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風信子 さんのレビュー一覧 登録

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     2018/07/13

    ピアノのヴィルトゥオーソだったフランセとあれば ピアノ曲が多いかしらんと思ったら それは一枚目だけだった 代表曲と言える”二台のピアノのための協奏曲”をはじめクラヴサンのソロまでフランセ自身の鍵盤演奏が聞ける 記念盤に相応しい 二枚目はドイツ流に云えばハルモニームジーク集だ その中にギター協奏曲が挟まっている 三枚目も管楽合奏が続くが フランセがシンパシーを得た作曲家たちへのオマージュとしての作編曲が並ぶ ハイドン シューベルト ショパン シャブリエ そしてモーツァルトだ なるほどと首肯いた次第だ 20世紀の作曲家でありながら調性音楽を志向したこと以上に喜怒哀楽の喜楽の心模様しか表現されない音楽性に呆れたを通り越えて見惚れてしまった なんとあっけらかんとした人生だこと いや そんなことはない あの激動の時代に人間の悲惨を見ずに済んだ筈はない ここには強い魂が歩いた軌跡が残っている ここからあなたは何を聴き取るだろうか  

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     2018/07/12

    ”マレディクシオン”を初めて聴いた リスト二十歳前後の作品と言われるが 改作を続けるが決定稿に至らなかったと音楽辞典にはある シュニーダーは弦楽アンサンブル版を採っている ”呪い”と訳されるがおどろおどろしさなど皆無の清涼感溢れる抒情曲だ 若き日の憧れに揺れ動く魂に触れたようでこそばゆい ”巡礼の年”第1年”スイス”は聴きものだ スイス人なのだなあと思う 美しく謳うが情に溺れない 耽溺したり嘆息したりしない 醒めている アンセルメもそうだったが 理智的なのだ 怜悧な透視力が働いている
    この合理性の間尺が他国人には冷たいと映るかもしれない べたつかず纏わりつかぬ肌にさらりと触れてするっと去る涼しさこそスイス人気質の最大の美質なのだ だから音楽が重くならない 時間の経過を忘れるほど軽い わたしはこうした人や音楽が好きだ 最後に大好きな聖フランチェスコの”伝説”が聴けて嬉しかった あなたも如何 

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     2018/07/11

    マティアク指揮のDiscはこれまで協奏曲ばかりだった 管弦楽曲だけを収録した初めての一枚 リヒャルト・シュトラウスとヴォルフ-フェラーリ しかも”イタリアから””ヴェネツィア組曲”と渋い アラフォーの女性指揮者だが存在を知らなかった 先頃曲目に惹かれて聴いたそれも協奏曲集のDIscの指揮者が偶々マティアクだった フランセのコンチェルトと対になっていたプーランクの”模範的な動物たち”が印象に残ったのでこれを聴くことになった ”イタリアから”感じる自然な息遣いに沿って聴いているうちに心が晴れてきた 清潔な歌に力みや誇示するそぶりすら無い シュトラウスがイタリア紀行で寛いだ心そのままにイタリアを歩く こんなに素敵な音楽だったんだと改めて坦懐した
    ”ヴェネツィア組曲”は初めて聴いた 短い4つの楽章が小さなオーケストラで綴られていく 孰れも緩徐でAndanteとAdagioは水上を小舟で往くテンポだろうか 不思議な浮遊感がある マティアクに注目していきたい あなたも如何  
        

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     2018/07/11

    チェコを併合したオーストリア皇帝の婚儀を祝って書いたと云うこともあってか”祝典交響曲”は徹頭徹尾明るいソノリティに覆われている 延々と続く祝辞のようだ 劇性も変容もない スメタナと云う人は楽天家だったのだろう 真逆”我が祖国”を書いた人が征服者に媚び諂うわけがない しかしノンポリ・能転気と謗られても仕方がない 支配者に疎まれ同胞に無視され”祝典交響曲”は現在に至るまで極めてマイナーな扱いになっている 流石NAXOSである こうした曲を見捨てない ダレル・アンの見事な指揮とベルリンRSOの快演が晴れ晴れとした日の当たる場所に不運な作品を引っ張り出してくれた それはそれで美しい さて後半”売られた花嫁”抜粋が入っているのは皮肉かと思ったが これが爽やかな印象が残る名演なのだ 大いに感情と想像力を掻き立てられる演奏だ お楽しみはこれからだった 朋に知らせたい あなたも如何   

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     2018/07/11

    アーノンクールがこんなDiscを遺していた ヨハン・シュトラウス集だ ベルリン poやウィーンpoでもないコンセルトヘボウO.とだ 眉間に皺寄せて厳しい貌と眸でオーケストラを睨み付けて指揮するニコラウスは実は19世紀ウィーン・ポップスが好きでたまらないことをみんな知っている ポルカ4曲 ワルツ3曲 オペレッタ序曲2曲 行進曲1曲 J.シュトラウスを代表する10曲は粋で思わず笑みがこぼれてしまう選曲だ 序曲に始まって序曲に了る構成はアーノンクールらしい ウィーンpo流儀に沿わないのが好い たった10曲ではない 聞き応えが満載の見事なコンサートになっている シュトラウスは昔のダンス・ミュージシャンでは片付けられないぞと暗に叫んでいるようだ 本当にいい音楽だ そして好い演奏だ これこそまだなら是非 あなたも如何  

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     2018/07/11

    ブルックナーの交響曲様式の芽生えがここにある 2/2 Alla braveがFinaleに登場する 第1楽章は4/4だが 書法はアラ・ブレーヴェに大きく傾いている ジュリーニは最後の三曲以外ではこの”第2番”だけを録音している その洞察の確かさを証明したDiscだろう スケルツォが少し遅く フィナーレで持って回ったところがあって 後半ややもたつくが ブルックナー交響曲の特徴と美点を紹介するに不足はない 大時代を闊歩した指揮者としては上出来だろう 長い時間市場にて指示を得ているのも首肯ける だが すでにブルックナーの青春性と未来性を描出した演奏が数々登場している 往年のジュリーニ・ファンも新しい風に吹かれては如何か  

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     2018/07/10

    一筆書きしたマーラー テンポは適切 マーラー自身が指揮してもこうだったはず マーラーはロマン主義者でも耽美主義者でもない センチメンタリストではあってもナルシストではない 神秘主義性はあるものの自然主義者だったと言っていいと思う 過ぎ去る時間や消え去った事象に拘泥する人ではない こう云う人は合理主義者であり自己を客観視できるから 音楽のテンポに停滞や情趣の倦怠を嫌う 駆け抜ける”悲劇”こそ美しい 形而上音楽を形而下で眺めているからテンポが落ちる めそめそと泣き言のように歌う この悲しみはもうマーラー個人を超えている 生きることは”悲劇”だ そして”喜劇”でもある 過ぎ去る現実を水平に見て疾り抜ける それが人生だとマーラーは悟ったのだ そしてゲルギエフは見抜いたのだ マーラーの普遍性はここにあると 何も絵空事をまくしたてているのではない 様々な評伝を読みスコアを読めば見えることだ 誰にでも だからこの演奏に感化された人が大勢いるのだ もしまだなら あなたも如何 

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     2018/07/10

    8年も前の録音なのに一編の評も寄せられないとは驚いた 斯く云うわたしも”フィデリオ1805”を聴いてレビューを書こうとしたら 記入欄が見つからず 感動の遣り場をなくしていたところに シンフォニーの存在を思い出した次第だ 見ればまだ全曲に至っていないことにまた驚く ”第8番”から聴き始めた 直ぐ手が動き身体を揺すって聴き入る始末だ スコアが完璧に音化されていく 聞かせよう上手にやろう根性がない トゥッティの打ち込み鋭く ソロの幽けさはあるがままに リズムは活き活き 歌は素朴に 名曲の真影が立ち顕れた 舞踏交響曲のもう一方”第7番”へ これもスコア通りだ 切れ味は冴え渡って 音楽が微笑んでいる テンポもベートーヴェンの指示通りのピリオド奏法によること以上に このDiscの魅力はウィーンのサウンドだ ウィーンpoだけが特化されて喧伝されるが ウィーンの伝統はここにもあることを主張して止まない わたしも忘れていたが もしまだなら あなたも如何     

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     2018/07/10

    四半世紀以上も前の録音 キタエンコ若かりし頃の記録からもプロコフィエフへのシンパシーを感じることができる プロコフィエフはヴィルトゥオーソだった 自らが演奏して糧を得るために三曲のピアノ・コンチェルトを書いた これで充分だったし書けるものは書いてしまった 実は自らのピアニズムはそのほぼ全てを第1番に注ぎ込んだ 2番3番は追補でありヴァリアントでしかない 音楽の密度と緊張感が違うように思う 面白さにも明らかに差がある ヴィットゲンシユタインのための第4番は依頼者に演奏されなかった 恐らく演奏困難だったと聞こえる そのフラストレーションがあったか 逆に創作意欲に火が点いたのか翌年に第5番が書かれている しかしここまでだ 更に翌年ロシアではないソ連に帰還している 以後同ジャンルに手を染めることはなかった 作曲家としての意に染まない部分を抱えながらこの5曲があるように思う ベートーヴェンの5曲の幸福とは対極にあるように感じられて胸につまされる  

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     2018/07/09

    第1集は番号順に並ばない 1枚目は”奇跡”から始まる この神秘的な魅力で一気にハイドンの世界に曳き込まれる 2枚目は”Suprise”から始まる 巷間噂になった”びっくり”が用意されている演奏だ ミンコフスキの演出の為せる業はここだけではない 「ロンドン・セット」全体に散りばめられている 粋な遊びが演奏に隠されたスパイスを超えてハイドンの音楽の芯を突いていると言える 彼の音楽は当に”音楽”だった 雇い主のエステルハージ侯を愉しませるが為に書いていた サティが書いた”家具の音楽”そのものだった 気が利かない意匠など備えるはずもなく 退屈と目(耳)障りを最も嫌った 上記二曲以外の渾名もない四曲にも機知に富んだ仕掛けと愉悦が用意されている そしてここにあるのは六曲ではなく24曲だと認識すべきだ 楽章一つが一曲だ だから巡礼のように順次辿る必要はない 気の向くまま飛び石で聞けば好い ランダムプレーで再生しても好い 例えば第93,97&98番のFinaleを聴いてみよう ハイドンのPrestoはあの疾風怒濤期を彷彿とさせて胸を掻き立てられる もしまだであれば あなたも如何

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     2018/07/09

    拾い聞きをするという行儀の悪さだ ”軍隊”のFinale ”時計”のAndante ”太鼓連打”の第一楽章  ”ロンドン”は大好きなので全曲 実はベートーヴェンの頃まではシンフォニーは全曲続けて演奏されることはなかった 楽章の合間に声楽が入ったり 楽章がバラバラに演奏されることが通念だった だから一楽章で十分に鑑賞に耐えられる音楽なのだ 楽章の分断を嫌ったベートーヴェンはattacca subitoとあちこちに書き記した 交響曲第103番第二楽章も好い曲で嫌いなわけではないが 何しろハイドンの交響曲が104曲以上も残っている しかも逸品揃いときては困る わたくし目移りが激しい性状からとても付き合いきれない そこでつまみ食い的聞き方となる それでもつい聞き惚れて次へ次へと聞き続けてしまう事しばしば ミンコフスキー&ルーブル宮音楽隊の演奏はゆったりしたテンポでノーブルに奏でられる 大変心地のよいのでついつい聞き通してしまいそうになるのでいつも困っている 今更お奨めもないが もしまだならあなたも如何     

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     2018/07/09

    長く積んだままにしていたDiscを 作業の耳淋しさを埋めるつもりでチョイ掛けした えっ! これは‥イッサーリスの心情が一気に身内に流れ込んできた その悲しみが沁みてくる 胸が痛い 雑事もそこそこに聴き入ってしまう 添付されたガイドに目を通すとそれは知れた 奥様を亡くされていたのだ リスト ヤナーチェク フオーレの後にクルタークから贈られた追悼曲が置かれていた 改めてパッケージを見る ベニスだろうか 小舟の上の2つの背 水面に映る2つの影 回想 追想 追慕 消えぬ面影‥ イッサーリスの想いを汲んだ図柄だ ピアノを弾いたアデスのディスクタイトルとした「見出された場所」も好い曲だが ピアノ曲からの編曲だが 冒頭のリスト三曲で心を掴まれてしまった 続くヤナーチェクの「おとぎ話」には夢幻の中に童心の華やぎがあり慰めとなった フォーレのソナタでは”Andante”のしみじみとした情趣が哀しみに寄り添ってくれた 個人的なDiscとあってか注目を得ていないようだ 勿体無い あなたは如何   

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     2018/07/08

    天国的であっても雲に載って足元の定まらない浮遊感などない ディテールが鮮明な描線で仕上げられた極めてスポーティーな”第4シンフォニー”だ 夢幻性は払底され音楽は明快な言葉として語り出された マーラーが紗幕で覆い隠そうとした本心の牙や爪が覘いている カトリック的相貌が仮面であることをもう隠そうともしていない カリカチュアの如き単純化された世界が飄飄とそしてのうのうと投げ出されている ロマン主義の視点からは見えなかったマーラーの実相があっけらかんと歌い出されている コンセルトヘボウO.の突き抜けた美音の明朗さが最大級の皮肉に聞こえる レシュマンも挑むが如く歌い抜いている 音楽が閉じると余情を残さない空白が広がった ヤンソンスの慧眼に感服する 朋よ ここにとてつもない演奏がある あなたも如何

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     2018/07/08

    オリジナル編成による実演を未だに聴いたことがない 無理もない 通常のコンサートホールでは載り切らない人数と楽器数を必要とする わたしが聴いたことがあるのは通常規模のオーケストラ演奏による縮小版だ だからベルリオーズが思い描いたデュナーミクの差を実現していない 百人を超える弦に四管編成の木管とホルン12 ティパニー8対 大太鼓2 タムタム4 シンバル10対 トランペット・コルネット・トロンボーン・オフィクレイド・チューバ合わせて38本を分けた4つのバンダ 200人以上の合唱という編成にノリントンがどこまで従ったかは分からないが 囁くような歌唱から大爆音のごとき轟音まで聞くことができる SACDであっても録音再生は難しい これこそBlu-rayで観て聴きたい ただ採算は取れないだろう コストの回収すら難しい だがオリジナルによる実演を聴く機会は生涯ないだろうからこそ 文化の記録として高志ある資産家に奉仕願いDiscの作製を期待したい 肝心なことを忘れた これは稀に見る美しい音楽でありまた演奏である SACDを5ch以上で朗々と鳴らせる方は是非  

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     2018/07/08

    ベルマンのヴァイオリンが良く鳴っている 饒舌すぎるくらいかもしれない 何より聞き応えがあるのは”第2番”だ フルート協奏曲として書かれたが評価が出ないのか あまりに演奏される機会が少なかった プロコフィエフが零したのを聞いてオイストラフが改作を勧めたと言う フルート演奏が低調だったのは高い技巧が必要だったことと大戦中ということもあったようだ 結局はヴァイオリン曲として認知されていく 不思議なのは”第1番”だ この”2番”より5,6年も前に書き始められていたにも拘わらず出来上がっらず 戦後になって完成 足掛け9年かかっている 難曲でありへ短調と言う調整が激烈さと陰鬱さをもたらしている 誰のために書かれたのだろうか 結局二曲ともオイストラフが初演している ”5つの旋律”は声楽曲からの改作とあってメロディックで聞き易い 朋にはまとめて聞かずに拾い聞きを奨めよう あなたも如何     

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