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     2018/01/01

    数多くあるベートーヴェン交響曲全集の中でも特異的で個性的なもの。まずオーケストラの練習場の指揮者の後ろででリハーサルを聴いているような録音の特異さに耳を奪われる。メジャーレーベルの商品とは思えないB級感。管弦楽や合唱団のパートが分離して浮かび上がるようなサウンドで、ホールで溶け合って響くような自然さはない。しかし、アマチュアで演奏する人などには細部までくっきり聴けるので役だつだろう。演奏はともかくまず癖のある録音で好悪がはっきり分かれるだろう。恐らくマイクを通常よりかなり多く設置して、丁寧にミキシングして音の分離の良さを追究したのが録音制作者の意図ではないか。デジタル録音はまだほとんどなく、まだ4チャンネル録音など今は廃れた技術のLPが出回っていた時代。大型の高級オーディオがもてはやされていた時代だけに、大きな部屋で大音量でアンプやスピーカーの性能を聴くためのオーディオ的な面白さを意図したものだろう。演奏は70年代のCBS時代のマゼールらしくクールで快速で造形的にもスポーティーなものだ。編成が小さく、3,5,7,9番以外は悪くないが、さすがに奇数番号の大作は苦しいものがある。特に第九の第4楽章は独唱者が豪華なだけにむなしく響く。マゼールのコンセプトは実験的であるが、基本的に従来型の演奏論の枠をでたものではなく、室内楽的編成による精妙さや響きの温かさや斬新さというメリットは感じられない。決して意欲は感じられない演奏ではないが、この癖のある録音とクリーブランド管弦楽団の明快ながらも潤いのない響きは実に特異である。よくこれでマゼールが了承したなと不思議にさえ思う。ここではDGやDecca、Philips、EMIに録音していた60年代のものや80年代の録音に比べればマゼールらしいあざといデフォルメは影をひそめている。その分この録音は面白みもないと思うが。こういう無類に変わった商品は貴重なのでマニアを自認するむきは是非ともライブラリーに加えておくべきでしょう。そういう意味で1〜2点にはしません。しかし、一般的愛好者に対しては、マゼールのベートーヴェンなら60年代初頭のDG録音の5,6番やソニーが来日公演時に録音したウィーンフィルとの5番が良いでしょう。あとはライブ音源の発掘を待ちましょう。
    蛇足ですが、物言えば唇寒しで一個人の私的感想に噛みついている幼稚で冷静さを欠いたレビューアーが、昨今目立っているようで、書き込みはやめるつもりでいましたが、この音源だけには一言物申したいので久し振りに一筆啓上しました。ほとんどは他人事ですが、ここは、某掲示板サイトではなく各自の意見感想を述べるレビュー欄なので、議論や讒謗をものする場ではないでしょうね。忙しいこともありますし、書く暇があれば聴けということで。まあ、次の書き込みは何年後のことか。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/02/13

    昔は大金に飽かせてアメリカの富豪が傲慢にも客を買収して音痴の歌を聴かせた録音と思っていたが、自分の歌や状況を客観視できぬまま、実質的に芸人として人気を博し、事実上芸人のような位置で人気が出たのだろう。興味深い人物ではあるがなぜ「音痴芸」が受けたのか不思議だ。76歳で亡くなる1ヶ月前、1944年10月25日のカーネギーホールのライヴ音源が中心だ。アセテート盤への記録で音は遠く(これに限っては近くで聴きたくないかも)ノイズも多いが、存分に音痴ぶりと、既に衰えた声を堪能?できる。このレコードは本人の死去も相俟ってか当時大いに売れたといわれる。過去の娯楽の貴重な歴史的記録としての意味は認めるが、音楽CDとしては疑問符がついてしまう。自分の歌が笑いの対象となるのを承知していたか知らないが、ジェンキンスという人が幾分哀れにも思える。堅いことは言うまい。ただ音痴ぶりをエンターテイメントとして楽しめばよいのだろう。それにしても1944年10月25日といえば第二次大戦の真っ只中。太平洋では米軍の比侵攻、レイテ沖海戦や神風特攻隊初出撃といった死闘が繰り広げられ、日米に数多の死者が出ているし、ヨーロッパでもまだドイツ国境の街アーヘンでの激戦などがあり、多数の米兵が死傷した。そうしたことを考えると、アメリカの富豪たちが戦争に斃れる自国民のことすら忘れ、愚かな芸を楽しみ享楽に耽ることに、どうにも違和感がぬぐえないのだが。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/03

    フルトヴェングラーの最晩年のフランス、スイス、イタリアなどの楽旅のうち、54年5月15日のルガーノでの演奏会をすべて収録。田園やルフェビュールとのモーツアルトが聴ける。その9日前のパリ公演の未完成も収録。ベルリンのライヴよりはやや音質は落ちるが、巨匠最晩年の深みある名演奏が聴ける。この音源は、あまり出回っていないから、この盤は復刻の質はともかく貴重だ。

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     2015/08/02

    交響曲第4番は、メンゲルベルクとしては、衒いの少ない熱演。オケの音色や技がさえ、5番のような悪趣味も少なく、今でもこの曲の代表的名盤に挙げたい。もとより20年代とは思えない生々しさのある録音だが、優れた復刻で、情報量が増した。弦楽セレナーデは、緩急自在なメンゲルベルク節が全面に出て面白いが、今となっては古めかしく悪趣味だ。5点はあくまでも交響曲の演奏と復刻に与える評価だ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/28

    選曲が良く実にお買い得なのだが、惜しむらくは音質。ブラームスの交響曲全集は古いながらも鮮明なステレオ録音だが、ここでは初出時のモノラル音源だ。針音はないが、まさか板おこしではあるまいな。このシリーズの「ステレオ録音」は要注意である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/28

    アクの強くない端正な造形と美しい音色は、ヴァイオリン学習者にも愛好者にも薦められるものだ。かつては、故・江藤俊哉氏と並び称された日本ヴァイオリン界の大御所で、良い演奏なのだが、昔話を思い出すと、時代劇で「お主も…」でおなじみの俳優さんの顔と重なって思い浮かび、なんとなく減点したくなる。23歳でNHK交響楽団コンサートマスターに就任しDGなどに早くから録音を残した俊英だったが、小澤征爾先生との確執や、東京芸大を辞さねばならなくなった例の事件など、極めて波乱に満ち「人間臭い」。思えば、誰もが知っているような往年の巨匠たちでも、権力闘争、パワハラ、女性問題、賄賂、戦争協力など、汚点にまみれた人物もいるのも確かだから、何も一人ばかり責められる問題ではないし、欲や愛憎という人間臭さもまた芸の肥やしでもあるのだが。思えば、NHK交響楽団や東京芸大など日本の権威に収まらず、海外にすぐ10代で留学すれば、全く違う演奏家人生の展開もあったのかも知れない。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/27

    何度聴いても実にいい演奏だ。テンポは概して遅めでロマンと構成力のバランスがとれた名演だ。本場ものの切れ味鋭く強烈なムラヴィンスキーに比べれば生温いという向きもあろうが、少なくともカラヤンやムーティ並みには聴かれるべきものだ。この値段のものにケチをつけるのは贅沢だが、これに後期交響曲の古いCBSのステレオ録音があればなお良かった。LP時代の昔からのカラヤンやムーティ、ハイティンクに加え、スヴェトラーノフ、ヤンソンス、プレトニョフなど、チャイコフスキーの交響曲全集は数多いが、その中でもなお、本命の一角の地位にあるべき演奏だ。単なる様式美的な「聴かせ上手な職人」というだけでなく、節度ある造形の中に、熱い情熱が見え隠れする。長年君臨したフィラデルフィア管弦楽団の光彩陸離とした燦然たる響きは、もはや血肉の通った彼の体の一部とすらなっているといえよう。彼はレパートリーが広いゆえに、個性と合わないものでも取り上げ、中には繊細さを欠く凡演としか言えないものも少なからずあるが、それをもって、一部にオーマンディやストコフスキーはただの通俗名曲のショービジネス指揮者と切って捨てる不逞なタワケ者がいるのは恥ずべきだ。彼らのベートーヴェンやブラームスは協奏曲伴奏だけでなく交響曲でも素晴らしいものがあるのはぜひ聴いて確認して頂きたい。オーマンディはマーラーなどでも優れた録音も残している。我が国の評論家や愛好者の世評が芳しくないのは、戦前のあらえびす氏時代以来の独墺教養偏重主義の産物だろう。

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     2015/06/27

    昔、Voxから出ていた音源。テンポの遅く丁寧な印象の演奏だ。一見、生真面目にみえながらも耳を澄ますと、マーラーの感情の揺れを丁寧に描いている。この優れたマーラー指揮者は、ステレオでも素晴らしい録音を残しているが、なぜに大手レーベルが起用しなかったのか不思議である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/27

    LP末期に廉価盤として親しまれた名盤。ヨッフムの重厚壮大な響きに、心技体とも脂ののったギレリスのピアノが壮麗だ。テンポは遅く、2楽章では技巧派と目されたギレリスが青年の孤独、泣きを切々と歌い上げる。教会の録音でややソフトフォーカスな音だが、この演奏のコンセプトに合っているといえる。

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     2015/06/14

    有名な音源ばかりで、ルービンシュタインやポリーニのワルシャワライヴなど入手困難な音源など選曲は良いが、マニアはほとんどご存知の録音が多いだろう。どれも名演・名盤なのだが、クライバーン等はステレオ録音のはずだが、モノラルにしか聴こえないのはなぜか。本家から出ているCDと聴き比べても明らかに劣化した音質だ。ポリーニのショパンの協奏曲も高音をカットしすぎて、ホワイトノイズがない代わりに、古ぼけた印象だ。まさか板おこしではないだろうが、選曲が良いだけに残念だ。

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     2015/05/31

    若き朝比奈隆が大陸にいたころ好んで取り上げていたという「大曲」。師匠仕込みなのか、ロマン的でテンポは遅く雄大な「大曲」の演奏となっている。誰かが色彩感が薄いと評していたが、確かにドイツ音楽のようなごつごつした響きで、昔の大フィルだけに巧いということはないのだが、こういう演奏もあっても良いと思わせる何かがある。

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     2015/04/11

    カラヤン時代のベルリンフィルを駆った名匠の名録音。ラジオで先日3番が偶然流れていたのを久しぶりに聴いて一瞬カラヤン録音と錯覚した。どちらかといえばバイエルン放送交響楽団との新しい録音を聴くことが多いので、新旧版とも、新鮮であったいずれも奇はてらわず重厚な響きと節度ある造形だが、バイエルン盤の方が造形的にも落ち着いて衒いもなく、温和な表現であるのに対し、こちらは、カラヤンのオケが相手だけに、少しカラヤン的になってしまう部分が面白い。60年代、クーベリックはDGではドヴォルザークの交響曲集やマーラーの交響曲全集、ワーグナーのローエングリン全曲など優れた名盤を残すが、この覇気のあるシューマン演奏はその中でも特に優れたものの一つである。シューマンの交響曲が好きな人は、クーベリックの残した録音2種類とももっていて損はない。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/03/08

    チャイコフスキーはカラヤンとの共演盤を推すしかない。これだけ好き放題やれば面白く、往年の演奏家を超える個性的な名盤ともいえるが、個人的にはフレージングや音色のくどさ、しつこさは、まさにこの曲が初演された時の「安酒の香りのようだ」という批判を思い出す。しかも秀逸な録音がそのしつこさを強調する。この曲には頽廃性や官能性があり、それを強調すればこの路線に行き着くだろう。しかし、往年の演奏家も超えなかった一線を超えてしまっている。例えるなら、傾城の粉黛。ないしは、銀座の夜を闊歩する色っぽい美女のきついシャネルの香水である。美しさも色香も芳香も行き過ぎれば、吐き気を催す悪趣味となる。ただし、往年の名手以上にダントツに個性的で面白いのは間違いないので、興味のある方はどうぞ。コルンゴルドは曲想も相まってこれではもはや安物の映画音楽である。DGもアーティストを失い企画力も衰え、かつてのブランド力の勢いを失っている証左である。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/31

    カルロスらしい軽みのある独特なマーラーだ。深刻にひたすら人生への決別を歌い上げるのが正統とされる中、どこか鬱々とした世界に光明を求めるかのごときだ。クレンペラーのアドバイスを受けたというが、やはりカルロスはカルロスである。スポーティーともいうべき造形は。その後の多様なマーラー解釈、受容を先取りする存在だともいえる。昔から様々な「非正規盤」で発売されていたライブものだが、ひどいものはAMラジオ放送並みの音質のものもあった。さすがに放送局所蔵のオーソライズされた音源を整えた復刻だけに、十分鑑賞に堪えうるものになったのはありがたい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/20

    この40代前半のポリーニの演奏は、覇気や感性が感じられ、技巧の点でも後年の2録音に勝ると思う。オケがウィーンフィルなのが貢献度大だ。第1番のベームの老練な構成 ウィーンフィルの美技、ポリーニの若々しい情熱…忘れがたい名演奏だ。この協奏曲のポリーニの録音3種の中では、これが断然傑出しているのは間違いない。相似形のアバド指揮のものは蒸留酒的な物足りなさがあり、ティーレマン指揮の最新版には少し期待したが、やはりズレがあり、肩透かしであった。この廉価盤こそが「買い」である。

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