巡礼の年 第2年『イタリア』『ヴェネツィアとナポリ』 イリーナ・メジューエワ
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たぁた | 埼玉県 | 不明 | 2020年06月24日
メジューエワってこんなピアニストだったかな・・・最近はどんどんリリースが早くなりレパートリーも広げ再録音も増えているが、正直シューベルトのソナタのリリースあたりが1番よかった。もちろん楽譜はよく読まれ、作品に対する真摯な姿勢は変わらないけど、昔のような感銘がない。ダンテなんて叩きまくってるし、後半は叩き疲れてバテ気味? メジューエワは色んな作品を弾きコレクションするよりも、限られたレパートリーを深めていくピアニストだと思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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QBE | 神奈川県 | 不明 | 2017年12月04日
メジューエワは、ピアニストをショパン弾きとリスト弾きに分けるなら自分は前者だと自著で述べているが、どうしてこのリスト・アルバムは侮れない出来栄えだ。クラシック音楽愛好者の中にはリストを大袈裟だの虚仮威しだのと敬遠するケースが少なくないが、そういう人にこそこのCDを聴いてほしい。リストが書いたスコアを虚心に読み解いて音化すれば、こんなにも豊かで多様性に満ちた世界が立ち現れるのだから。メジューエワが愛する日本文化、たとえば歌舞伎の世界では優れた先人の芸を受け継いで私心を加えず後世に伝えることを尊ぶ。それは古典芸能に限らない。則天去私(漱石)や無私(小林秀雄)の精神もこのアプローチに連なるものだ。そして現代の日本でこの伝統を見事に体現しているのがメジューエワなのではなかろうか。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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