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三階立見席 さんのレビュー一覧 

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     2010/10/25

    tamaさんと同じ。私も60代でNHKの吉田秀和氏の放送をきき、ずーとカセットテープで楽しんでいました。そして、このCD分の映像(DVD)はないものかとずいぶんムダな努力をしています。そう、やはりケルビーノが気になります、私も、どんなフィガロのCD・DVDでも。しかしまあ、歌劇とはなんともむつかしいものです。コンテッサには気品と優雅さを求め、スザンナには匂いたつような若々しさと溌剌とした田舎娘の気丈夫さを求め、そしてケルビーノには…。芝居だから齢相応の配役を、またご婦人がたには歌はもちろんのこと絶対にスタイルもビジュアルも伴っていて欲しい、ケルビーノも当然。さらに彼(女)には少年と中性的なしぐさを演じてもらわなければならない。マルチェリーナや魔笛の三人女に適したソプラノは沢山いるかもしれないけれど、フィガロのこの三役の配役はほんとうにむつかしいと思う。また、振付衣装書割でもガラリと変わってくるし。作曲されてから何百回も演じられたか知らないが、映像には片目をつぶって満足するしかないのかも。(美貌美声のフォン・シュターデはショルティ指揮のパリオペラ座の舞台のDVDは評判だけど、あたしゃ満足できない)。DVDではそこがつらいところだけど、この点、CDはよろしい。歯切れのいいショルティもしっとりしたところは、キリテカナワをルチアポップをヴォンケニーを、もちろんシュターデもうまく歌わせていると思う。だから、耳を傾けている者を本当に幸せにさせる音楽だと思います。
    ついでながら、DVDならバレンボイム指揮のものがいいと思うけれど、皆さんはいかがでしょう。

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     2010/06/14

    99年のこのバレンボイムのベルリン国立歌劇場のフィガロはいい狂言だと思います。ケルビーノのパトリシアリズレーは傑出した配役であることはどなたもが認めることでしょう。これに先立つプリチャードのグラインドボーンも、80年のベーム来日のも、ショルティのパリオペラ座のも、アーノンクールのチューリッヒ歌劇場のDVDもいい舞台です。それぞれ名演だと思います。歌い手さんたちも皆さん芸達者で立派です。また、芝居としてそれぞれにさまざまな演出・衣装・舞台設定が施されていてどれも興味深いものです。伯爵夫人はあの人、スザンナならあの人、スザンナと伯爵夫人、さらにケルビーノも交えた三人の絡みならあのDVDという思いが芝居好きの方ならどなたもお持ちであると思いますが、役柄としてのケルビーノはこのDVDが一等抜きん出ていると思います。小柄であることがポイントです。若くて可愛くて演技ができて、さらに歌のうまい小柄なケルビーノを狂言廻しとして活躍させてこの狂言は倍ほどに面白くなっています。同じようにフィガロ役のルネパーペも堂々としていて適役。初めてこの歌劇を観る方にも、フィガロファンの方にも、そして、バレンボイムはどうもという方にも幸せな191分のはずです。

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