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ドヴォルザーク(1841-1904)

SACD ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ロココ変奏曲 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、カラヤン&ベルリン・フィル(シングルレイヤー

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ロココ変奏曲 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、カラヤン&ベルリン・フィル(シングルレイヤー

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  • ★★★★★ 

    ルシータ  |  東京都  |  不明  |  2018年01月25日

    ロストロポーヴィチの最も充実して頃の名演だと思います。豪快でもあり、しみじみとした情感が素晴らしいです。カラヤンの指揮も雄大で味わい深いものがあります。録音も見事です。

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  • ★★★★★ 

    金山寺味噌  |  愛知県  |  不明  |  2016年09月18日

    1968年9月21〜24日、ベルリン、イエス・キリスト教会での収録。ドヴォルザークのチェロ協奏曲とチャイコフスキーの『ロココの主題による変奏曲』を一気呵成に録音したアルバム。カラヤンとロストロポーヴィチ、当代随一の名人同士による丁々発止のやりとりが楽しめる。超絶技巧を駆使した精悍で線の太い表現で迫るロストロポーヴィチ、卓越した棒さばきでオケを自在にドライブし流麗で多彩な伴奏で存在感を発揮するカラヤン、それぞれに魅力的である。それでいて協調すべきところはしっかり協調し完成度の高い音楽を構築しているのはさすがだ。音質良好。

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  • ★★★★☆ 

    テリーヌ  |  兵庫県  |  不明  |  2016年08月02日

    チェロ協奏曲で心を揺さぶるような感涙の名曲は意外に少ないのですが、ここにある2曲は上位ランクです。今捜している「ウラジーミル・ウラーソフ」のチェロ協奏曲第一番が個人的には最上位で、昔アナログ盤でロストロポーヴィチ氏が演奏していた記憶があります。まだそのウラーソフのCDは入手できていませんが、ユーチューブでは聴けました。この「ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ロココ変奏曲」は、ウラーソフの響きに共通する部分も多く、共感しています。

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  • ★★★★★ 

    TOCHIPAPA  |  広島県  |  不明  |  2015年03月31日

    若い頃はいわゆる通俗曲を有名人で聴くことを潔しとせず聴く機会がありませんでしたが、ここ数年、カラヤン全盛期の録音を聴かずに一生を終えるのはもったいないという気がしてきてこの版も買ってみました。やはり、「最高」と思いました。哀愁と情熱を完璧な技巧で表現しきった名演奏だったのだと思います。 昔、FMで一度だけ、ドボコンで感動したことが合ったのですが、これだったのかもしれません。ロココを退屈と思わずに聴きとおせたのも初めての経験でした。 カラヤンというとその名前だけでおよそ「ソリストに寄り添う」というようなイメージからほど遠いけれども、幾多の名演を残しているのはやはり素晴らしい表現者であったからかと思いますね。リヒテルやオイストラフがカラヤンとの録音でいい感情をもたなかったという話を最近FM番組で聞きましたけれども、その後も「独奏者」としてキャリアを貫いた彼らには「独裁者」カラヤンとは並びたてなかったのでしょう。 ロスポは後にナショナル交響楽団の指揮者としてアルゲリッチと素晴らしい録音を残していますが、スタイルはカラヤンと違いこそすれ、オーケストラとソリストが一体になって「協奏曲」を奏でるということをこの頃から会得していたのかな(アルゲリチにもそういう変化があったからでもありましょうが)、と思いました。それゆえ、晩年になっても聴く人に感動を与える演奏をのこしていたのでしょうか。 阪神大震災の後の来日公演でバッハの無伴奏ソナタ(だったか)を弾く時に、「拍手をしないでください」と言ったそうで、気障な人だと思いながら聴いていると、それまでほとんど関心のなかったバッハが本当に心に沁み入ってきたものでした。先日、NHKでロスポと小澤のドキュメンタリーを見て、そんなことを思い出しました。 録音も極上だと思います。

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  • ★★★★★ 

    m326  |  新潟県  |  不明  |  2014年09月10日

    LP時代に愛聴したこの録音が高音質のCDで再び聴けるのは嬉しい。プラチナSHMなるものがどの程度音質に寄与しているのかわからないが、オケの各楽器の分離も明瞭でヒスノイズや歪みも少ない。若いときにこの演奏のLPを繰り返し聴いたためか、その後他のアーティストの同曲(ドヴォルザーク)の演奏を聴いてもなにかしら違和感を感じてしまうほど、この録音のインパクトは大きかった。カラヤンは、ドヴォルザークのこの曲を、協奏曲というよりは、チェロのソロ付きの交響曲として演奏しているかのようで、ときにオケがソロにかぶってしまっているように聞こえる。演奏自体のバランスがそうなのか、ミキシングの問題かわからないが、たぶん前者の要素が大きいだろう。それでもなお、ロストロポーヴィチのチェロは張りと独特の艶のある音色で、ヴァイオリン的な華やかささえもってダイナミックに全曲を駆け抜ける。やはり、凄いな…

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  • ★★★★★ 

    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2014年02月14日

    ソリストよりもカラヤンが前面に出ている演奏だ。個人的好き嫌いを述べさせてもらえるなら、カラヤンのドヴォルザークは、このディスクとあとウィーンフィルを振った旧盤の第8交響曲(デッカ)以外はまったく好みではない。 それに、同曲の大評判として挙げられる[スーク/ノイマン]の名演奏の後に聴いてしまうと、第1楽章などちょっと垢抜けしすぎているような気もする。それでも第2&終楽章などはスーク盤が霞んでしまうほど素晴らしく、長年のベストセラーとして同盤が君臨してるのも充分にうなずける。辛口批評家も、ここまでの名演の前ではけなすのも躊躇するのではないだろうか?と思われる。チャイコフスキーの方は、他の演奏を聴いたことがないので感想はひかえる。

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  • ★★★★★ 

    SPRING  |  山形県  |  不明  |  2013年10月12日

    今、当SACDを通聴してみたところですが、明らかにOIBP盤より音質向上しており、「アナログ的」でより聴きやすくなっていると感じました。 バランス改善もされて低音の座り具合や宙を舞う高音など、雰囲気がよくつたわりやすくなっているし、例えば第1楽章6分近辺のチェロ独奏とバイオリンのさざ波との対比がとてもきれいでより音響が自然になっており、演奏者たちの意図がより一層わかりやすくなったと思います。

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  • ★★★★★ 

    西荻椿山  |  東京都  |  不明  |  2013年02月26日

    ロストロポーヴィチ(Vc)、カラヤン/BPO、どちらも全盛期、しかも権威ある日本レコード・アカデミー賞まで受賞というのだから、スター主義の私は平伏して購入しました。しかし、バカはバカなりに考えなかったわけではありません。Vc、ソ連出身の演奏家(Pf、Vnも含む)は、どうもベートーヴェン以前の音楽には違和感があります(個人的偏見だろうが)。本曲はもちろん後期ロマン主義の音楽で問題ありません。むしろ強力なオケに立ち向かうには女流や貴公子より剛腕のほうがいいと思いました。カラヤン/BPO、レガートな奏法が長所ですが、それが短所となる音楽もあります。一つは音の向こうに何かが啓示されるような音楽、例えば宗教音楽で磨き上げたからといってなぜか不思議にも神聖な気分にはなりません。これはバロックの大教会に神が下りてくるとは思えないのと同断なのでしょう。もう一つは短い動機をどんどん積み上げ壮大な音の伽藍を造り上げる力感重視の音楽です。例えばベートーヴェンの奇数番交響曲です。本曲はどちらでもありません。むしろダイナモ的推進力で進行すべき第1や第3楽章でさえすぐ耳につくメロディーが支配しています(この点がブラームスの協奏曲に比し一段劣ると感じる所以でしょう)。こうなるとカラヤンのBPOが長所を思う存分発揮できるわけで、逆にフルトヴェングラーやトスカニーニがこんなものまで録音しているかは存じませんが、おそらくあってもカラヤンに及ばないだろうと思いました。それにカラヤンはリパッティ(Pf)とのシューマンやカラス(S)との蝶々夫人(オペラも声による協奏曲と考えます)でわかるように昔から合わせものが上手です。最後に本曲の旋律に新世界と同様ボヘミア風味があるのはわかります。けれどチェコの田舎オケのほうがその風味をよく出しているとしても私にはそれを聴き分けるほどの耳はありません。というわけであまり迷わず決めれましたが、聴いてみて何の不満も感じませんでした。オケがえばりかえっているといわれてみると、Vcをオケがひきとるところや第2楽章でVcが従になってオケが気持ちよく流すところなどでややうるさいかもと思いましたが、いわれて注意すればです。他盤と聴き比べたことはないのだが、素人耳には少なくとも両者が凶演しているとは感じません。なお、併録曲については1回きり聴いただけなのでコメントはさしひかえます。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2012年04月22日

    カラヤンは、こんなに濃厚、熱く、イキリまくった演奏を、セッションで繰り広げるのだ。最も、スラヴァの強力、アドレナリン全開の超絶演奏が、あっての事。ちょっと、力入り過ぎじゃないか、と、思う処もあるが、これが、壮年期の、丁々発止、負けてなるものか、と演奏されたカラヤン、スラヴァ、渾身の演奏記録。お二人とも、旬、のいい時期に録音してくれました。これ以上の演奏、不要、と、思ってましたが、遅くて濃厚の、マイスキー、バーンスタイン、デュ・プレとチェリとの壮絶演奏が聴ける一枚、スラヴァ、小澤の最後のこの曲の録音となった、達観した、肩ひじ張らずの自然な演奏も、聴いてみて下さい。どれも、個性、指揮者との兼ね合い、年輪が感じられ、面白い。

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  • ★★★☆☆ 

    ローピン81  |  大阪府  |  不明  |  2012年04月14日

    この演奏は、LP時代から愛聴し、初期版CD、ザオリジナルス盤と聞いてきた。今回の究極のSACD&SHM−CD化の登場でしかも期待して聞いた。感想としてはロマン派さんも書いていますが、従来のCDとの違いがほとんど感じられない。ちなみにSACDプレイヤーは50万円台です。もともと、この録音が高音がややかすれた感じであまり良くなかったこともあると思いますが、やや期待はずれ。今後メーカーの更なる技術革新を希望します。ただし、ジャケットの仕様は、大変高級感があり素晴らしい。

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  • ★★★☆☆ 

    ロマン派  |  新潟県  |  不明  |  2012年04月08日

    演奏の方はいまさらとやかく言うまでもなく素晴らしいものだと思う。 しかし、音質に関しては数年前に出た、ザ・オリジナルスのものに比べてほとんど違いが感じられなかった。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2012年04月03日

     カラヤン&ベルリン・フィルとロストロポーヴィチ…私にとっては針を落とす前から「素晴らしい演奏であること」が約束されたものだった(リヒテルとのチャイコフスキーも)。初めて聴いた時から常に同曲のNo.1であり続けている。今後もその座を,絶対と言ってもいい,他に譲ることはない。スケールが大きく豪快なピアティゴルスキー(バックのミュンシュも豪快)もいいし,しなやかなフルニエ,渋いシュタルケル,勿論デュ・プレだって,マイスキーだって…その後沢山の素晴らしい演奏に出会ってきましたが,No.1の位置は微動だにしなかった。思い出しうる“褒め言葉”は全て当てはまり,否定的な言葉は1つとして見つからない…。何だかレビューとは呼べないような内容になってしまっていますが,とにかく一目惚れして以来,ずっとこの演奏に“ぞっこん”なのです。  ちなみに,フルニエは明らかになっているだけでも十回レコーディングしています。ロストロポーヴィチよりも多いのではないでしょうか。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年04月01日

    ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、チェロ協奏曲の王様とも言うべき不朽の名作であり、それ故に古今東西の様々なチェリストがこぞって演奏・録音を行ってきた。それだけに、名演には事欠くことはなく、本稿にも書ききれないほどの数多い名演が存在していると言える。カザルスと並んで20世紀最大のチェリストと称されたロストロポーヴィチも、同曲の録音を繰り返し行っており、ターリッヒ&チェコ・フィルとの演奏(1952年)を皮切りとして、ハイキン&モスクワ放送交響楽団との演奏(1956年)、カラヤン&ベルリン・フィルとの演奏(1968年(本盤))、ジュリーニ&ロンドン・フィルとの演奏(1977年)、そして小澤&ボストン交響楽団との演奏(1985年)の5度にわたってスタジオ録音を行っている。その他にもライヴ録音も存在しており、これは間違いなくあらゆるチェリストの中でも同曲を最も多く録音したチェリストと言えるのではないだろうか。これは、それだけロストロポーヴィチが同曲を深く愛するとともに、満足できる演奏がなかなか出来なかった証左とも言えるところだ。ロストロポーヴィチは、小澤との1985年の演奏の出来に大変満足し、当該盤のレコード会社であるエラートに、今後2度と同曲を録音しないという誓約書まで書いたとの噂も伝えられているところである。したがって、ロストロポーヴィチの円熟のチェロ演奏を聴きたいのであれば1985年盤を採るべきであろうが、オーケストラ演奏なども含めた演奏全体を総合的に考慮に入れると、私としては、本盤におさめられたカラヤン&ベルリン・フィルとの演奏を随一の名演に掲げたいと考える。それどころか、異論は十分に予想されるが、私としては、本演奏こそがこれまでの同曲のあらゆる演奏のトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したいと考えているところだ。本演奏でのロストロポーヴィチのチェロ演奏は凄まじい。1985年盤のような味わい深さは存在していないが、重厚な迫力においては本演奏の方がはるかに上。重心の低い重低音は我々聴き手の度肝を抜くのに十分であるし、同曲特有のボヘミア風の抒情的な旋律の数々も心を込めて情感豊かに歌い抜いていると言える。卓越した技量は殆ど超絶的とも言えるところであり、演奏全体に漲っている強靭な気迫や生命力は圧倒的で、ほとんど壮絶ささえ感じさせるほどだ。確かに、1985年盤などと比較するといささか人工的とも言うべき技巧臭や、ロストロポーヴィチの体臭のようなものを感じさせるきらいもないわけではないが、これだけの圧倒的な名演奏を堪能させてくれれば文句は言えまい。そして、ロストロポーヴィチの圧倒的なチェロ演奏にいささかも引けを取っていないのがカラヤン&ベルリン・フィルによるこれまた圧倒的な豪演であると言える。分厚い弦楽合奏、ブリリアントなブラスセクションの響き、桁外れのテクニックを示す木管楽器群など、当時全盛期にあったベルリン・フィルの演奏は凄まじいものがあり、カラヤンはベルリン・フィルの猛者たちを巧みに統率するとともに、独特の流麗なレガートを施すなどにより、圧倒的な音のドラマの構築に成功していると言える。そして、これにロストロポーヴィチのチェロが加わった演奏は、時に地響きがするほどの迫力を誇っており、指揮者、チェリスト、オーケストラの3者に最高の役者が揃い踏みした本演奏は、正に豪華絢爛にして豪奢な壮大な音の建造物と言っても過言ではあるまい。同曲によりボヘミア風の素朴な味わいを求める聴き手にはいささかストレスを感じさせる演奏であることは理解できるし、ロストロポーヴィチのチェロ演奏にある種の人工的な技巧臭を感じる聴き手がいることも十分に想定できるところであるが、これほど協奏曲の醍醐味を感じさせてくれる演奏は他に類例を見ない希少なものと言えるところであり、私としては、前述のように、本演奏こそはドヴォルザークのチェロ協奏曲演奏史上でも最高の超名演と高く評価したいと考えている。併録のチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲も、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と同様のアプローチによる超名演であるが、特に聴かせどころのツボを心得たカラヤンならではの語り口の巧さが光っているのが素晴らしい。音質は、これだけの名演だけにリマスタリングが繰り返し行われてきたが、数年前に発売されたSHM−CD盤がこれまでのところベストの音質であったと言える。今般、ついにシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化が行われることによって、SHM−CD盤をはるかに凌駕するおよそ信じ難いような圧倒的な高音質に生まれ変わったところだ。ロストロポーヴィチのチェロ演奏の弓使いが鮮明に表現されるなど、当該シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤の艶やかな鮮明さや臨場感にはただただ驚愕するばかりであり、あらためて当該シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、カラヤン&ベルリン・フィル、そしてロストロポーヴィチの全盛期の至高の超名演を、現在望み得る最高の高音質を誇るシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤で味わうことができるようになったことを大いに喜びたい。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年03月31日

    ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、チェロ協奏曲の王様とも言うべき不朽の名作であり、それ故に古今東西の様々なチェリストがこぞって演奏・録音を行ってきた。それだけに、名演には事欠くことはなく、本稿にも書ききれないほどの数多い名演が存在していると言える。カザルスと並んで20世紀最大のチェリストと称されたロストロポーヴィチも、同曲の録音を繰り返し行っており、ターリッヒ&チェコ・フィルとの演奏(1952年)を皮切りとして、ハイキン&モスクワ放送交響楽団との演奏(1956年)、カラヤン&ベルリン・フィルとの演奏(1968年(本盤))、ジュリーニ&ロンドン・フィルとの演奏(1977年)、そして小澤&ボストン交響楽団との演奏(1985年)の5度にわたってスタジオ録音を行っている。その他にもライヴ録音も存在しており、これは間違いなくあらゆるチェリストの中でも同曲を最も多く録音したチェリストと言えるのではないだろうか。これは、それだけロストロポーヴィチが同曲を深く愛するとともに、満足できる演奏がなかなか出来なかった証左とも言えるところだ。ロストロポーヴィチは、小澤との1985年の演奏の出来に大変満足し、当該盤のレコード会社であるエラートに、今後2度と同曲を録音しないという誓約書まで書いたとの噂も伝えられているところである。したがって、ロストロポーヴィチの円熟のチェロ演奏を聴きたいのであれば1985年盤を採るべきであろうが、オーケストラ演奏なども含めた演奏全体を総合的に考慮に入れると、私としては、本盤におさめられたカラヤン&ベルリン・フィルとの演奏を随一の名演に掲げたいと考える。それどころか、異論は十分に予想されるが、私としては、本演奏こそがこれまでの同曲のあらゆる演奏のトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したいと考えているところだ。本演奏でのロストロポーヴィチのチェロ演奏は凄まじい。1985年盤のような味わい深さは存在していないが、重厚な迫力においては本演奏の方がはるかに上。重心の低い重低音は我々聴き手の度肝を抜くのに十分であるし、同曲特有のボヘミア風の抒情的な旋律の数々も心を込めて情感豊かに歌い抜いていると言える。卓越した技量は殆ど超絶的とも言えるところであり、演奏全体に漲っている強靭な気迫や生命力は圧倒的で、ほとんど壮絶ささえ感じさせるほどだ。確かに、1985年盤などと比較するといささか人工的とも言うべき技巧臭や、ロストロポーヴィチの体臭のようなものを感じさせるきらいもないわけではないが、これだけの圧倒的な名演奏を堪能させてくれれば文句は言えまい。そして、ロストロポーヴィチの圧倒的なチェロ演奏にいささかも引けを取っていないのがカラヤン&ベルリン・フィルによるこれまた圧倒的な豪演であると言える。分厚い弦楽合奏、ブリリアントなブラスセクションの響き、桁外れのテクニックを示す木管楽器群など、当時全盛期にあったベルリン・フィルの演奏は凄まじいものがあり、カラヤンはベルリン・フィルの猛者たちを巧みに統率するとともに、独特の流麗なレガートを施すなどにより、圧倒的な音のドラマの構築に成功していると言える。そして、これにロストロポーヴィチのチェロが加わった演奏は、時に地響きがするほどの迫力を誇っており、指揮者、チェリスト、オーケストラの3者に最高の役者が揃い踏みした本演奏は、正に豪華絢爛にして豪奢な壮大な音の建造物と言っても過言ではあるまい。同曲によりボヘミア風の素朴な味わいを求める聴き手にはいささかストレスを感じさせる演奏であることは理解できるし、ロストロポーヴィチのチェロ演奏にある種の人工的な技巧臭を感じる聴き手がいることも十分に想定できるところであるが、これほど協奏曲の醍醐味を感じさせてくれる演奏は他に類例を見ない希少なものと言えるところであり、私としては、前述のように、本演奏こそはドヴォルザークのチェロ協奏曲演奏史上でも最高の超名演と高く評価したいと考えている。併録のチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲も、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と同様のアプローチによる超名演であるが、特に聴かせどころのツボを心得たカラヤンならではの語り口の巧さが光っているのが素晴らしい。音質は、これだけの名演だけにリマスタリングが繰り返し行われてきたが、数年前に発売されたSHM−CD盤がこれまでのところベストの音質であったと言える。今般、ついにシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化が行われることによって、SHM−CD盤をはるかに凌駕するおよそ信じ難いような圧倒的な高音質に生まれ変わったところだ。ロストロポーヴィチのチェロ演奏の弓使いが鮮明に表現されるなど、本シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤の艶やかな鮮明さや臨場感にはただただ驚愕するばかりであり、あらためて当該シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、カラヤン&ベルリン・フィル、そしてロストロポーヴィチの全盛期の至高の超名演を、現在望み得る最高の高音質を誇るシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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  • ★★★★★ 

    れいくー  |  奈良県  |  不明  |  2011年06月23日

    この演奏はレコード時代から愛聴していますが、今日、久しぶりに聴いて(10年ぶりかな?)、あまりの美しさと抒情感で、涙がこぼれる程に素晴らしいと再認識しました。 この演奏は、ひょっとしたら、偉大な作曲家が作った全協奏曲の演奏録音の中でも屈指の名盤ではないでしょうか!(私的にはNO.1です。) ロストロポーヴィッチの張りのあるチェロの美しい限りの響きと語り口が何とも言えない壮麗で優美且つスケールの大きいカラヤン・ベルリンフィルの共演は、もう望みえない夢の世界ですね、1楽章も3楽章も絶品なんですが、2楽章の美しさは、音楽ではなく、これぞ!芸術ですよね。このような素晴らしい録音を残してくれたカラヤン、ベルリンフィル、そして、ロストロポーヴィッチには感謝しても感謝しきれません! このように涙がこぼれる演奏って、滅多にないですよね。

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