じです。 とってつけたようなセリフがつい笑えて、これもアルジェント的。 こういう映画は大勢で、びっくりしたり、笑ったりしながら観る方が楽しいのかも。 名作「愛しのジェニファー」に比べるとショッキングな映像は控えめながら、エンドロールの最後まで、ファンの期待に応えてくれます。 惜しむらくはヒロインのアーシャ・アルジェントが、好みではなかったこと。 彼女よりもマルタ役の中年女優の方がずっと美人でした。 ホラー映画は美女じゃないと。
おそらくこの邦題は、監督の父親であるデヴィッド・ボウィの 「地球に堕ちてきた男」を意識したものだと思います。 グラム全盛期からのボウィのファンにはニンマリの邦題ですが、 内容とはかけ離れています。 あるいはこの日本でのタイトルは、 この映画の意外性を隠すための配慮であるとすれば、それは成功しています。 てっきり月の魅力にとり憑かれて月から離れられなくなった 科学者の話かと当初は思っていました。 ところがところが。 その「意外性」は使い古されたネタなのですが、 この映画は、なかなかうまく作られています。 SFという形式で語られるアイデンティティを捜し求める悲しい物語。 自分が何者なのか?自分の存在は?自分と家族や知人とのつながりは? 大きな疎外感に襲われ、その中から、 なんとか自己を見出していこうとする主人公。 観ていてとてもせつなくなり、悲しくなってきました。 ネタバレになるので書きにくいのですが、 命を与え、心を与えたのであれば、その瞬間にモノではなく、 ひとりの人格として扱うのが当然であると思います。 そんな単純なものではないと言われそうですが、あえて。 地味な作品ながら人間の未来への警鐘を超えて、 ヒューマン・ドラマとなっています。 佳作。
アメリカの田舎には、まだまだ純なものが残っているなあと感じる気持ちのいい作品でした。 田舎町に住む17歳の少女ブリスが主人公。 娘を美人コンテストで優勝させたいと願うどこにでもいるようなフツーの母親とは仲良し。 娘は、母親の思いを考えながらも自分の道を進みたい。 心優しく家族を包む父親は、お気楽で茶目っ気たっぷり。そしてここぞという場面では、しっかりと家族を支える。 未だにこんな素晴らしい家族が荒んだアメリカにも残っていたのだとうれしくなります。 娘は自分に起こったことをはっきりと親に伝え、 親は娘の気持ちを傷つけないように、また落ち込まないように振る舞う。 お互いに自分の気持ちをぶつけ合いながら、お互いに気遣いあう。 素晴らしい家族像を、嫌味なく、自然にみせられて、感嘆しました。 どこにでもいそうな高校生の女の子とその家族と友人、 そしてローラーゲームの仲間との交流を楽しく描いた優れたコメディ。 監督は、女優のドリュー・バリモアで、演技もしています。 目立たない脇役のそれも汚れ役的なところを好演していて素晴らしい。 彼女の映画への思い、失われつつあるアメリカのよき家庭への思い、 そういったことがしっかり伝わってきて、感動するだけでなく、幸福感に浸れます。 何か暖かいものに包まれたような、そんなハッピーな気分になれる秀作。
乾燥したハワイの空気が伝わってくる写真集でもながめているかのような映画。 ハワイの田舎の景色の中で大学生の主人公と彼を取り巻く人々との交流が淡々と描かれる。 激しさということを抑えて時間が静かに流れていく、優しい映画。 感情が迸るようなことは一切なく穏やかに進む。 若者は主人公が一時的に恋する女性だけと子供がひとりで、後の出演者は人生の後半から終盤にさしかかった人たち。 みんな自分なりの他愛ない人生を満喫しているかのよう。 老人たちに比べて、この映画で一番生気がないのが、若い主人公。 彼がお年寄りを刺激しなければいけないのに、逆にお年寄りから生きるための、いろいろな意味での糧をもらっている。 冒頭の「人は誰かと出会うために生きている」との言葉どおり、主人公は、素晴らしい人々に出会い、貴重な時間をホノカアで過ごす。 スローライフということがよく言われますが、この映画にこそ、この言葉は相応しい。 ゆったりした時間の流れを感じることができました。 特筆すべきは、喜味こいしさん。 彼のお茶目な、いぶし銀のような存在が、この映画に活気を与えて、生き生きさせています。
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