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JOE さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/11

    これは待ち望まれたZeppelin公式LIVEの新作で、発売当時全世界をにぎわせたものだ。「Zeppelin DVD」でお馴染みのエンジニア、ケヴィン・シェリーがジミー・ペイジの指示のもと(恐らく)、緻密に音を修正しリミキシングして叩き出したわけだ。
    さて、ここで古参のファンの方々やBootlegマニアがこぞって意地悪な難癖をつけたくなってしまう。「(音が修正されすぎて)本来のZeppelinの音じゃない」とか。確かに、元マスターを聴く限りでは、かなりタイトな質感になっている。しかし、それでも所謂70年代のサウンドボードの音圧は十分に感じられる。また、ボンゾファンにとってもどこか物足りないようで、「日本公演のボンゾほどのダイナミックさがない」とのこと。よく考えれば当たり前で、恐らく71年の9月29日大阪城ホールのbootlegを引き合いに出しているのだろうが、あの音源はボンゾのドラムの近くで録音したものなのでドラムが異様に大きく感じるはずだ。
    おまけに、この作品はL.A.ロングビーチ公演なので野外LIVEのはずだ。小さなハコで轟音を鳴らしていた69年とも比べても、音質や音圧は違ってくる。
    肝心な演奏内容はまったく申し分なく、「Whole Lotta Love」のメドレーが若干スリム化していたり、アンコールの曲が少ないことなどは抜きにして、ほぼ完璧というべき演奏を終始楽しめる。それもリミキシングの勝利と言われてしまえばそれまでなのだが、それでもジミー・ペイジの終始攻めの姿勢を崩さないギター、ハイテンションなボンゾの強烈ドラミング、ディフェンスからオフェンスまでカバーするジョンジーのベース、そして最後のハイトーンを披露するプラントといった、このメンバーでしか成し得ない偉業がこの作品のだ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/11

    問題はこの「最強盤」とやらをマニアは買うべきか否か。見方によってはOuiだし、やはり見方によってはNonだ。というのは、古参のファンにとっては当然76年版「永遠の詩」及び映画がまず前提にあるわけで、そういった方々から見れば今回の作品は「音が良くなった」「数曲増えた」「なんだ。映画のDVDも出るし音源だけならそっち買うわ」ということになるのであろう。しかし、映画では未収録&不完全収録になってる曲もあるわけで、きちんとLIVEとして聴きたければやはりこちらはマストアイテム。
    さらにBootleg好きの視点から見ても、今回の作品は実際のMSG公演と同じセットリスト(「Ocean」の位置だけが不自然に違う)。当然、音質も「How The West Was Won」や「Zeppelin DVD」をリミキシングしたケヴィン・シェリーが本作も修正しまっくった結果なので76年版よりも(当然Bootlegよりも)格段に向上しているわけだ。
    それでも、ファンは難癖をつけたくなるわけで。例えば音質を緻密に修正した結果、やたらジミー・ペイジがテクニカルなギタリストになったように錯覚するが、それは「How The West Was Won」でも言える事なので一々気にする余地はない。曲の内容に関して言えば、「No Quarter」のジョンジーのオルガンソロの全カットや、同じくジョンジーが大活躍する「Thank You」(MSG最終日にアンコールとして演奏された)が相変わらず入ってないご指摘がきそうだ。少々付け加えるなら、「Celebration Day」の後半のギターソロや「Whole Lotta Love」の中盤も76年版よりもスリム化している。それでも76年版より長くなった曲もあるから複雑だ。
    というわけであれこれ分析する余地はあるのだが、単純にZeppelinの73年のLIVEがどういうものだったのか。それを体感するにはやっぱり買っておいて損はないはず。音が良すぎる?いいえ、73年の7月、MSGでZeppelinの演奏を聴いた人たちには、たぶんこんな風に聴こえたはず。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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