Red 中公文庫
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Kooさん | 東京都 | 不明 | 2021年04月25日
有能な夫と一人娘に恵まれ羨むような生活をしている塔子だが、同居する義理の親との微妙な生き方の違いや、優しいが独善的な夫との間に少しずつ隙間が出来ている。自分が我慢すれば、この程度の隙間は埋められると思いながら幸せを装っているが、偶然、昔の恋人と再会したことから、その隙間の意味が自分を偽っていることだと認識してしまう。一度、それが分かってしまうと、本当の自分になりたいという自我が加速しながら大きくなり、それはもう後戻りできないスピードになっていくのだが、きっかけは快楽だったりすることもあるということを教えてくれる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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