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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/02/08
第1楽章は1度聴いたら印象に残る、弱音器付きの金管楽器の強奏によるストラヴィンスキー(初期の)を想起させるようなモティーフ(このモティーフは全曲の指導動機となっている)で開始され、このモティーフやロシア民謡のようなメロディーを自由に展開させていく、急速で極めてテンションの高い楽章。(プレスト) 続く第2楽章は、ティシチェンコ自身の第7交響曲のフォックストロット楽章を彷彿とさせるとともに冒頭の金管楽器群によるおどけたような主題が師ショスタコーヴィチをも思わせる、これまた急速なスケルツォ的楽章。(プレスト・リソルート) 第3楽章は表現主義的な楽想の約2分半で終わる極めて短い楽章。(ピアチェーレ) 第4楽章は祈りのような合唱部分で始まりワルツのテンポによる気まぐれな部分が続く。(アンダンティーノ) 第5楽章では一転してマーラーの交響曲”Das Lied von der Erde”の終楽章を思わせる静謐で思索的、哲学的な楽想で始まり、やがて再びショスタコーヴィチを思わせる皮肉な諧謔性をもつ部分を経て元の楽想に戻る、3部形式による楽章。(アンダンテ・ソステヌート) 全曲を通じて聴いて思ったことは意外なほど表出性の高い音楽であるということ。また、ティシチェンコの特徴である折衷主義的な特徴はこの作品ですでに萌芽が見られるか。 1楽章や2楽章は初期のストラヴィンスキーやバルトークに似た感じの曲想で、この手の曲が好きな人にはお勧め。第1楽章は特にストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」によく似た音楽。 かと言って他の作曲家の亜流というわけでは決してなく、急速な楽章を曲の開始から2つ並べるなど、個性も併せ持った「ティシチェンコの音楽」となっている。 演奏はオーケストラ、合唱ともに熱演で、特に1〜3楽章は極めて野性的でこれらの楽章にピッタリといえる演奏。 録音が芳しくないとレビューに書いてあるが、確かに金管楽器の音がキンキン響くなど不具合もあるが、まあロシアのレーベルとしては想定の範囲内といったところか。想像ほど悪くはなかった。 ただ、ロシアのレーベルのCDにはありがちだが、CDケースのごく一部だが割れていたのが問題点だろうか(笑)
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