トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ヴェルディ(1813-1901) > 『オテロ』全曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル、マリオ・デル・モナコ、レナータ・テバルディ、アルド・プロッティ、他(1961 ステレオ)(2CD)

ヴェルディ(1813-1901)

Hi Quality CD 『オテロ』全曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル、マリオ・デル・モナコ、レナータ・テバルディ、アルド・プロッティ、他(1961 ステレオ)(2CD)

『オテロ』全曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル、マリオ・デル・モナコ、レナータ・テバルディ、アルド・プロッティ、他(1961 ステレオ)(2CD)

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:21件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    jasmine  |  愛知県  |  不明  |  2023年12月29日

     カラヤンがウィーン国立歌劇場の音楽監督時代に、ジョン・カルショウのプロデュースで録れた最初の《オテロ》である。同曲の決定盤の呼び声も高い名盤だ。  実際このレコードは歌手のスター性も指揮者とオーケストラの磐石さも録音のリアリティも、三拍子揃った名作といえる。同時期に収録された《アイーダ》ともどもドリーム・キャストによる夢の共演が実現した、今では信じ難いレコードだ。  長いレコード産業の歴史上でも、これほど条件の整った作品は、そう多くはない。  ショルティの《指環》カラヤンの《薔薇の騎士》ベームの《コシ・ファン・トゥッテ》ブリテンの《戦争レクィエム》くらいではないか?  こうして見ると、プロデューサーの力量の大切さが分かる。結局、ジョン・カルショウとウォルター・レッグの作品が残ったことになるではないか。  カラヤンは天下のオテロ歌い=マリオ・デル・モナコを主役に立てて、カルショウとともにレコード史上に残る《金字塔》を打ち立てた後に、改めて《オテロ》に再挑戦している。カラヤンが旧録音に不満を感じた訳ではなかろう。その時点でやり残したことがあったということでもないだろう。ただ、芸術家として経験を重ねるうちに、もっと何か伝えたいものが生じたのであろう。カラヤンの二度目の《オテロ》には、はち切れんばかりの思いが刻印されている。その叫びは私達の心を打つ。しかし、レコード(作品)としての完成度は旧盤に及ばない。実際、再演盤は、レコード・アカデミー賞まで獲得したにも関わらず、現在は廃盤の憂き目にあっている。  歴史に残る名盤を生み出すには優れた演奏を収録する(必要条件)いうだけではなく、伝説を生み出す(十分条件)ことが必要だということなのだろう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    乱筆不治  |  東京都  |  不明  |  2021年03月07日

    素晴らしい歌手陣が揃っていますが、カラヤンのオペラ録音なので、オーケストラの比重が高いのは、やむを得ないでしょう。このバランスには、賛否両論あると思いますが、共演した歌手からは、オーケストラが補ってくれるので、無理に声を出す必要がなく、歌いやすいという評価もあったようです(当然、オーケストラがうるさいという、逆の評価もあったでしょう)。個人的には、ウィーンフィルとウィーン国立歌劇場のオペラ演奏が、克明に聴けるので、その観点で気に入っています。アイーダトランペットも、独特の音色と、メリハリのついたアーティキュレーションが印象的ですが、壮麗な合唱とあいまって、格好良いです!

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★☆☆ 

    プリン  |  奈良県  |  不明  |  2017年06月14日

    このオペラのCDを聞いて、歌手の声がイタリアオペラらしく、朗々と響いてこない、、管弦楽はよく響く、だからボリュームを上げると管弦楽がとんでもない音量になる。このCDのレビューをかかれたかたのなかに、1987年発売の日本版はおとがいいが、この新しくリマスターしたCDは、情報の欠落を感じるとの指摘があった。1987年版はもっていないが、この再発版についてまえの方の意見に賛成する。  よって、セラフィン指揮、ヴィカーズ他に買い直した。こちらな十分満足なできだった。 モナコについてトラヴォトーレ、ノルマなどはすばらしいのでエレーデ版を買い直そうかとも思う。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ヴォーカルディスコーズ  |  島根県  |  不明  |  2016年10月05日

    昔からデル・モナコについてレガートで歌えないとか音程がでたらめなどと言われていたが、三歳のころに父の買ってきたLPレコード「黄金のテナー。マリオ・デル・モナコ」で育った者としては、はたしてそうなのかと常々疑問に思っていた。それはさておき、パヴァロッティやドミンゴの真似は出来てもこの男の真似はできない。又そもそもこの男の歌を演劇論だのオペラ論などの物差しで測ることはできるのか?人の批評を超えたところにデル・モナコの歌唱はあるような気がしてならない。この作品の愛の二重唱がデル・モナコの弱点だと言われる、つま楊枝の先でつつく評論ではそうだろうが、高校生時代の私はうっとりして聴いていた。やっぱりこの人は二度と現れぬ不思議な存在だ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    風呂敷  |  宮城県  |  不明  |  2016年09月26日

    Del Monacoの歌唱を「素人」「出鱈目」と評する方々がいらっしゃるが、小生の知人で音楽家としてDel Monacoと一緒に仕事をした方、直弟子だった方お二人が共通して語ったのは、「ビロードのような柔らかい声」だった。超一流の音、声というのはマイクには入りきらないのだろう。だが小生は、理屈抜きでDel Monacoの声に、歌に感動する。彼のカヴァラドッシに、アンドレア・シェニエに感涙する。歌唱がどうとか考える前に心が動いてしまう。それでよいと思う。このオテロも然り。だが、イタリアオペラとしての生粋の姿はエレーデ盤かもしれない。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    70104  |  東京都  |  不明  |  2015年05月07日

    1987年発売の日本版を長く愛聴してきたけれど、傷が着いてCDの読み取り精度が怪しくなってきたのでこの2008年発売の輸入版を購入したものの、音質の違いにビックリ!! 結論から言うと2008年版が酷い…。リマスタリングしているので当然こっちの方が良いと思ったのに、音が薄く固く、そもそも入ってる音の情報が欠落しているように聴こえる。 2008年版の後に1987年版を聴くと、全く別物のように生き生きと声が楽器が鳴り響き、カラヤンの演奏の勢いが甦る。もし、この2008年版を聴いてこの演奏を判断していたら、決して良い演奏とは思わなかっただろう。 同じ演奏、録音なのに製造でこれほど異なるとはいくらなんでもマズイ。しかも2008はリマスタリングなのに。 ちなみに小難しいしいことはわからないけれど、1987版で評価した場合、この演奏はホントに素晴らしいと思います。音楽が躍動しています。 というわけで表示上では星5にしますが、あくまでも1987が5つで2008は1つです。 あ〜、なんとかして1987の傷なしを入手しないと…。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2014年04月07日

    デル・モナコはさすがにイタオペの時には小さすぎたが、交通事故の後再起して来日した折に文化会館の五階で(学生だったので)聞いた。元々小回りの利く人ではなかったけれども、もはや小技などは薬にしたくもなく剛直一本。しかしその轟き亘る(という形容が出来る声楽家がどれほどいるだろう?5階席まで耳が痛いほどに届いてきた)声の威力の凄さは半世紀を経た今でも耳に残っている。大根だろうと何だろうと圧倒的な存在感を誇った三船敏郎みたいな千両役者ぶり。その最後がオテロの死だった。何と言う体験だったろう!同じツァーのフランス公演の記録がディスク化されているが、聴衆からはMerci!というかけ声がかかっていた。BravoではなくMerci!という気持ちはイタい程よく分かる。 もちろんそれはリサイタルであって、オペラの公演ではない。このCDで聞けるのは、デル・モナコと彼が賛嘆したカラヤンVPOとの背筋を凍らせる一世一代の競演(これしかない!)だ。エレーデ盤の方が声の状態が良かろうと、この演奏の壮麗な迫力はかけがえがない。上野でのあの体験を思い出せてくれる。BPOとのカラヤンの後年の演奏は、この壮年期の演奏に比べて重い運命劇でありすぎる。音が筋肉のように鍛えられているのはこの演奏だ。確かにドミンゴのオテロも心理描写の巧さにおいて傑出しているが、デル・モナコのオテロは格別である。テバルディはフレー二のような若妻には聞こえず堂々たる貴婦人ぶりだが、やはり圧倒的な声。プロッティはちょっと格落ちでそこだけが残念。ゴッビとはいわなくともタディ(同じカラヤンとのあの「トスカ」!)がやっていてくれたら!

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    エンリーコ  |  千葉県  |  不明  |  2012年07月07日

    デル・モナコの歌唱自体は、エレーデ指揮のDecca盤(デ・パルマのカッシオが最高)、HNKライブ、音質を度外視すれば、1954年のヴォット指揮のスカラ座ライブなど、さらに素晴らしいものがあると思います。それでも、このカラヤン盤が残された意義は大きいです。現時点でも優れたレベルにある録音のおかげで、デル・モナコが「過去の歌手」扱いされず、「オテッロ」歌手としてevergreenな存在でいるのだと思います。 デル・モナコを「素人の発声法」と書かれている方がいるのは、驚きですが、声楽を勉強した方が書かれたとは思えませんし、素人の意見だとしても、あまりにmisleadingではないでしょうか?

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    日本の庶民  |  東京都  |  不明  |  2012年01月15日

    改めて言う必要のない『オテロ』の代表的名盤。 デル・モナコのオテロは、この他に、アルベルト・エレーデ指揮/聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団他(1954年ステレオ録音 DECCA)、1959年の『NHKイタリア歌劇団』のライヴ(エレーデ指揮/NHK交響楽団・東京放送合唱団など ステレオ録音/DVDはモノラル録音)などの録音があるが、『オテロ』ならば、このカラヤン盤か、『イタリア歌劇団』のライヴ録音にとどめを刺すだろう。エレーデ盤、『イタリア歌劇団』、カラヤン盤の演奏を聞き比べても面白いだろう。 エレーデ盤(1954年)のオテロ、デスデモーナ、イアーゴのキャストは、このカラヤン盤と同じであり、効果音の量はカラヤン盤と比べるとぐっと少ないが、聖チェチーリア管の演奏が拙く、ソリストの声がやたら前に出ていて、合唱が奥に引きこもっているために、バランスが良くない。 『イタリア歌劇団』の演奏は、デスデモーナ:ガブリエラ・トゥッチ、イアーゴ:ティート・ゴッビ。録音は非常に良く、白熱した演奏・歌唱が聴ける。エレーデの指揮も上記の1954年盤と比べるとライヴということもあってか、大変白熱しており、充実した演奏である。(DVDは未視聴) カラヤン盤は、端正と言うべきか。ウィーン・フィルの上手さ、ソリスト、合唱団の三拍子揃った演奏であり、しっかりとしていて、エネルギッシュである。録音もエレーデ盤のように、ソリストの声がやたら前に出ておらず、程よいバランスである。 効果音が少し多い気はするが、これはこれで音楽を補助している役割として目をつぶることにする。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    まさやん  |  大阪府  |  不明  |  2010年08月06日

    改めて申すまでも無く「オテロ」の代表的名盤。デル=モナコの当たり役故全曲録音も多く、50年ヴォット(ライブ)・54年エレーデ(セッション)・58年セラフィン(ライブDVDも有った)・58年クレヴァ(ライブ)・59年エレーデ(ライブDVDも有る)・61年当演奏・62年レーニッシュ(ライブ)等が有ります。デル=モナコファンならば当盤と2つのエレーデ盤がコレクションの必須アイテムです。特に54年盤はテバルディを含め皆声が若々しく、指揮者の解釈が「お粗末」な演奏しかしないのを補って余りありました。またセラフィン盤とクレヴァ盤も録音情況は左程芳しく有りませんがやはり彼の歌唱は一級品です。カラヤンという指揮者は賛否両論有りますが、アンチ派でもこの演奏だけは賛同する向きが多いのではないでしょうか。これは彼の再録音盤では望めない事です。それは一重にプロデューサーのカルーショウの手腕が関わっているのでは?と思われます。だからエットレ・バスティアニーニの降板(彼がヤーゴを歌う筈だった)以外はカラヤンの暴走を抑えたのでしょう。またデル=モナコの歌唱にも賛否両論あります。 確かに純声楽的には「素人の発声法」ですし、常に「鋭角的なメロディーライン」「空気が抜ける様な」等酷評が有ります。しかしその「素人」が全世界で「最高のオテロ」と絶賛されたのは何故でしょう。偉大と言われた歌手、F=ディースカウ、シュワルツコップ、ヘフリガーは皆発声法は個性的です。「最高の美酒は水にも似たり」つまり最高の歌唱は「ヘタクソ」と紙一重なのかも知れませんね。最後に当盤は再発売を重ねた為、バレエを収めたものとカットした盤(発売時期によるバージョン?)が有りますので注意が必要です。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★☆☆☆ 

    悪代官  |  東京都  |  不明  |  2010年06月14日

    デル・モナコおよびテバルディの声でオテロを堪能したければ、1954年のエレーデ盤(DECCA録音、2010年6月現在廃盤)を強く薦めます。 デル・モナコ、テバルディ、プロッティの3人とも、エレーデ盤の方が声が瑞々しく、パワフルです。 逆にオケ(聖チェチーリア管)が粗いですが、所々で魅力的な響きを出してきますし、歌手が素晴らしいので、購入をためらう理由にはなりません。 カラヤンのオテロが聴きたければ、迷わずヴィッカーズ、フレーニ&ベルリン・フィルのEMI録音をおすすめします。こちらもカラヤン独特のドラマ性を堪能できますし、ヴィッカーズとフレーニも文句なしに素晴らしいです。DECCA盤のように歌手に対する不満はなく、全体的な完成度も高いです。 何れにせよ、このカラヤン盤を絶賛する方々が、エレーデ盤に全く触れていないことが、不思議でなりません。主要な役3人が同一ですよ!! またカラヤンの魅力を知る方々がEMI盤に全く触れないというのも、不思議です。こちらもヴィッカーズとフレーニの強力ペアが楽しめます。 我々より遥かに詳しくご存知のはずの評論家の方々に対しては、疑惑さえ感じます。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ヴォーカルディスコーズ  |  島根県大田市石見銀山  |  不明  |  2008年06月14日

    モナコに対する賛否は、評論する人自身の立場が大きく作用している気がする。器楽的発想か声楽的発想か、或いはオペラに対し演劇志向か歌志向かの違いとでも言おうか。私自身は1961年父が買ってきたイタリア民謡集に衝撃を受けて以来のファンである。イタリアオペラ公演に接した人のみならず、おそらく「声」を志す者でモナコに憧れない人はいないのではなかろうか。大理石のようなどっしりとした声にはとても辿り着けないが…

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    kuzu1908  |  Tokyo  |  不明  |  2008年03月23日

    演奏の価値については、いまさら言うことはありません。このオリジナルズでの再発売の最大の価値は、初CD化の際に削除されていた第3幕のバレエ音楽が収録されていることです。このためだけに買い直しましたが、もちろん音質も改善されており、満足です。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ケルビーノ  |  浜松市  |  不明  |  2008年03月09日

    アナログレコード時代に購入して、唖然として聞き入ったことを思い出す。カラヤンの最大の遺産と言っても過言ではない!デルモナコ他の歌手達も、もうこれだけの偉大な歌唱は不可能だろう。 これだけの演奏を聞いてもアンチ・カラヤンがいるとは信じられない!恐らく自らのアイデンティティーが崩壊するのが怖いのだろう。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    スワローズ命  |  静岡  |  不明  |  2008年03月08日

    蟹缶さんと同様の理由で、安価な輸入盤を再購入。最近は、DVDなど映像以外でオペラに接する機会は殆ど無い。原語の判らない日本人に、字幕のある映像が教える情報量は計り知れないからだ。オペラCDの存在価値が相対的に少なくなった昨今、聴くだけに値する数少ない歴史的名盤であることだけは確か。同じキャストの映像を是非観たいという、無いものネダリをしたくなる・・・。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:21件中1件から15件まで表示