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2012/10/06
Strange Days誌の100 マスターピース・シリーズの第2弾。岩本氏をはじめ松井巧、鬼形智、廣川裕、祖父尼淳の5人が執筆したプログレ本で100枚のプログレを厳選して紹介している。
レヴュー自体は、ジャケットは全ページカラーで1ページに1枚と充分な字数を確保し、中には最近の再発CDの音質に触れたものもあり各メンバーの個性が反映されたなかなか充実した内容になっている。
ただ100枚のセレクトに関しては多分賛否両論あるのではないかと思う。例えば100枚の中にP.Floydが6枚、Crimson,Camel,Genesis,Barclay James Harvestが5枚、EL&P,Yes,Moody Blues,M.Oldfield,G.Giantが4枚..とかなりBig Nameに偏重した内容になっていて、そのため内容的に当然入っておかしくないAffinity,David Bowie(Low,Heroes),P.Harum(Grand Hotel)などが100枚から漏れて選外になっているのは個人的には非常に残念。400〜500枚選ぶならこれで良いと思うが100枚となるとやはり1アーチストは3枚くらいまでに絞ればもっとバランスのよいセレクトになったと思う。
結果的に入門者向けの色が濃くなったのは別冊とはいえ普段のStrange Days誌らしくない気がする。あと校正が少し甘いのか写真や綴りの間違いが数か所あるのが気になるところ。ただプログレに対する深い愛情は充分感じられます。