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u.f.o.313 さんのレビュー一覧 

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     2021/03/20

    例えば、Pete Namlookのような壮大な宇宙アンビエントがジャズに飲み込まれたらどうなるであろうか。その試みを微かに感じるのが本作だ。電子や放射線が飛び交う宇宙空間において、タイムスリップでもしたかのようにジャズの断片が浮かび上がってくる。その世界観の中にはデトロイト・テクノの魂すら感じる。しまいにはダブテクノやIDMをも巻き込んで、フリースタイルジャズの迷宮へと導かれていくかのよう。瞑想とシュールレアリスムの間を行き来するような複雑な世界を巧みに紡いでいく印象的なコレクションだ。
    ヴァイナル盤のボックスコレクションは収録曲も多いので、可能であれば、そちらの方を入手すべき。

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     2021/03/19

    TRESORの看板ミックスアルバムでもあるKERNシリーズに遂にデトロイト・テクノの大物が登場。DJ StingrayはあのDrexciyaのDJとしても活動の経験があり、本作のトラックリストを見ても、Drexciyaを軸におきながらミックスを進めていることがわかる。デトロイト・テクノとは言っても、本ミックスの中盤で「Professor X」を据えていることからもわかるように、かなりミニマル・ウェイヴ(エレクトロ)に寄った内容にもなっていて、クラフトワーク好きの人でも楽しめる内容だと思う。とはいえ、古臭さを感じさせないレイヴな要素やテクノの要素も絶妙な感じでつなぎ合わせているところに彼のセンスを感じる。そしてミックスの最後をやっぱりDrexciyaのダウナー系の曲で収める感じも、らしくていい。有無を言わさず、デトロイト・テクノ好きにとっては必須のアルバムだ。

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     2021/03/19

    Mika Vainio, Carl Michael Von Hausswolff, Russell Haswell, Jim O’Rourke, Fenneszなど錚々たるメンバーによるドローン・アブストラクトのコンピレーション。これら多くのアーティストは、本レーベルであるTouchとの関係性が深いメンバーとも言える。今でこそ、Touchは坂本龍一やAlva Notoが携わったアカデミー賞作品「レヴェナント」のサントラをリリースしたレーベルとして広く知られているが、実は、昔からアブストラクトやドローンの作品を多くリリースしてきた。
    本コンピレーションはまるで、古き良きモノクロ映画を粉々に切り刻み、日常・非日常のノイズでかろうじてつなぎ合わせたかのような世界が広がるアブストラクトな作品だ。CDは本レーベルの創始者のひとりでもあるデザイナーのJon Wozencroftが編集したフォトブックの中に収められていて、このアイテム全体をひとつのインスタレーションのように楽しむことができる。

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     2021/03/19

    日本からインスパイアされ、制作された「NARITA」とそのリミックスをコンパイルした作品。灰色のコンクリートジャングルを静寂とヒプノティズムを引き連れて表現している。タービンやプロペラが回転するような音が多用されているのは、常に何かに駆り立てられているせわしない日本のイメージにも合っているのかもしれない。一日本人として、モダンテクノで日本という国が表現されているのはうれしいことでもある。

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     2021/03/19

    Raster-Notonから、Alva Noto関連のリリースを独立させ、再編成されたRasterからのデビューを果たした謎の新星のBelief Defect。本作を聴くと、インダストリアルの魂はそのヘビーなビート以外にもノイジーなシャウトの中にも見てとれる。ただ、ときとしてグリッチ・ノイズへスライドし、フットワークの恍惚も姿を見せるあたりが、ありがちといえばありがちな感もある。ひとつ好きなところを挙げるとしたら、常に工場の奥で亡霊が祈りや呪文を唱える声が聞こえるようで、後味の悪さを聴く側に与えるという点だろうか。

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     2021/03/19

    インダストリアル・エクスペリメンタルアーティストのFoetusとして知られるJ.G. Thirlwellのシンセプロジェクトアルバム。彼のバックグランドからして、もう少しノイズ寄りの内容になると思いきや、どちらかといえばDigitalismに近い雰囲気の曲が多い。エレクトロニックボイスでのシャウトが多用され、基本はハードロックなスピリットでありながら、スペイシーなシンセポップの範疇を超えない印象。

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     2021/03/19

    2007年にOrnaments というドイツのミニマル系テクノレーベルからリリースされたMartin Schulte、Sven Tasnadi、youANDmeなどが参加するコンピレーションアルバム「Ornaments Symphony 3」にこのユニットも参加している。それから約10年にして、単独でのアルバム発売となった。Rhauderのテックハウスはアンビエントやダブテクノと親和性があり、感情を抑え込んだような静寂さをもっている。そこにPaul St. Hilaireの多幸感のあるボーカルが溶け込む不思議。冷たい部屋に白いマリファナの煙が緩やかに漂う世界を感じるアルバムだ。これをBasic Channelの近未来形と呼んでみるのもおもしろいかもしれない。

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     2021/03/19

    ダークな世界観にインダストリアルのハードさをもった楽曲が大多数だが、いずれの曲にもどこか、繊細でルナティックなエッセンスが紛れ込んでいる。微妙に漂うメロディーが、どこかスプーキーでもあり、妙な緊迫感を生み出している。スタイルやグルーヴでみると、ミニマル・ウェイブ(エレクトロ)、EDM、テクノ、ドラムンベースなどを組み込んで、バリエーションを与えているようだが、全体のハードさとスプーキーさは堅持されていて不気味さは揺るぎない。

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     2021/03/19

    ディープなダブテクノやアンビエント・ドローンの作品を数多く出しているAscだが、もうひとつの顔としてあるのが、IDMに傾倒した一面でもある。本作ではニューエイジ的なメディテーション要素が強めに出てはいるが、インダストリアルやIDMの力を借りて、Ascらしい世界を作っているともいえる。多くの曲は長めの曲で、ドローン的アプローチを施してはいるものの、中盤で効果的にブレイクが入り、一種の解放感のようなアクセントを利かせていて、実に気持ちがいい。IDM好きにはおすすめしたい。

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     2021/03/19

    光の反射は空気の揺らぎのせいだ。空間は決して平坦で均等ではなく、ときには波打つように歪んでいる。本作ではこの揺らぎと歪みを音の振動や震えで表現している。シンセやギターのレイヤーは、途切れ途切れで凸凹していて、マシニックなノイズがその隙間をぬって入り込む。まるで機械が光を目指して恍惚と夢の旋律のミルフィーユに包まれていくかのような、甘美な世界観がこのアルバムにはある。
    Tim Heckerの初期の作品にして、幾度かのリマスターも経ている名作。ヴァイナル化されて、更にその深淵さに触れることができる。

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     2021/03/19

    R&Bやハードロックやフォークの思い出を抱きながら、エレクトロニクスはときとして暴力的に秩序を細切れにして壊していく。元に戻ろうとする自然の力は必ず働くが、それをまた壊そうとする力が生まれる。心のよりどころである日常や家庭までもが、電子による破壊の危機にさらされていることへの警鐘を鳴らしているともいえるアルバム。

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     2021/03/19

    あのAphex Twinがヘビロテ・プレイをしたということで、各方面でも注目を集めたLorenzo Senni。その渦中の曲にあった「The Shape of Trance to Come」を聴いたときは、まさに、これだけ永遠に聞いていたいと思うほどのインパクトだった。殊更、新しい感じはしないのだが、エレクトロ(最近だとミニマル・ウェイブと表現すべきか)を内包するデトロイトテクノの要素をAphex Twinのカオスの中に放り込み、イマドキのハイパーチューンやら、ブレイン・ダンスやらのミキサーでこねくり回したような壮絶さを感じた。要所でキラキラしたミニマル・ウェイブが顔を出し、狂った世界の中で必死に秩序を保とうとするメロディックさが愛おしくてたまらなくなる…。そんな1曲だ。
    本作収録の曲の大半はテンション的にも「The Shape of Trance to Come」に似たものはあるのだが、必ずしもすべてがここまでキャッチーなわけでもなく、妙にミニマルな箸休め的な曲もある。ただ、それはそれでいいアクセントにもなっていると思う。とはいえ、個人的には「The Shape of Trance to Come」でお腹がいっぱいなので、ボートラにこの曲を収録している日本盤をぜひ、おすすめしたい。

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     2021/03/19

    本来、EBMやインダストリアルの範疇で語られることの多いPowellだが、このアルバムにおいては、若干テクノに寄せた印象がままある。ただ、テクノといっても、モダンテクノなら、インダストリアルと親和性もあるのだが、微妙にポップ要素までシャレのごとく盛り込んでいるのが、独特だ。そんなテイストはジャケットからも想像ができると思う。
    EBMやインダストリアルで定番のノイズ、シャウト、アジテーティブな演説の声などはだいたい網羅されているのだが、ディレイギターの混沌になぜか、ディスコやファンクの要素を忍ばせていたりもしている。「Do You Rotate? (ft Dale Cornish)」にいたっては、Shit & Shineを彷彿とさせるバカバカしい雰囲気に仕上がっていて、なんともクセになる。本作を普通のインダストリアル系のアルバムとして聴くと、バカにされた気分になるのだが、あくまでポップアルバムとして聴くと、かなりエッジが効いていておもしろいと思えるかもしれない。個人的には好きなアルバムだが、いかがだろうか。

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     2021/03/19

    Atom TMとMaterial Objectのキュレーションによるレーベル「No.」のカタログ番号1のコンピレーションアルバム。シームレスに精神世界をかき回されるような1枚となっている。
    メディテーション音楽と言ってしまえばそれまでだが、The Orbのように回顧的な側面は薄く、未知なる精神世界に迷い込むような感じがある。ダブテクノやアラビックな要素もあり、魔法にかけられたような錯覚にも陥る。終盤でライブ音源につながって行く辺りは更に予測不可能な音像を具現化している。大半の楽曲はAtom TMとMaterial Objectの変名プロジェクトや、ユニットによるものだが、Nu DiscoのJacek Sienkiewiczが絡むトラックも多く、全体をいわゆるNew age的なコンポジションとしてとらえるには、個々のトラックのエンターティンメント性も高いのがおもしろい。

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     2021/03/17

    90年代ハウスシーンが好きな者としては捨て曲なしの楽しい1枚。懐かしいギミックやオマージュが複雑に、そして巧妙に数々のレイヤーに練り込まれていて、聴いているだけで目眩がするような気分になる。「Chroma」はYMOの「邂逅」のような坂本龍一のエレガンスをトランシーなキラキラ・アンセムの中に感じられる不思議な曲だ。また「Hyper Seconds」では90年代の伝説と言ってもいいLA Synthesis(初期のThe Black Dogを凌駕する美麗IDMアーティスト)のような黄金のシンセリフがひらめき、「Blue Moon Tree」ではジョージ・ベンソン的なフュージョン曲のスキャットがハイパーピッチ化したりもする。このように奇想天外な展開の曲ばかりなのだが、それらをすべて90年代のニューエイジ的エッセンスで柔らかく包み込んでいるところが、ひとつLoneらしさとして一貫しているようにも思える。

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