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Anyones Daughter

SHM-CD Piktors Verwandlungen: ピクトルの変身 <SHM-CD/紙ジャケット>

Piktors Verwandlungen: ピクトルの変身 <SHM-CD/紙ジャケット>

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    さち  |  不明  |  不明  |  2010年10月02日

    ジャケットを見ただけで感動してしまうのは私だけでしょうか? ヘッセのかの美しい詩を読んだことのある方ならお分かりになられると思いますが、ヘビに唆され、世界の循環から阻害された一本の木となったピクトルが一人の美しい少女と交わり完全な木となる物語です。へッセ自身の幸せな結婚から生まれた作品であると同時に、「永遠に女性的なるもの、われらを引きて昇らしむ」と、男性的原理と女性的原理の結合により完全な人間性の完成を詠った、ゲーテのファウストの結びの句にインスパイアされたものと思われます。ヘッセの場合、更にそこに東洋と西洋の文化的な結合をも見出しているのは言うまでもありません。 アルバムの構成は伴奏と詩の朗読が交互に行われるもので、最初の方は淡々とやさしく語りかけるような朗読が印象的です。そこまでは演奏も穏やかなのですが、最後のピクトルと少女の結合の場面で最高潮を迎えます。それまで押さえていた声が情熱的に響き渡り、完全な存在の誕生を歌い上げます。 その時点で十分感動してしまうのですが、更にそこで拍手が鳴り響きこれがライヴであるという衝撃がリスナーに追い討ちをかけるのです。

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