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カワサキヤ さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/08/25

    アメリカ、ヴォックスを軸にしてカサドの一連の録音が網羅された素晴らしいセット。原智恵子夫人とのコロムビアへの録音も収録されている。最高にエキサイティングなのは、申すまでもなくサン=サーンスのチェロ協奏曲。伴奏のペルレア指揮バンベルク交響楽団と、ツボが合った瞬間の面白さは無類。フレーズの中でさえテンポが動き回るような、アクの強さと乾いた男性的な音は、他に類を見ない。サン=サーンスに限っては、フルニエ、ロストロポーヴィチはじめ、世に言う名演をも寄せ付けない絶対的な魅力がある。チェロの伊達男の真髄を堪能できる。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/08/22

    素晴らしいライヴ録音です。メータはバイエルンの歌劇場とは相性も良く、タップリとオケが鳴る上に、近年ではバイロイトを凌ぐキャストが揃い、録音も極上です。
    ティーレマンのバイロイトセットや、ヤノフスキのベルリンセットと並ぶ、名録音。居ながらにして、ミュンヘンに居るようです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/24

    かくも廉価でフルトヴェングラーのオペラのライブ録音の数々が入手出来るのも有り難いが、さらに音質もなかなかの水準。コベントガーデンでの1937年、ジョージ六世戴冠記念公演の神々の黄昏のフラグスタートのブリュンヒルデの自己犠牲など、LPも含めて過去最高の音質かと思います。フルトヴェングラー党にはこたえられない箱ものです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/11/09

    待望久しかった戦後ベルリンでの放送局保管のテープからの集大成で、演奏内容はもちろんの事、その音質の生々しさには驚きました。望み得る最良の音でフルトヴェングラーが堪能できます。LP時代からのファンである筆者は、同じ演奏を様々な会社が出した、ときに海賊盤も含めて楽しんで来ましたが、このセットで終着駅に到着です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/28

    ベルリン・フィルのべートーベン交響曲全集として、カラヤンと好対照の大変な名演です。芯のあるマッシブな響きと、見事にオケをコントロールしてゆくクリュイタンスの力が相俟って、最上の出来となりました。この廉価盤の音質がまたじつに自然でこのましく、sacdになった某レコードの復刻盤は、わざとらしくて聴けません。買うならこれか、ディスキー社から出ている同じく廉価盤です。本命は、このセットということになりましょう。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/22

    忘れがたいドン・ジョバンニです。私は、1988年のカラヤン最後のドン・ジョバンニをザルツブルクで聴きました。この1987年と同じ顔触れでした。当時最高のドン・ジョバンニ歌いだったサミュエル・レイミーをはじめ、レポレロのフルラネット、騎士長のブルチュラーゼと揃った男性陣はじつに強力で、地獄落ちでは祝祭大劇場はさながら地鳴りのするようでした。バルツァが降りてヴァラディがエルヴィラ、カラヤンお気に入りのトモワ・シントウのドンナ・アンナ。生の舞台には及びませんが、素晴らしいドン・ジョバンニの映像です。たしかシュナイダー・ジームセンと思いますが美術は。地獄落ちが綺麗です。カラヤンのオペラの最後の幸福な到達点といえます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/09

    ショルティの指環については、超豪華版の歌手陣に比べて、当のショルティが、まだ若い部分が多く、ウィーン・フィルの音を堪能しつつも「クナッパーツブッシュを何で起用しなかったのか・・・カルショウは・・」という想いもあります。以前もデッカ輸入盤CDのレヴューに書きましたから、もうそのことは触れません。
    しかし、そんな筆者でも、この御本家デッカの最新蔵出しリマスターCD化並びにブルーレイ化のセットは、三重丸の大推薦です。理由はひとこと、凄い音!!!
    この復刻の音質は、到底過去のCDや、はっきり申しますが、エソテリック社のSACDを凌ぎます。エソ社のSACDは、立派な「リマスターの芸術」ではありますが、もとのマスターが絶対に、このCDとは異なるはずです。すなわち一番のお宝蔵出しマスター・テープを、他の会社には触らせない・・・というのが真相ではないでしょうか・それくらい、肝心なところで音の質が違います。
    正にショルティの、いやカルショウの「指環」のCD化の決定盤が登場しました。
    メディアの形態が変わらない限りは、このセットを買えば、最高の音で楽しむことが出来ます。星5つは音質に献じました。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/02/24

    その指揮すがた同様に、清潔で誠実な音が隅々まで鳴っていて、とくに1番が結構だと思います。じつに心地よいインテンポで、一切の芝居っ気がなく、ひたすら真っ直ぐにブルックナーの音の道を進んでゆく素晴らしい演奏。あまりに仕掛けがないので物足りないと思う方もありましょうが、この精緻な指揮には深い感銘を受けました。録音も優れており、オーケストラの編成は大きくありませんが、まったく不満を覚えません。技術的にも立派で、一昔前のヨーロッパの地方都市のオーケストラよりよほど上手いと思います。朝比奈さんの無骨で線の太い芸風とは対極にありますが、不思議と同じような温もりを感じます。聴くほどに味わいのある一組です。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/25

    サンクト・ペテルブルクの教皇レオポルド・アウアー門下の三羽烏ハイフェッツ、エルマン、ミルシティンはいずれも一時代を画した巨匠ヴァイオリニストでしたが、ついに来日せずに終わったこともあって、日本での存在感は戦前から今に至るまであとのふたりに及ばない印象があります。まったく芸風の異なるヴァイオリニストたちに順位をつけるのは愚かな行為であり、わたくしは三者三様、いずれも愛聴して止みませんが、いくぶんの線の細さを逆手にとり、もっとも高貴なプラチナシルバートーンを聴かせたのがミルシティンであることは論を俟たないと思います。晩年ロンドンでのミルシティンをよくご存じの方から、よくうかがいましたが、ハルトナックが名著「20世紀の名ヴァイオリニスト」でも触れているように
    いくぶんか細身でありながら格調高い貴族的と呼ばれた音と、左手の無駄のないボウイングはその八十代のリサイタルでも鮮やかというより魔法をみるようだったそうです。わたくしのミルシティン遍歴はNHKFMをエアチャックした1975年ウィーンフェストボッヘンのゴールトマルクのヴァイオリン協奏曲(ルデル指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団・アンコールはバッハのアレグロ・アッサイ)に始まります。当時スターンやオイストラフは聴いておりましたが、ミルシティンの美音と流暢なテクニック、そして、ここ一番で当たる(グッとテンポを揺すって押してくる)ロマン派ならではの演奏の虜になりました。DGのバッハの無伴奏はそれからLPででました。
    さて、申すまでもなくナタン・ミルシティンのベストワンレコードが、その「カール・ゴールトマルクのヴァイオリン協奏曲・ハリー・ブレック指揮のキャピトル盤」であることはコレクターの一致するところですが、このセットには入っておりません。その点だけは残念の極みですが、ここに収録された録音はすべて日本盤のCDより音質もすぐれており、かつて東芝EMIが室内楽・器楽曲のみで組んだ箱もの「ナタン・ミルシティンの芸術」を持っている筆者も当然買い直しました。モノ表記の一部は明らかに(疑似かもしれませんが)ステレオプレゼンスと思います。ゴールトマルクは英テスタメントから、これも驚異の名人芸が聴ける「ラロ・スペイン交響曲」並びにラロのテスト録音集断片とともにCD1枚で出ていますから、それをお求めになれば済みます。長くなりましたが、東芝盤を持っていて音質に不満のむきは、買って損はありません。このころのミルシティンは、やはりキャリアの絶頂で、DGでのバッハの無伴奏は、素晴らしい出来ですが、もっとも得意としたソナタ3番のアレグロ・アッサイなど、凄味のある芸と、そうでないものがあります。アバドといれた
    メンデルスゾーン、チャイコフスキーは容易に入手出来ますが、あんまり面白くなく、むしろ体当たりでヨッフムのウィーン・フィルと丁々発止のブラームス、そして最晩年まで速いパッセージに驚異の技巧を聴かせる「ラスト・リサイタル(テルデック・ワーナー)」のクロイツェルが有終の美を飾ります。ヴァイオリンの貴族と謳われたミルシティンのセットとして持っていたいものです。余計なことながら、グラズノフはなんといってもハイフェッツのRCAステレオ盤が桁外れの名演です。第1楽章の管楽器の2小節のあとの第1音でノックアウトされますね。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/01

    初めてヴァントを生で聴いた日の興奮が甦るCD化です。この日最前列で聴きましたが、バックハウスのシューマンの協奏曲を振っていた人、という以外なにも知らずに聴き始めた途端、あまりの素晴らしさに圧倒され、フィナーレの音響の大伽藍まで魂をもってゆかれました。まだ晩年のスタイルではなく、金管を鳴らしまくる、ケルン時代の芸風。N響も全力で応えて忘れ難い演奏会となりました。静かに燃えているヴァントの魅力全開。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/14

    このように廉価なセットで、大トスカニーニのRCA系録音がすべて手に入るとは、感激です。何と言ってもフルトヴェングラーとトスカニーニは、一時代を画した別格な存在です。好きな演奏も、もうひとつ好きになれない演奏もありますが、冷徹でありながら情熱の塊のような異様な芸風には、聴く度にあたらしい発見があります。LP時代からの聴き手である筆者にとって、いまだに登攀しがたい霊峰という気がしますが、持ってさえいれば、心のままに日々その奥深い山脈に入ってゆくことが可能です。トスカニーニに挑むほどスリリングなものはありません。もう一遍すべてを聴き直したいと思います。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/12

    トルトゥリエのEMIへの録音の集大成がかくも廉価で入手できるのはありがたいことです。わたくしの購入動機は、まずチッコリーニとのショパンのチェロ・ソナタ。これは本当に味わい深い名演で、フルニエ・フォンダ(DG)やカリオペのナヴァラなどに比しても見事な存在感のあるものです。チッコリーニがまた素晴らしく、ちょいとアクの強い曲者ぶりで楽しませます。トルトゥリエは、そのピアノを横目で楽しむかの如き自在な境地で、なおノーブルな気質が光ります。この一曲のために買ったのですが、ほかにもラフマニノフやフォーレなど、トルトゥリエの優しさのなかに凛とした美質がたくさん詰まったセットです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 13人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/11

    見事な企画で、まずは韓国のユニヴァーサル社に心からの敬意を払いたいです。わたくしのウエストミンスター遍歴は、キングの分厚いLP時代にはじまり、東芝の三人の天使のIWB規格、日本コロムビアの似顔絵シリーズ、ワーナーパイオニア、そして最初のCD化さらにビクターでのオリジナルテープからのCD化の快挙と30数年に亘りますが、いつでもこの掛け替えのない名盤が、容易に入手できることが大切と思います。今後は、ご無理でしょうが、ジャン・フルニエらのトリオものや、ビクターが復刻したロジンスキーの一連のオケもの、そしてシェルヘンのバッハとマーラーあたりも是非とも再発をお願いしたいと思います。オリジナル・ジャケットでの装丁も丁寧で、この価格での再発は干天の慈雨と言うべき快挙です。

    13人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/06

    ハイドンのパリ・セットの極めつけの名演奏。ザンデルリンクの誠実な棒によりハイドンの交響曲の中でも、主題展開の見事さや、洒落っ気に富んだ魅惑の6曲「パリ・セット」の最高の名演が収められています。わたくしはLP時代の、日本コロムビアのザンデルリンクが指揮をしている似顔絵のジャケット、バラ売り3枚(しかもLPジャケットの縁取りの色だけが三枚異なるという、演奏同様の味わい深いものでした)で、この演奏の魅力にとりつかれ、83番「めんどり」の第1楽章(驚異的な出来栄えで、ほかのレコードなど聴く気にもなりません)を皮切りに、ハイドンの世界に没入しました。パリ・セットばかりは、誰が何と言おうともこのザンデルリンク以上のレコードは存在しないと断言します。このたびは、原版の旧東独エテルナのオリジナル・デザインを箱にアレンジしての再発ですが、以前の日本盤や一時期は音質的に良かったRCA規格の輸入盤(アメリカ盤?)よりも、はるかに良くなり、まさに東のベルリン響の清らかな音が堪能できます。一代の名匠クルト・ザンデルリンクを代表する永遠の決定盤。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/17

    アルバン・ベルク四重奏団ほど、生演奏を聴き、また想い出のある四重奏団はありません。デビューした頃のテルデックの相当にオン・マイクな録音のハイドンの「騎士」やモーツァルトの14番から23番、シューベルトの9番、13番など、むろん未亡人から名前の使用を許されたベルクやウェーベルンなどの新ウィーン学派など、完璧な技巧と瑞々しい音色で一躍時代の寵児になりました。石橋メモリアルで聴いた初来日?(1979年)のとき、すでにセカンド・ヴァイオリンはメッツェルからシュルツに代わっていましたが、このシュルツになってからのEMI時代の開幕が、このベートーヴェンの中期です。テルデックと録音の音色が全く違うので比較のしようがありませんが、以前の「ちょっと鉄兜をかぶったような」ファースト・ヴァイオリンのピヒラーがいくらか柔らかくなり、実に程の良いアンサンブルになったように思いました。それから初期と後期を録音、ここでテルデック時代から私の大好きだったヴィオラのバイエルレが退団してカクシュカになるのですが、カクシュカの加入でまたすこし芸風が変わり、いくぶん衒学的になりました。1988年にザルツブルク音楽祭で3番、ハープ、13番をモーツァルテウムで聴いた音は、このEMIのセットの、特に後期の録音によく顕れています。アルバン・ベルクSQの全盛時代ということになりますが、わたくしは、ヴィオラはバイエルレのほうが「温かみがあって」良かったと今でも思っています。ピヒラーとは、目指すものが違ったのでしょう、おそらく。いずれにせよ、アルバン・ベルクの一回目の全集が、このように廉価なセットになっているのは、なんだか申し訳ない気もしますが。無論、買って損はない演奏です。ただし、世評に謳われるほど完璧ではないし、ピヒラーの音色は時に線が細く、ちっともウィーン風ではありません。(ウィーン風は、ワルター・ウェラーのウェラー四重奏団です。)このセットは、中期が綺麗で、後期はアルバン・ベルクSQの完成形ですが聴き疲れする人もいるでしょう。初期は3番が見事です。さて、往年のカペーのハープ、ブッシュのラズモフスキーの第3番、ブダペストのあの異様に大きい芸格の大フーガ(ステレオ録音のほう)あたりと比べると、史上どこまでのカルテットであったのか、愛着もあり、また些かの疑問もありますが、座右に無いのは淋しいので、永遠にカタログに残しておいてほしいと願います。この後、集大成と銘打って録音された2回目のウィーン・コンツェルトハウスでのライヴの全集は、さらに熱演ですが、さすがにちょっと粗いところがあります。
    2回目を買うなら、むしろDVDの全集を薦めます。熱演ぶりを見ながら聴くほうが楽しめると思います。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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