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ワーグナー(1813-1883)

Blu-ray Disc 『さまよえるオランダ人』全曲 オッレ演出、パブロ・エラス=カサド&マドリード王立歌劇場、サミュエル・ユン、インゲラ・ブリンベルイ、他(2016 ステレオ)(+DVD)

『さまよえるオランダ人』全曲 オッレ演出、パブロ・エラス=カサド&マドリード王立歌劇場、サミュエル・ユン、インゲラ・ブリンベルイ、他(2016 ステレオ)(+DVD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2017年12月17日

    実はエラス=カサドの指揮に最も期待していたのだが、『椿姫』のようにピリオド楽器オケではなく、一般の歌劇場オケだったのが災いしたか。悪くはないが、ごく普通の『オランダ人』だった。ゲルネとの『ワーグナー・プロジェクト』でスウェーデン放送響を振っているハーディングの方が遥かにピリオド・スタイルらしさを出している(序曲とオランダ人のアリアだけだけど)。ティーレマン指揮のバイロイト版に続いて主役を張るサミュエル・ユンは堂々たる演唱。ドイツ語も彼が一番しっかりしている。クワンチュル・ユンのダーラントは小物、好々爺というイメージだが、役作りとしてはこれも悪くない。ヒロインのブリンベルイは歌はちゃんと歌えているが、映像ソフトでこの老け顔はつらい。 演出は残念ながら凡庸。三幕とも海辺の砂地が舞台になっていて、第2幕冒頭の娘たちは糸紡ぎではなく修理中の船の部品磨きをしている。演出家はチッタゴン港(バングラデシュ)のイメージだと語っているが、舞台機構の制約からそうなっただけで、積極的に読み替えをやろうという意図も意欲もなさそうに見える。序曲や幽霊船の船員たちの合唱、第3幕終盤では盛大にプロジェクション・マッピングを投入するが、こういう舞台はもう見慣れてしまったので、さほどの驚きもない。それどころか、海や水のイメージは映像でしか表現されないので、『スターウォーズ』でおなじみの砂漠の惑星みたいに見えてくる。特にエンディングが意味不明なのには参った。ゼンタの献身によってオランダ人は呪われた運命から解き放たれたようだが、彼女の方はどうなったのか? 死んだわけでもなく、昇天もしない。ひょっとして彼女の方がゾンビ化して死ねない体になったのか? 何度見てもよく分からない。

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