レインボー  |  不明  |  不明  |  2022年06月22日

エーリヒ・クライバーが指揮した音源を集めた2枚組です。 今ではカルロスの父といったイメージが強いクライバーですが、生前はワルターやフルトヴェングラーら、当時の大指揮者に並ぶ著名な人物でした。 このCDはひとつだけ戦前録音を別にすれば晩年にあたる、1950年代の録音をセレクトしたもの。 レーベルは様々ですが、北ドイツ放送交響楽団とのシューベルトの第5番、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェンの田園と楷書体的ながらキレの良い演奏を聴かせたり、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との威勢の良いドヴォルザークの謝肉祭、そして、ロンドン・フィルとウィーン・フィルを振ったヨハン・シュトラウスはウィーン出身を思わせるところがあり、戦前のシュトラウスの大家の1人であった事がわかる。 音は時代相応だろうか。

 

風雷暴  |  横浜  |  不明  |  2003年06月23日

僕は息子カルロスしか知らぬが、親父もなかなかキレ者！本盤でもお宝発見、シュベ5(’53L)は同曲best！堅固な構築に颯爽たる流れとエナジーが絶妙に調和。ティル(’53L)も息子顔負けの切れ味、目眩くマクりに興奮度200%！共にmonoだがstereoと勘違いする音質と分離感！モツ40＆田園もタイトで堅固な構築に、高潔な表現と往年のロマンが融合し、聴き応え充分だが王座を狙うには至らない。ワルツは全部(特に天体)VPOなら最高だったが...

 

フルトヴェングラー  |  大阪  |  不明  |  2003年04月09日

シューベルトの弾むリズム、緩徐楽章の優美さ、ともにすばらしい。モーツァルトの40番も速めのテンポで推進力も十分。加えて優美なフレージング・・。ウィンナ・ワルツもすばらしい。ただベートーヴェン『田園』については名演とは思うが、ワルター＆ウィーン・フィル、クーベリック＆パリ管のほうがより魅力的だと思う。