古き良き時代  |  大阪府  |  不明  |  2020年02月08日

２CDに収まっていることでお解りのとおり、かなりの快速演奏です。 リヒターの真摯で恐ろしいような緊張感がある演奏とは大いに異なり、悪い意味ではなく時代が変わってしまったと感じました。 けっしてこのCDが良くないのではありませんが。マタイにはこのCD以外にもあと１種類を持っておきたいものです。

 

せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  2018年08月15日

流麗なテンポで、あっという間に聴きとおせてしまいます。通常3枚組みであるところ本演奏は 2枚に収まっていることからもそれがわかります。リヒター、メンゲルベルク、クレンペラー、フルトヴェングラー、カラヤンなどなどの巨匠たちはもちろん、アーノンクールなどのような新境地を切り開いたといわれる演奏群と比較しても随分先まで進んでしまったといえるものです。しかし、決して奇を衒うような事はしていないという点で、多くに人に聴いてもらいたい盤です。音質は大変良いですが、独特のエコーが乗っかっているのは不快とまではいいませんが、かなりのクセがあります。

 

uso-800  |  神奈川県  |  不明  |  2011年07月19日

聞きはじまえるとテンポの速さに驚きます！昔のレコードプレヤーだったら思わず回転の調整をしてしまうでしょう！しかしそのテンポの速さが、いかにも暗く重々しいこの曲にずんずん引き込んで行く力を生んでいるのです。 最小限に飾りをなくした清楚でスピーデイーな演奏はこの明らかに従来演奏されていたこの曲の別の良さを引き出して、構造的にも見晴らしの良い音楽を出現させています。僕のようにあまりにもこの曲の暗さに疲れてしまうような聴衆には実にぴったりの演奏です。いいんじゃないですかねこういう演奏も！初めてマタイを聞く方にはむしろぴったりかもしれません。もともと美しい曲ばかり集めた素晴らしい音楽なのですから、何も眉間にしわを寄せて思いっきり涙しながら聞かなくてもいいのじゃない？といわれているような気がします。

 

Deer  |  埼玉県  |  不明  |  2006年10月02日

合唱部分も全て独唱者が歌う？？きっと、力不足で小さくまとまった演奏なんだろうな、と聴き始めたら・・・。 最初の“Kommt,ihr Toechter”が歌われ始めた瞬間にノックアウトされた。 力不足どころか、その生々しくもクリアーに響く声の力に最後まで完全に心を奪われる。 それにしても、この8人の歌手陣の何とレヴェルの高いことか！！アンサンブル能力も抜群。 長大かつ「神聖な」マタイではないが、そういった外装材を全て剥ぎ取った構造体の本質が味わえる。

 

林檎太郎  |  長野  |  不明  |  2004年06月10日

さくさく進むテンポには、疑問を覚えてしまうのだが、合唱、コラールのテキストがストレートに伝わってくるこの編成での演奏の意義は十分了解できる。しかし、快速で音楽の表情までを淡白にしてしまう、ロマン性の排除が、古楽のあるべき姿なのか、考えてしまう。ソプラノリピエーノだけを少年に歌わせる従来の編成よりずっと良いことは間違いないが。

 

neko  |  大阪  |  不明  |  2003年12月26日

どうなんだろ。マタイとして「ベストか？」と聞かれると間違いなく、確信を持って「否」である。「この演奏様式としてどうか？」と聞かれると「現時点での限りなく最善の歌唱布陣かつ録音」である。最初に聞く「マタイ」としてふさわしいかどうかは分からないが、リヒター駄目な人にはすすめられる。ガーディナーが駄目な人にはこれも駄目かも。リフキンが駄目な人でもこれはいけるかも（演奏のレベルがこちらが高い）。

 

KURO  |  福岡  |  不明  |  2003年11月24日

バッハの大曲「マタイ」。この演奏を様々な指揮者とオケとで聴いてきたが今回のユニークな試みにより、その細部がより鮮明となった。しかも、全体的にスッキリした構成となっているせいか聴いていて少しもダレないのが助かる。宗教曲に対して苦手意識を持たれておられる方にもお薦め。

 

Genesis  |  埼玉県  |  不明  |  2003年10月18日

マタイはあまり数多く聴いてませんが、今まで聴いた中で自分にとっては最高の演奏です。この演奏によってマタイの素晴らしさを実感しました。何回聴いても飽きません。

 

LandauTY  |  千葉県船橋市  |  不明  |  2003年08月04日

リヒター、ガーディナー、ピノックの 次にアルヒーフレーベルでマタイ受難 曲を録音したのが、リフキン監修の演 奏であるのは、何とも言い難い状況で す。演奏に対しての好みがはっきりと 分かれると思います。リフキンのミサ 曲が好きな人は好きだろうし、マタイ 受難曲に長大なもの・感情的なものを 望む人には決して受け入れ難いものだ と思います。個人的には大好きです。