【中古:盤質A】 交響曲第5番 マタチッチ&チェコ・フィル
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Dewurich | 埼玉県 | 不明 | 2021年05月17日
悪い演奏ではないが、かといってこの曲のCDとしてお勧めできるものでもない。マタチッチはかつて宇野功芳氏などに絶賛されたが、2021年現在の視点から見ればブルックナー演奏としてはかなり中途半端で奇妙な立ち位置になっている。 楽譜の選択にしても、改訂版(シャルク版)で演奏するなら全曲シャルク版で演奏すれば良いものを、このCDでは原典版を基本としつつ部分的にシャルク版が顔を出すと言う奇妙なもので、そこにマタチッチ個人の趣味以外の必然性があまり感じられない。チェコ・フィルのボヘミア的音色もまたブルックナーとは相性が悪い。 かつてと違い、現在ではブルックナーはただ豪快で壮大に演奏すれば良いという時代ではない。 本盤はむしろ珍版としての面白さに価値がある。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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遊人王月曜日 | 北海道 | 不明 | 2018年08月17日
すばらしいブルックナーだ。私には版がどうのこうのということはよく分からないが、この長大な曲に最初から最後まで飽きることなくどっぷり浸ることができ、聴き終えて「ああ、よかった」というのが率直な感想です。これはマタチッチの手腕でしょうし、オケのうまさでもありましょう。更には録音のよさも。いやいや曲のよさがもたらした結果でしょう。最高でした。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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greyfalcon | 福岡県 | 不明 | 2014年05月21日
版の問題はあるが、これはやはりマタチッチの最大の遺産だと思う。実力の割に独墺の名門オケとの録音が少なかった彼がチェコフィルを振って残してくれた宝物だ。全集とは言わないまでも、せめて8番と9番だけでも残していてくれたらなぁ、と残念でならない。今時のかる〜いヘッポコ指揮者にこんなゴジラのような巨大なブルックナーが振れるわけがないのだから。こんな良い録音でこんなに豪壮なブルックナーが聴けるのだから、文句を言う気にはとてもなれない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2011年10月22日
マタチッチ&チェコ・フィルによるブルックナーの交響曲第7番(1967年)は、第3楽章や第4楽章に若干の問題はあるものの、演奏全体としては圧倒的な名演であった。これに対して、その3年後の第5番の演奏(1970年)は、いささか問題があると言わざるを得ない。第7番の第3楽章や第4楽章で露呈した問題点が、第5番では演奏全体に蔓延してしまっているようにさえ感じられる。私は、本演奏についてBlu-spec-CD盤の発売の際に、次のようなレビューを既に投稿済みである。「第7番がマタチッチの本領が発揮された名演であるのに対して、この第5番は、マタチッチにしてははっきり言ってイマイチの出来と言わざるを得ない。第2楽章の終結部や終楽章の厚手のオーケストレーション、大幅なカットなど、シャルクによる悪名高い改訂版を使用しているというハンディもあるが、それ以上に、マタチッチの同曲へのアプローチが、ブルックナー演奏にしてはいささか芝居がかっていると言えるのではないか。第1楽章や第3楽章の極端な快速テンポなど、どうしてそんなに性急なのかと考えてしまう。特に、90年代に入ってからは、朝比奈やヴァントによる至高の名演が登場したこともあり、そうした名演に慣れた耳からすると、本盤の解釈はいかにもわざとらしい印象を受けることになる。第2楽章の中間部など、マタチッチならではの重厚にして美しい箇所も散見されるが、全体を俯瞰すればほとんど焼け石に水。改訂版の使用も相まって、あまりいい点数を与えることができない演奏と言うことができる。同演奏については、数年前にXRCD盤が発売され、素晴らしい音質を誇っていたが、値段がいかにも高い。Blu-spec-CD盤は、XRCD盤に迫る高音質を誇っており、費用対効果を考えると十分に推薦に値する。」そして、評価としては★3つとしたところであるが、演奏内容の評価については、現在でも変わりがないところである。ただ、当時と変わったのは、今般、究極の高音質CDでもあるシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤が発売される運びになったことである。当該シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤は、これまでの既発のリマスタリングCDやBlu-spec-CD盤、XRCD盤とはそもそも次元が異なる極上の高音質であり、音質の鮮明さ、音圧、音場の広さのどれをとっても一級品の仕上がりであり、これだけの高音質になると、4500円という価格も決して高いとは思えないとも言えるところだ。そして、かかる高音質化によって、マタチッチのいささか荒っぽさを感じさせた演奏にも若干の潤いが感じられるようになったところである。したがって、本盤全体の評価としては、演奏内容としては★3つとするところ、今般のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を考慮して、★4つの評価とさせていただくことにしたい。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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meji | 神奈川県 | 不明 | 2011年10月22日
本SACDも第7同様XRCDを遥かに凌駕する圧倒的なサウンドに生まれ変わった。第7より3年半後の本録音ではスプラフォンにおいてもマルチマイク化が進んだせいかよりメンインマイクはオン気味で、各楽器のディテールやパワーも強化されており、サウンドステージは若干の不自然さも感じさせるが、第5には却って好ましい結果をもたらしている。ブラインドで聴かされたらデッカのG・パリーによる録音と間違えるに値する資質を有する優秀録音である。マタチッチの第5は生真面目な聴き手にとっての評判はいまいちであるが、かかるマスタテープクオリティで改めて聴き込むと、過激ともいえるメリハリある解釈こそこの曲に相応しいと思えてくるから不思議だ。特に第1楽章コーダの猛烈なスピードとクレッシェンドも、フィナーレのトライアングルとシンバルの追加やティンパニの改変も、騒がしさが解消され、まるでオリジナルスコアにそう書かれていたかのような必然性をもってダイナミックに響く。本ディスクはマストバイだ。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年09月19日
第7がマタチッチの本領が発揮された名演であるのに対して、この第5は、マタチッチにしてははっきり言ってイマイチの出来と言わざるを得ない。第2楽章の終結部や終楽章の厚手のオーケストレーション、大幅なカットなど、シャルクによる悪名高い改訂版を使用しているというハンディもあるが、それ以上に、マタチッチの同曲へのアプローチが、ブルックナー演奏にしてはいささか芝居がかっていると言えるのではないか。第1楽章や第3楽章の極端な快速テンポなど、どうしてそんなに性急なのかと考えてしまう。特に、90年代に入ってからは、朝比奈やヴァントによる至高の名演が登場したこともあり、そうした名演に慣れた耳からすると、本盤の解釈はいかにもわざとらしい印象を受けることになる。第2楽章の中間部など、マタチッチならではの重厚にして美しい箇所も散見されるが、全体を俯瞰すればほとんど焼け石に水。改訂版の使用も相まって、あまりいい点数を与えることができない演奏と言うことができる。同演奏については、数年前にxrcd盤が発売され、素晴らしい音質を誇っていたが、値段がいかにも高い。Blu-spec-CD盤は、xrcd盤に迫る音質を誇っており、費用対効果を考えると十分に推薦に値する。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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金さん | 長野県長野市 | 不明 | 2008年03月15日
7番がよかったので期待して購入しました。2楽章の美しさや4楽章の冒頭のピッツィカートの重厚な響きなど好きな部分もあるのですが、改訂版というのが受け入れがたく、70年という時代を考えても原典版で録音を残してほしかった。改訂版はクナで懲りました。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヒューブーン | 静岡県 | 不明 | 2008年01月25日
『最高』なのは、主に第2楽章だけなのだが、この第2楽章だけでも所有するに充分意味のあるCDであります。まったく全てがツボにハマり、流石のチェリビダッケなどの名演も、わざとらしく感じてしまうほど自然な表現。 他の3つの楽章も悪くはないが、録音のせいかゴツゴツしていて、ゴジラの皮膚を連想させる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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北の火薬庫 | 北海道 | 不明 | 2008年01月08日
豪快で重量戦車の突進か?と思わせるとメランコリックなアダージョに変身。おまけにキッパリと弾ききる。潤いというよりは、抱擁感だろうか?テンポは速い遅いより「加速感」がある。全体としては、メリハリというよりは、変幻自在という表現が適切と思う。重厚な表現のあと、べた凪のような演奏に戻り、次のステップへの駆け上がるマタチッチという指揮者しかできない個性的な演奏であることに間違いはない。はまる可能性のある一枚0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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水野哲行 | 愛知県・名古屋市 | 不明 | 2007年07月24日
国内盤 COCO 70415 より、わずかに音質は分離がよい。したがって、正しく調整された再生装置の所有者、または自他ともに認めるオーデォファンならば、当盤に買いなおす価値はある。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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金の延べ棒 | 神奈川県 | 不明 | 2007年04月11日
DSDリマスタリングのSACDにしてよ。 もう。。各社足並み揃えてよ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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meji | 横浜 | 不明 | 2007年03月30日
本盤はレコードも実に重心の低い優秀録音であったため、その後のオリジナルマスター復刻CDでは、7番の場合のような大きな差が感じられなかった。それだけに今回のXRCDへの期待は非常に大きいです。演奏はマタチッチの最高傑作の1つ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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唯聴家 | 東京都,世田谷区 | 不明 | 2007年01月12日
第4楽章で改訂節が炸裂する。原典版に聴きなれていると,何故この盛り上がりの場面で,ピッコロがピロピロ盛り上がってみたり,止めにシンバルをドシャーンとやられて笑ってしまう。改訂版の「作為」が浮きぼりになっており,マタチッチの剛毅な指揮に惹かれるものの,高く評価する気にはなれない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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温泉パパ | 函館市 | 不明 | 2005年07月23日
改訂の意図を徹底して痛快な第4楽章である。小生も当初は改訂版を駄作と思っていたが当盤で目を開かされた。かなりハマッている。このCDによって過去の演奏(クナなど)の良さにも気づかされた。マタチッチの演奏には2タイプあるが,これは曲をザクッと大づかみにし,一気に聞かせてしまう方の演奏。無論,原典版での演奏を遺しておいてくれたら,との思いもあるが。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | さいたま市 | 不明 | 2005年03月20日
改訂版を使用している。しかし、演奏自体は良い。勢いもあるし、アダージョも潤いに欠けていない。金管が強烈で、テンポの変化も違和感を感じない。元気なブルックナーである。録音も、ルドルフィヌムの残響が快い。金管や高弦の音がやや鋭くぎらつき気味で、弦など左右の分離がよすぎる嫌いがないでもないが、許容範囲内である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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