【中古:盤質A】 『ウィリアム・テル』全曲 ガルデッリ&ロイヤル・フィル、バキエ、カバリエ、他(1972 ステレオ)(4CD)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2013年09月22日
序曲はめったやたらに有名ですが、全曲を聴くことなどもうほとんどあり得ないという大オペラ。私も、廉価になったのでどんなもんかと興味を持って購入してみた次第(しかも実はロッシーニは好きではない)。キャストが強力で、歌の魅力でずいぶん聞かせます。中ではゲッダがすばらしい。高い音域が多い難役ですが、美声を存分に披露し、最高のヒーローの歌。女声ではカバリエの美声が魅力的です。『レコ芸』の評では、サザーランドとともに表現の浅さで酷評が多かったカバリエさんですが、今聴くとその美声は格別のもので、こういう声(歌)を聴くのだってオペラの醍醐味であり、不当な評価が多かったというべきでしょう。他の歌手陣も万全。ガルデッリの指揮は、いかにもこの手のオペラをよく知った人の巧みなもので、歌をよく支えつつ、いいテンポと適切なダイナミクスで立派なものなのではないでしょうか(初めて全曲を聴いたからよくわかんないけど、きっとそう)。録音も良好。ところどころで音が歪む(特に歌の高音域)こともありますが、総じて問題はなし。演奏は難しいですけど(長いし、歌は難しいし)、でもきっと傑作のこのオペラ、ご興味がおありの方はぜひともどうぞ。ロッシーニ、さすが当時の人気作曲家でした。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Adam愛聴者 | 熊本県 | 不明 | 2012年05月28日
ストーリーは絵本などで有名、序曲は超有名なのに歌劇のレコードは稀でした。Gardelli盤の初出は原語(仏語)ノーカット全曲アナログLP5枚(英HMV)構成でした。盤面を返しながら全曲通しで聴くのは、しんどく感じました。Gardelliは当時Verdiの初期の歌劇を次々と録音していました。初録音が多かったせいか、カットも少なくカバレッタのリピートもつけたごく標準的な(癖のない?)演奏でしたが、このRossiniもそれらと共通するアプローチとおもわれます。序曲の旋律が劇中では使われないことや、「6人の踊り」「チロル人の合従」など有名バレエ曲の挿入場面をこのLPで初めて知りました。1988年CD化に伴ってdigital化され、当CDはその再発にあたります。両社の違いはbookletの中身で、後者では説明文の大半が付録のCDに移されて粗筋(英独仏)と歌詞(仏英)で93頁が収録されています。競合盤であるChailly(Decca)やMuti(Philips)には絶賛のコメントがあるのに、Gardelli盤には一言のコメントもよせられていないのは残念です。これまでフランスの指揮者・オーケストラで録音(画)された盤がないことや、第2幕を聴いていると、造りはイタリア歌劇だなと感じる場面があったりしてRossiniにはイタリアのイメージが強すぎるのかもしれませんが、Guglielmo TellよりもGuillaume Tellの方が好きです。初録音以来30年以上経過して少々音が硬くなっている感じですが、高音域で魅せるNicolai Geddaをはじめ適役揃いの歌手陣、それと出番の多い合唱団も含めてこのGardelli盤を高く評価します。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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