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尾崎豊ファン さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/06

    デンオンからリリースされていた10枚のうち、ブルックナー第7番のみしか所持していなかったので、このセットは福音でした。
    ブルックナー第7番は最高の名演というものではないかもしれませんが、ワン・アンド・オンリーたる名演。
    ブラームス第4番は、間違いなく普遍的な意味での名演に数えられます。オケもこのセットの中では抜群の技量です。
    バッハのブランデンブルク協奏曲全曲は、シューリヒトがこんなにも目配せの利いた解釈家であることを証明しています。モダン楽器のブランデンブルクはもはや立ち位置を確保するのが難しいですが、この演奏は存在価値を失っていません。デンオンにはあった管弦楽組曲が収録されなかったのはとても残念です。
    そして個人的なこのセット最高の名演は、ワーグナーの管弦楽曲集。皆さんワーグナーに触れてませんが、この重くなく疲れない和声の重層はシューリヒト以外では聴けません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/20

    ヒストリカルな音源は、どのように復刻するかで、演奏から受ける感銘度も大きく違うと思います。これまでフルトヴェングラーのCDには、あまり感銘は受けられない事も多くて、バイロイトのベートーヴェン第9とか、ウラニアのエロイカとか、DGから出ていた運命とか、「悪くはないけど、こんなもん?」という思いを持っていました。42年のグレイトもその一つでした。
    しかし、このメロディア青トーチ板起こし復刻というのには驚きました。EMIやDGのフルトヴェングラーからはまず聴けないだろう、深みと潤いのある弦楽器群、木管楽器もいい、これは情報量の差なんでしょう。DG盤ではフルトヴェングラーならではの追い込みが白々しく感じた部分もありましたが、この盤で聴くと迫ってくるリアルさがあります。同じ演奏でも、受ける感銘はこっちのほうが遥か上でした。第9もウラニアもDG運命も、もっといい復刻で聴かないと、私には感動できないかも。
    気になる板起こし特有のノイズも、第1楽章冒頭が気になる程度。正確には演奏中ずっとあるんでしょうが、1分もしないうちに気にならなくなりました。
    演奏は、下のぼっくんさんと同意見。この盤の演奏もいいけれども、51年のスタジオ録音のEMI盤が多くの面で優っていると思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/17

    所持しているのは、徳間から@1000円で発売された時のCDです。室内楽に必須のアンサンブルの呼吸の妙、しなやかさ、自然なテンポ設定、その他弦楽四重奏曲に求めたいものがすべてそろっています。聴き手の意表をつくような奇は一切用いず、古典派らしい古雅の趣も必要な箇所には織り交ぜ、後期の曲では当時の最先端音楽であることを詳らかにし、大満足です。
    徳間の国内盤も私には不満のある音質ではなかったですが、当セットはさらに豊かな音なのでしょうか。ならば、星6ついじょう献呈したいところです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/15

    この100万ドルトリオの演奏も、今年で録音後70年! それだけの年月を、後世の演奏家が乗り越えられない壁として君臨し続けてきただけのことはある、確信に満ちた、まさに名演奏です。音質は、きちんとしたリマスターをしたというインフォメーションでしたが、音の古さよりも、部分的に各楽器のバランスが崩れているのはいただけません。ハイフェッツが引っ込んだ印象の部分が多く、ハイフェッツ贔屓の私には不満です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/22

    私の持っているCDの中では、オイストラフ&オボーリンがもっとも好きな演奏です。ここでのオイストラフは、決して細かなニュアンスとか多彩な音色を縦横させるような演奏ではありませんが、全10曲、作品を巨視的な視点から堅牢に作り上げることで、曲の良さとうまくブレンドした感じ。結果、多くの人がベートーヴェンに求める「大作曲家の偉大な作品」というイメージに合致したように思えます。ピアノのオボーリンは、彼の他のCDを聴く限り、この演奏が一世一代の名演奏だったようです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/02/27

    アルゲリッチのDGへの協奏曲録音がすべて収められています。廉価盤で各CDのジャケット自体は簡素ですが、表も裏もオリジナルリリース時のジャケ写と裏表紙という凝りよう。しかも鮮明な画質です(過去にDGオリジナルス国内盤にもおまけでオリジナルのジャケ写のプリントが封入されていましたが、あれは手抜きのカラーコピーのような画質だった)。このアイデアは拍手ものです。
    以下、演奏について私の所感です。
    アルゲリッチの演奏の魅力は、音の強弱とテンポの緩急の組み合わせが、天才的なひらめきによって行われているところと感じていますが、それが最高度に発揮されているのが初期の2枚のアルバムのプロコフィエフとラヴェル(CD1)、ショパンの第1番とリスト(CD2)の4曲です。特にプロコフィエフはすごい。この曲の面白さはアルゲリッチ以外では解りきれないだろうというほどです。ショパンも、この曲つまんないと思っている人でも、けっこういいじゃないと宗旨替えさせられるだけの演奏です。
    この4曲は、アバドの伴奏もいいです。アバドの指揮は私の好みとはだいぶ違うのですが、アルゲリッチのひらめきに付けられるだけでたいしたもの。若い頃にアルゲリッチに付けていた経験があれば、たいていのソリストには付けられるでしょう。アバドが多くのソリストに信頼されているのも頷けます。CD2には、ラヴェルの再録音も収録(オリジナルリリースはアバド指揮による《古風なメヌエット》《クープランの墓》《ジャンヌの扇からのファンファーレ》とのカップリング)。旧録音よりもキレがないですがアーティキュレーションはこちらが練られている感じ。でも、アルゲリッチを聴くなら旧録音ですね。アバド自体は旧録音の方が推進力があり清新な演奏ですが、第2楽章は再録音の方が美しいです。
    CD3はデュトワ指揮によるチャイコフスキー(オリジナルリリースLPはこの1曲のみ収録)ですが、独特の緩急がデュトワによって予定調和的にされている印象。コンドラシンとのライヴよりかなり感興が落ちます。このCD3には、クレーメルとのメンデルスゾーンの二重協奏曲(オリジナルリリースはクレーメルによるヴァイオリン協奏曲ニ短調とのカップリング)ですが、決して音楽性が一致していないコンビの意外な面白さが顕著に聴き取れます。が、曲自体がたいして面白くないので魅力は薄いです。
    CD4はシューマンとショパンの第2番ですが、指揮のロストロポーヴィチの押しが強くて、ソロとオケとのおしくらまんじゅうの様相。でもこのCDは以前のプレスよりもバランスが良くて、なかなかの聴き応えです。ただ、シューマンはアルゲリッチ流のひらめきを期待すると肩透かしです。
    CD5はシノーポリとのベートーヴェン第1番と第2番。当時、天才とまで言われたシノーポリとの話題の共演でした。フレージングを浅い呼吸で構成するシノーポリの音楽は、シューマンやイタリア・オペラには「おお、これだ!」と思わせるものがありましたが、ベートーヴェンでは明らかなニュアンス不足。そのせいでアルゲリッチも単調気味に聴こえてしまいます。でも、第2番は、後述のアバドとの再録音よりは良い演奏と思います。
    CD6はショスタコーヴィチとハイドン。特にハイドンは過去にも何度かの録音があるほど、アルゲリッチお気に入りの曲。この時期になると、バリバリ弾きこなす印象はもう得られず、早いパッセージも無難に仕上げた感じで(もちろん技術的には問題なし)、悪くはないけど物足りないです。この2曲のオケパートには、清新な音色や豊かなニュアンス、ウィットやアイロニーとかの表現が欲しいのですが、フェーバーの指揮にはまだまだ勉強の余地あり、という印象。CD6にはアバドとベルリンフィルによるチャイコフスキーも収められていますが(オリジナルリリースはこの1曲のみで、CDにしては収録時間が短いので特別価格だった)、アルゲリッチ一流の緩急と強弱は健在ながら、表現が丸い感じです。デュトワ共演盤よりはいいですが、コンドラシン共演盤よりは下でしょう。しかし、第2楽章のオケパートの美しさは、おそらくこれ以上のものはないだろうと思わされます。さすが、「緩徐楽章のアバド」の面目躍如です。
    CD7はアバドとマーラー室内管とのベートーヴェン第3番と第2番。率直に言って、アルゲリッチファンにもアバドファンにも、がっかりな凡演。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/08

    カラヤンの音楽表現は、その曲の魅力を聴き手に伝えることに注力されたものだと思います。カラヤンの指揮演奏は、すべての楽曲がそうだったのではないかと感じます。曲の魅力を表すことが、その曲の本質の部分を表すことにつながった演奏と、そうならなかった演奏とあるのですが、このシューベルトは後者です。全部の曲が、シューベルトの本質からはかなり遠いです。
    でも、この全集は魅力が多いです。シューベルトらしくないけどかなりいい、という演奏。すべてが威容のある、重心の低い安定感で、とにかく立派。本来の曲以上に立派な曲に聴こえます。8曲の交響曲と3曲のロザムンデからの楽曲がこの方向で徹底されて、曲によるムラがないのがスゴイです。そのため、「未完成」や「グレイト」といった出来の良い曲は、本質云々関係なく、物凄い説得力を放射します。一方、特に第1〜4番の4曲は、本来以上によく出来た習作ぽい印象が強く残ってしまいやすいです。
    ブリュッヘンやインマゼールは曲により出来のばらつきがあり、ベームとアバドはぬるい部分が散見されるので、シューベルトの全集としては私はカラヤンが一番聴く回数が多いです。
    そして、最大の魅力は、この演奏であれば聴き飽きしないことです。聴き飽きしにくいというのは、レコードとしてもっとも大事なことですから。
    未聴のスィトナーやブロムシュテット、ムーティなど聴いたら、この評価は変わるかな・・・?

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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