ベルリオーズ(1803-1869)

CD 【中古:盤質A】 Symphonie Fantastique: Klemperer / Po

【中古:盤質A】 Symphonie Fantastique: Klemperer / Po

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検索結果:19件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    じじちゃん  |  北海道  |  不明  |  2021年03月26日

    堂々たるもので、クレンペラーの重厚な語り口が随所に垣間見られる。実に立派な幻想交響曲だ。それはそれとして、特に前半でのゆったり間がちょっと気になったことも否めず、私には一度聴けば十分なものに属してしまった。もっと若く、体力もあれば、そんなことにはならなかったろうに。年齢には勝てない。一度聴いての感動は、忘れずにしまっておこう。

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  • ★★★★★ 

    snk  |  北海道  |  不明  |  2021年03月13日

    近年、クレンペラーのCDは単発でもBOXモノでもガンガン売りまくっているから結構集めた。それらの録音状態については玉石混交だと思う。この幻想交響曲はクレンペラーCDの中では「玉」の部類だと思う。酷い録音はまさにチープと言いたくなるのもあるが、この幻想は全く違い、とても1960年代の録音とは思えない。随所で重低音が響き、オーケストラの分厚い響きを堪能することができる。1960〜1970年代のフィルハーモニア管の録音を評して「フィルハーモニア管の絶頂期」というコメントを見かけることがあるが、クレンペラーの幻想を聴くと納得できる。録音が良いと迫力もダイレクトに伝わる。第5楽章など曲の凄みを改めて感じ、最後まで聴き入ってしまう。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年05月02日

    既に皆さんが書き込まれている諸レビューに各々肯けるものが多々あり私もやや繰り返し気味とは思いますが・・・・。フランス系とは縁のないクレンペラーが何と78歳の時の1963年にPHOを振っての「幻想」交響曲は、実に各楽章・楽章をクレンペラーらしくゆっくりしたテンポの内にこの曲のオドロ・オドロした処を余すことなく運んで行きます。演奏タイムは@16’11A6’36B18’04C5’00D10’41といった感じでテンポは遅いものの何かこの指揮者は「突き放した」様な姿勢で独墺系指揮者による演奏盤で独特の存在感を示しています。なお、第1楽章がタイム的に長いのは反復演奏がされているからでしょう、第2楽章はHMVレビューにもあります様にコルネットが入った版を使っての演奏で続く色彩感豊かな第3楽章を経て、後半に至るともう人間の「暗部」をクレンペラーが本領を発揮した如く「抑制された」迫力感をもって幻想交響曲の狂気を捻出して曲全体の構成感を明瞭にして行きます。ただこの辺り楽章標題ほど劇的な表現ではなく、前半・後半をあらためて通して聴くと音楽そのものへのアプローチがなされている様で勿論洒落た表現でもありませんが一度聴くと癖になりそうな演奏で、音質も比較的古い・・・そう、もう50年前の録音ながらマァ聴けるレベルでありますし何より先ずオーケストラPHOの適応力の高さに素晴らしいものがあります。当時PHOプロデューサーはあのW.レッグが担当していましたがオーケストラの設立者でもあったレッグは、本演奏録音の翌年1964年に突然この楽団解散を宣言し、以降は仕切り直しの自主運営のNPHOとしてレッグの手を完全に離れ、クレンペラーが会長となって継続の形をとります。そういう経緯があるので、クレンペラー、レッグ、PHOの3者共同のレコードとしては末期の作品になったそうですね。又、クレンペラー「幻想」には1966年NYPOとのライブ録音も以前あった様ですが詳細把握しておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    演奏家歴40年  |  山形県  |  不明  |  2012年04月16日

    この曲は,音楽史上初めてピストン付きの Cornet を第2楽章で採用したことで名高いが,Berlioz は後に改訂してこのパートを削除してしまったために,Cornet なしで演奏する指揮者が多い中にあって,Klemperer はしっかりこのパートを吹かせているのは流石である。この演奏は,Jean Martinon 指揮のフランス国立管の名演と肩を並べるほどの優れた演奏であると思う。ドイツ系の作曲家ばかりでなく,こうしたフランス系の作曲家の作品についても極めて正統な演奏を聴かせる Klemperer の芸域の広さには感嘆の言葉しか出てこない。この時期のフィルハーモニア管の実力は,まさにベルリンフィルやウィーンフィルに匹敵していたことを実感させられる。また,録音の優秀さも目を見張るべきほどのもので,Klemperer が楽譜をめくる音までしっかり入っていたのには苦笑させられた。

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  • ★★★★★ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2012年03月16日

    『幻想』では、あまり話題にならない当盤ですが、ミンシュとは対極にある名盤だと思います。ゆったりとしたテンポにより、曲の構造がはっきりとわかり、ベルリオーズの意図もわかります。ストーリー性とかではなく、交響曲として楽しめます。ミンシュを聴く元気がないときは、クレンペラー盤が心地よいです。

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  • ★★★★★ 

    klemperer fan  |  北海道  |  不明  |  2011年10月03日

    独墺系に強いと言われる翁ですが、そんなことはありません。 この幻想、新世界、悲愴 どれをとってもガッチリとした、これぞ交響曲という構成に仕上げている。 交響曲にはお国柄は関係ない! 音楽という宇宙があるだけだ!!

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  • ★★★★★ 

    くるとん  |  岩手県  |  不明  |  2011年08月01日

    私は、私のレビューの下にいるつよしくんさんの宇野さんっぽい言い回しのレビューが好きでよく読んでいるが、この演奏はおそらく聞いてらっしゃらないで書かれたんでしょうね…。この「幻想」の第一楽章は驚くほどテンポの変化が多用されており、びっくりしてしまいます。その変化がベルリオーズのとりとめもない楽節に説明を施してゆきます。テンポも早めです。クレンペラーという指揮者がインテンポを基調としているというのは嘘で、生理的な快感に甘んじるテンポ変化を許さないということです。ですから、第四楽章など、気持ちが高ぶってしまうような音楽を、あえてインテンポで奏するのです。その時には、確かに、クナッパーツブッシュのような雄大さを感じますね。私はそもそも大評判とされるミュンシュの幻想が好きではありません。どうしても、ベルリオーズが狙った音楽とは違う気がするのです。私にとっての「幻想」のスタンダードはこれです。こんなにオケを統率しきって、「幻想」の細かい表情を引き出した演奏はないと思います。クレンペラーの過小評価三部作は「幻想」「フランク」「新世界」だと思いますが、「フランク」と「新世界」はまあ分かるとして、「幻想」のような「非ドイツ的」な構築性のない音楽をクレンペラーが理解した、理解しようとしたところが、まず私には信じられない。そして、その結果は、細部まで読み込み、意思を浸透させた、一部の隙もない素晴らしい演奏だった。そして、「幻想」をクレンペラーが指揮するということ自体に、宿命的にユーモアをはらんでしまっている。聞くたびに、私はなぜか楽しい気持ちになって来る。第三楽章の、ティンパニのそっけなさなど「うん、クレンペラーだよなぁ」と笑みがこぼれます。録音の良さ、弦のしなやかさも特質ものです。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月19日

    凄い演奏だ。幻想交響曲の名演と言えば、どちらかと言えば、フランス人指揮者によるフランス風のエスプリ漂う演奏が多い。もちろん、ミュンシュ(特に、昨年発売のパリ管弦楽団とのライブ録音)やクリュイタンス(特に、来日時のライブ録音)のようなドラマティックな豪演もあるが、それららの演奏にも、フランス風の瀟洒な味わいが内包されていた。ところが、クレンペラーの演奏には、そのようなフランス風のエスプリなど、どこにも見当たらない。ゆったりとしたインテンポによるドイツ風の重心の低い演奏だ。同じく独墺系の指揮者による名演としてカラヤン盤が掲げられる(特に74年盤)が、カラヤンの場合も、演奏全体としてはドイツ風の重厚なものであるものの、カラヤンが鍛え抜いたベルリン・フィルの色彩豊かな音のパレットを用いて、可能な限り、フランス風の音を作り出していた。その結果として、重厚さに加えて華麗という表現が相応しい名演に仕上がっていたと言える。しかしながら、クレンペラーの場合は華麗ささえないと言える。強いて言えば、野暮ったささえ感じさせるほどなのだ。しかしながら、その重心の低いスローテンポの音楽から浮かび上がってくる内容の深さは、同曲のいかなる名演をも凌駕すると言える。クレンペラーは、そもそも幻想交響曲を標題音楽としてではなく、純粋な交響曲として演奏しているのだろう。前述のように、ゆったりとしたインテンポによる決して前に進んでいかない音楽ではあるが、それによって、ベルリオーズの音楽の魅力が、その根源からすべて浮かび上がってくるかのような趣きがある。木管楽器の活かし方も新鮮さの極みであり、この音楽をはじめて聴くような印象を受ける箇所が多く散見される。そして、演奏全体としてのスケールの雄大さは、他にも比肩するものはない。あまりの凄まじい指揮ぶりに、必死でついて行ったフィルハーモニア管弦楽団も、アンアンブルが微妙に乱れる箇所(特に、終結部)もあり、スタジオ録音ではありながら、実にスリリングな印象を受ける箇所さえもある。HQCD化によって、音場が拡がるとともに、音質に鮮明さを増した点も、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

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  • ★★★★☆ 

    karajan fan  |  北海道  |  不明  |  2010年02月05日

    クレンペラーは完全にこの曲を標題音楽としては捉えていない。その理由は、各楽章に作曲者自身が付記しているエピソードのドラマ性を全て排除しているからである。 第1楽章の「夢・情熱」という表題はどこ吹く風、ソナタ形式に則った謳い出しはサイケデリックさを微塵も感じさせない絶対音楽として解釈している。感情移入を感じさせない弦楽器群の乾いた音、そして両翼配置から聴こえてくる各パートの旋律はベルリオーズが恣意的に演出しようとしている幻想的な雰囲気をグロテスクなまでに白日に曝している。 第1楽章から第5楽章までを一つの大きな建築物と感じさせる構築力に巨匠たる所以を見ることができる。 カラヤンのように美しくはない。ミンシュのように熱くもない。クレンペラーの世界がそこにあるのみ。

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  • ★★★★★ 

    タイガー哲  |  東京都  |  不明  |  2009年09月14日

    幻想といえばミュンシュ、モントゥー、クリュイタンスで決まり、とりあえずここらを聴いていれば問題なしと思っていたが、どうしてどうして。クレンペラー老は一貫してインテンポ、しかし曲の持つ混沌、情熱の表現はこれらに優るとも劣らない。通常フィナーレはテンポを上げていってなだれ込むような演奏が多いが(クリュイタンスの東京ライブがその典型)、クレンペラーは泰然自若、しかしその熱狂のボリュームたるや聴き込むほどに聴き手を圧倒する。  例によってヴァイオリンの両翼配置は効果的。ハイドン、モーツァルト、ベートーベンあたりならまだしも、ベルリオーズで両翼配置となるとヴァイオリン奏者がつらかっただろうなと思う。オーケストラがぎゅうぎゅう絞られたあとが歴然。聴くほうにとっては今までとはまったく違った感興が沸いてくる。第二楽章におけるコルネットの採用も効果的。  この録音の存在を知ったときは「クレンペラーの幻想??」と思ったし、そもそもモントゥーのサンフランシスコSOの幻想が聞きはじめだっただけに,モントゥーのエレガントさとは対極にある演奏に驚いた。しかし聴きこむととその面白さは随一といってもよい演奏。ベートーベンの交響曲全集でもコメントしたが、50代を超えて聴くとこの演奏の面白さが本当に分かってくるような気がする。30代のころに聴いていたら、きっと捨てていただろうなぁ。

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  • ★★★★★ 

    オスカーデラホーヤ  |  FUKUOKA CITY  |  不明  |  2008年04月30日

    4,5楽章が不出来って、何を聴いておられるのでしょうか?4,5楽章こそ、この演奏の凄いところではないですか。まるで、サイドブレーキをいっぱいに引いて、一方、アクセルを最大に踏み込むような感じ。クルマから、焦げくさい臭いが漂って、エンジンから異音がする。それでもボンネットから煙がでているのに、爆進する!そういう演奏です。

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  • ★★★☆☆ 

    北の火薬庫  |  北海道  |  不明  |  2007年02月17日

    社会主義は崩壊したのに分析には、マルクス主義が必要なのと同じ脈絡の演奏といえましょう。バイオリンの対向配置と遅いテンポで第1〜3楽章は大正解。ところが、4、5楽章は不出来で経過。がんばりが利かず、結局最後のコーダでアチェレランドをかけて、アンサンブルを壊してしまいます。対極に存在する盤ではありましょうが、「ワタミ」さん「にゃおにゃお金」さんの意見に同調します。

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  • ★★★★☆ 

    にゃおにゃお金  |  市川市  |  不明  |  2006年12月23日

    唯一無二の珍演にして、しかも名演・・という点で、クナッパーツブッシュの「大学祝典序曲」と双璧だろう。この指揮に、よくオケが崩壊せずについていっているな、と感心してしまう。なんら描写的な事はしていないのに、終楽章の「怖さ」は比類が無い。クレンペラー恐るべし。ファーストチョイスとしてのお薦めはしない。むしろ「幻想なんてもう聴き飽きた」という方にこそ、是非お薦めしたい。こんなやり方もあったのだ。

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  • ★★★☆☆ 

    ワタミ  |  江東区  |  不明  |  2006年11月21日

    いかにもクレンペラーらしいテンポのゆったりした、曲の構築に重点をおいた演奏。 2楽章の舞踏はもちろんウィーンではないしパリでもない。3楽章はイングリッシュホルンがなるけれどたぶんどこかドイツのいなかだろう。 全然絶対音楽ではないし、そもそもクレンペラーが冷静な指揮をしたことなどただの一度もないのだが、表題音楽としては迫力はともかく面白味に欠ける。買っても損はないが、小生はモントゥーのVPOが好きである。

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  • ★★★★★ 

    為朝  |  京都府  |  不明  |  2006年11月14日

    66年のライブ盤の超熱演も見事だが、やはりどうしてもこの解剖学的なステレオ盤の演奏に手が伸びてしまう。完璧!

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