ソナタ集 イーヴォ・ポゴレリチ
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浜っ子 | 愛媛県 | 不明 | 2021年02月27日
ホロヴィッツのスカルラッティを聴いていましたが今ひとつピンと来なかったがポゴレリチ盤では良い曲だなと感じることができました。他のナンバーも録音してくれないかな。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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shef | 栃木県 | 不明 | 2012年12月26日
スカルラッティといえばホロヴィッツの抜きん出た演奏があるので、他の演奏を聴いても心揺さぶられることがなかったが、ポゴレリチには驚いた。 変人クラスのピアニスト、という印象しかなかった。ショパンにしても正直「疲れる演奏をするんだ」と思っていた。 その彼がこれほどセンシティヴでプログレッシヴな演奏をするとは! まさに「光彩陸離」、なおかつ、ポルトガル王宮で鬱屈した日々を送るドメニコの心がにじみでいている。王妃に音楽を教える仕事があっても、彼にとってポルトガルや後のスペインは「音楽の都」ではない。そこは「辺境」であり「表舞台」ではない。ナポリに帰りたい、その望郷の思い、歯がゆさ、わびしさが音楽の間から感じられるのが良い。 久々にスカルラッティを堪能させていただきました。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年04月30日
スカルラッティのソナタ集のピアノ演奏版には、ホロヴィッツの超弩級の名演がある。それ故に、後に続くピアニストは、なかなかこの超名演の高峰の頂に登ることは出来なかったが、漸く、ホロヴィッツ盤に匹敵する名盤があらわれた。その名盤こそ、本盤のポゴレリチ盤である。ポゴレリチは、ホロヴィッツと同様に、ラルフ・カークパトリックが付した番号順に演奏するという型どおりなことはしていない。555曲もあるとされているソナタ集から、15曲をランダムに選んで、ポゴレリチ自身が考えた順番に並べて演奏している。演奏も、卓越したテクニックをベースとして、力強い打鍵から情感溢れる抒情豊かな歌い方など表現の幅は実に広く、緩急自在のテンポ設定を駆使して、各曲の描き分けを完璧に行っている。それにしても、各曲の並べ方の何と言うセンスの良さ。ランダムに選んだ各曲の並べ方には、一見すると一定の法則はないように見えるが、同一調を何曲か続けてみたり、短調と長調を巧みに対比して見せたりするなど、全15曲が有機的に繋がっており、前述のようなポゴレリチの卓越した演奏内容も相まって、あたかも一大交響曲を聴くようなスケールの雄大さがあると言える。これだけの超名演を聴かされると、他のソナタ集もポゴレリチの演奏で聴きたくなったのは、決して私だけではあるまい。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2009年04月19日
所有する音源が増えすぎて、音源を整理した。ポゴで残したのはモツソナ、ムソルグスキー、それとこの録音の3枚。作曲家が意図しただろう音響を完全に再現しきれた演奏など、おそらく存在しないだろうが、その追及をやめ、「伝統の喪失」という物語を捏造し、自己流で恣意的な演奏に逃避した近代以降大量消費時代に跋扈する音楽家の1人なのだが、この演奏は凄い。音響特性上、現代ピアノで表現不可能なスカルラッティのソナタの要素を完全に再構築した画期的な快演。ポゴの最高傑作。現代ピアノでは最高の演奏。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Daiou | 静岡 | 不明 | 2008年08月15日
技巧のキレが凄い。 チェンバロ好きの方には向かないかもしれない。 そういう場合はチェンバロで演奏している盤やシフ盤が良いだろう。 逆に、ピアノ好きの方には非常に向いているように思える。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ライフオブ | モンキー廃村 | 不明 | 2006年02月19日
私はバッハとモーツァルトは弾く。スカルラッティは軽快なリズムで出だしは楽しめるが、すぐに難所にぶつかる。しかも同音を反復するとき、音色や音質は変えてはいけない。ピアノで弾くと困難の連続で、ブレンデルは著書で「弾くべきではない」と書いているほどだ。ポゴレリッチは、すべての音を旋律のために機能させ、自分の音楽に徹することで難題を克服してみせる。スカルラッティの音の粒を揃えることはプロでも相当の練習が必要で、知らない人ほど弾きたがり、音楽にできない。地道な練習と高度な技巧あっての演奏だ。名演はチェンバロに多い。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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いやみなぶらいあん | 世田谷区 | 不明 | 2005年11月20日
私がもし自宅でピアノを弾くのならばバッハ、モーツアルトとならんでスカルラッティを選ぶだろう。ホロヴィッツとこの演奏が現代ピアノによる代表的なものだと思うが、彼独特のアーティキュレーションがここではほとんどプラスに作用していて、そこはかとない哀愁まで感じさせるのは大したものだ。ただしハスキルの儚い憂愁と言うべきものに接している以上やや 機械的というか作為的な印象ももち得てしまう。これ自体は以外と自然な良い演奏である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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