トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > バルトーク/ヤナーチェク > バルトーク:管弦楽のための協奏曲、ヤナーチェク:シンフォニエッタ セル&クリーヴランド管

バルトーク/ヤナーチェク

CD バルトーク:管弦楽のための協奏曲、ヤナーチェク:シンフォニエッタ セル&クリーヴランド管

バルトーク:管弦楽のための協奏曲、ヤナーチェク:シンフォニエッタ セル&クリーヴランド管

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:8件中1件から8件まで表示

  • ★★★☆☆ 

    Sagittarius  |  神奈川県  |  不明  |  2012年09月09日

    小説「1Q89」で引用されたことで必ずしも広く知られているとは言えない作曲家Janacekとその代表作のひとつSinfoniettaが知られる機会が増えた事は良かったと思います。 村上春樹はアメリカと深い縁があり、JanacekのSinfoniettaを出すのにわざわざGeorge Szell/Cleveland Orchestraの音源を出したのでしょう。私がこの曲を最初に聞いたのもこの演奏(録音)でした。それは全曲ではなく抜粋で、当時(1960年代終わり) CBS Columbia の日本での契約先が日本コロンビアからソニーに代わり、日本コロンビアがまともに扱ってこなかったGeorge Szell/Cleveland Orchestra の録音も可也力を入れて売り出し始めたところでした。そのCBSソニーのサンプルLPに他の録音に交じって、JanacekのSinfoniettaのFanfareがSzell/Clevelandで入っていたのでした。その印象は鮮烈でした。全曲を聞いたのは、それから何年か経った後の事でした。しかし、実際に全曲を聞いてみて、Szellには珍しく迷いのある演奏、どこか主体性に欠けた演奏だったのに戸惑いました。そう、この録音はSzellには珍しく、まだ勉強が十分進んでいない時点で録音してしまったような印象を与えます。どこか歯切れのよくない演奏です。彼らしくない! JanacekのSinfoniettaはすぐれた作品で好きですが、Szell/Clevelandの演奏はこの曲の真価を聞かせてくれる代表的演奏の中には入りません。 なので、村上春樹がわざわざJanacekを世に知らしめる機会を作っているのに、その音源の例としてSzell/Clevelandの録音を挙げてしまったのが二重の意味で残念な気がします。 即ち、JanacekのSinfoniettaはSzell/Clevelandが残した録音が聞かせてくれるよりずっと良い音楽なのにと言う点、それにSzell/Clevelandの残した録音は他の多くが水準以上の優れたものであるのに、よりによって出来の悪いJanacekのSinfoniettaの録音で彼らの演奏の印象が決まってしまう人がいるかも知れないと言う点で。 Szell/Clevelandの優れた演奏記録には枚挙の暇がないでしょうが、JanacekのSinfoniettaならば、例えばKarel Ancerl/Ceska filharmonieが優れた録音を残しています。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★☆☆ 

    影の王子  |  大阪府  |  不明  |  2011年09月02日

    「悪くもないが良くもない演奏・録音」が正直な感想。両曲とも競合盤が多い中では低偏差値か?オケの技量と録音の鮮明さが必須の曲だけに、どうにも分が悪い。かと言って、耳をそばだてる個性的な何かがあるわけでもない。「管弦楽のための協奏曲」はショルティ&シカゴ響、「シンフォニエッタ」」はマッケラス&ウィーン・フィルが優れている。「セル&クリーヴィランドの”伝説”」はどうにもCDでは伝わってこない。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    レインボー  |  不明  |  不明  |  2011年04月22日

    ジョージ・セルがクリーヴランド管弦楽団を指揮して録音した、バルトーク『管弦楽のための協奏曲』とヤナーチェク『シンフォニエッタ』を収録。 どちらも名演奏と言ってよく、緊張感のあるオーケストラ、高い技術、セルの解釈等々、どれをとっても見事だ! かなり古い録音ではあるが、リマスタリングが良く、大変聴きやすい。 年代を考えれば音質も良い。 解説書に載っているミッチェル氏のお話も面白い。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2010年04月20日

    クールな緊張感、構成力に優れた解釈、鉄のアンサンブルに舌を巻く。オケコンは確かに改変には違和感があるものの、故国の音楽という民俗性に寄りかからず、モダンな仕上がりになっている。セルのバルトークへの思い入れから来る独自の解釈なのだろうが、この改変さえなければと惜しまれる。村上春樹の小説でなぜか有名になったシンフォニエッタもこの曲の最良の演奏の一つだ。小説を読んでミーハー的な関心でこの曲を初めて聴く人にも格好な演奏だ。いずれも年代を感じさせない音質のよさだ。15年ぐらい昔の米CBSの輸入盤CDより聴きやすくリマスターされている印象だ。アナログ録音のマスターテープのヒスノイズを目立たなくすると普通は音の鮮度が落ちることが多いのだが、ここではうまく両立できている。SONYの制作陣の「DSDリマスターリング」の技術力の高さには敬意を表したい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2009年09月06日

    もう30年ほど前になるが、その時はマゼールの指揮だったが、クリーヴランド管弦楽団の演奏をコンサートホールで聴いたことがある。演奏自体はあまり記憶に残っていないが、アンサンブルの正確さに衝撃を受けたことを思い出す。クリーヴランド管弦楽団には、マゼールの時代になっても、セルの楽器とも称された偉大な遺産が遺されていたのである。本盤は、両曲ともに、セルの楽器がいかに凄いものであったのかを痛感させられる強烈な名演だ。いずれも、いかにもセルらしい凝縮型の演奏であるが、整然とした一糸乱れぬアンサンブルの見事さ、ヤナーチェクのシンフォ二エッタの冒頭のファンファーレなどに顕著であるが、オーケストラの各楽器があたかも一つの楽器のように聴こえる一体感には、思わず絶句してしまうほどだ。Blue-spec-CD化によって、音質が大幅に向上したことにより、もちろん生演奏のレベルには達しえないが、かつて体験したあの衝撃的なアンサンブルを思い出すことができたのは、本盤の演奏がいかに素晴らしいかの証左であると考える。オーケストラが民主化した今日では、もはやあのような超絶的なオーケストラ演奏を二度と聴くことはできないのだろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2009年07月04日

    中東欧作曲家の作品演奏にかけてはある意味安心して任せることが出来るセル/CLOが1965年収録したバルトークとヤナーチェックの曲。前者は私なども同じハンガリー出身指揮者ライナーがやはりアメリカのオーケストラを振った盤(1955年録音)を代表とはしているものですがセルもこの曲(1943年完成)を1940年代からしきりと取り上げて自家薬籠の曲になって彼らしく大変冷静な感じのする演奏がこのCDで聴けます。後者は今話題になっている村上春樹著「1Q84」の冒頭「青豆」という登場人物がタクシーの中でラジオから聞こえて来る曲で小説中では曲の終わり拍手が入ることから誰の演奏かなということまで好事家は探りたくなるものです。セルの演奏かそれともマッケラス? 小澤? アンチェル? ノイマン?・・・色々思いつきました。肝心のセルのはやはり大変客観的に締まった出来上がりになっています。私などは個人的にタイム的にも余裕を見せたマッケラス/VPO等も面白いと実は思っております。さて、この「1Q84」には先の青豆がそのタクシーを降りて何か履きかえる時トヨタ・セリカからマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」が聞こえて来る場面もありました・・・我々クラシックファンはやれヤナーチェック「シンフォニエッタ」とか云々とこの小説で言いますがちゃんと先日急死したマイケルにも話題が行きそうですね。村上氏というと甚だ私個人的なことですが彼のお父上が私の中学、高校の恩師で私の結婚式でもスピーチをしていただいたのですがその恩師が先年亡くなりお別れ会を京都でご長男である春樹さん(彼も私と同じ市内に住んでいたこともあり中学生のとき恩師のお宅で見かけたこともありました)を交えて開いたこともありました・・・その頃はもう「1Q84」は最後の追い込みにかかっていたのでしょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    KS  |  兵庫  |  不明  |  2009年04月04日

    ハンガリー系アメリカ人であったジョージ・セルは、徹底的にアンサンブルを鍛えぬいたクリーブランド管弦楽団を率い、自らのルーツである中東欧音楽を見事な完璧さでもって聴き手を魅了する。このCDは、40年前の音源とは思えない音質をデジタル・リマスタリングが浮かび上がらせた一例であろう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    NOBO  |  東京都町田市  |  不明  |  2007年02月24日

    徹底的に磨き上げられた合奏からは、もはや指揮者もオケも消え、東欧の澄み切った空にたなびく騎士団の旗が瞼に浮かぶ。清冽そのもの。モルダヴィアの郷愁を強く感じる。アメリカの楽団とは信じがたいほどだ。寂寥感溢れる木管が特に美しい。名演。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:8件中1件から8件まで表示