ラヴェル(1875-1937)

CD 【中古:盤質A】 管弦楽曲集 マゼール&ウィーン・フィル

【中古:盤質A】 管弦楽曲集 マゼール&ウィーン・フィル

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  • ★★★★★ 

    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2022年08月14日

    ウィーンフィルの独特の音色で響くラベル。加えてマゼールのサービス精神のある解釈。定番の名曲が、明らかに少し違って聴こえる。フランスらしさの追求ならフランス語圏のオーケストラの演奏にいくつも良い録音があるのでそっちを聴けば良いが、この演奏は、ラベルの音楽は汎用的で普遍的な魅力を持っている、ほらこんな感じで、と披露してくれている。

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  • ★★★★★ 

    今も昔もただの人  |  北海道  |  不明  |  2021年12月14日

    ウィーンフィルの妖艶な響きとパンチが効いたラヴェルに魅せられました。選曲もいい。賛否が分かれるボレロは、ハッとする面白さに私はノリノリ。もっと遅くしても良かったんでないかな。録音も良く、素晴らしいアルバムだ。

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年08月13日

    まあ〜何たってこのディスクの白眉は最後の「ボレロ」!言葉で表現してもしょうがないな。こりゃぜひ聴いておくんなさい。大満足でディスク終了、てこと請け負いますぜ。他の曲目も大いに結構。「ダフニス」は珍しくも第1組曲付きですが、第2組曲ともども、実に精妙な音の織りなし方が素晴らしい。「スペイン狂詩曲」も同様。マゼールの曲者ぶりが実にうまく効果を発揮した、大変素晴らしい出来栄えとなりました。お薦めしましょう。録音は優秀。

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  • ★★★★★ 

    まこと  |  大阪府  |  不明  |  2010年02月03日

    (この録音の頃までの)VPOの魅力は、何を演奏してもVPOならではの魅力が発散されているところだ。ラヴァルスにとくに怪奇性もメッセージ性も感じない僕には、十分に快適な演奏だ。フォルティッシモの部分でも、色気のある音色を維持しているのは、あのショルティとのスッペ序曲集を彷彿とさせる。また、ボレロではウィンナホルンの刻む音色にやはりVPOならではの魅力を感じずにいられない。そしてマゼールの指揮ではあのクライマックスでの唐突なブレーキの踏み方!あれはやったらアカンことなんやろうけど、もうあれを1回聴いてしまったら、インテンポの演奏が物足りなくてしかたない。(ここには収録されてないけど)パヴァーヌはルシアン・テヴェがベストだが、それ以外の演奏はこのマゼールVPOの演奏が、デュトワ盤とともに僕にはベストだ。

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  • ★★★★☆ 

    マーコロリン  |  所沢  |  不明  |  2008年06月09日

    マゼールは好き嫌いがはっきりわかれますね。このディスクでも面白さが際立ちますね。ボレロの繰り返しの中から浮かび上がる狂気、ラ・ヴァルスの呆気ない終末から、とりのこされてしまったような退廃の亡霊などラヴェルはきれいごとだけの音楽ではないはず。マゼールは他者にまねのできないボキャブラリーでラヴェルを聴かせてくれてると思いますが。

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  • ★★★★★ 

    にゃおにゃお金  |  市川市  |  不明  |  2008年03月05日

    このコンビの伝説的珍演、あの「春の祭典」には及ばないものの、これまた抱腹絶倒の「迷」演奏が展開される。「こんなのラヴェルじゃないよ」という意見も充分すぎる位理解はできるが、私はこの演奏、「面白い」と感じた。指揮もさることながら、オケが凄い。マゼールの超変化球をしっかり受け止め、「楽しみながらやっている」感すらある。このオケでなければ、こういう独特の魅力を持った演奏にはならなかっただろう。ウィーン・フィル恐るべし。

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  • ★★☆☆☆ 

    ゲムスホルン  |  東京都  |  不明  |  2008年03月05日

    「ボレロ」のただ一カ所の“勝手な”リタルダンドが、全てをぶち壊してしまっている。作曲者の哲学的意図や演奏者(指揮者)の解釈云々は、再現芸術の根幹に関わる議論なのでそれは問わないが、この曲に限ってはスコアを最大限に尊重すべきだ。ラヴェルのオーケストレーションは過剰な演出など無くとも、最高のクライマックスを約束してくれているからだ。マゼールは好きだし、アルバムの他の部分は非常に美しいからこそ、かえすがえすも残念である。

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  • ★★★★★ 

    北国も春  |  さっぽろ  |  不明  |  2008年02月21日

    したり顔の評論家とやらの マゼル評 若年時のみに名演有り なのだそうだ。。。。  この躍動感に満ち満ちた しかも 彼にしか成しえない クッキリとした輪郭を持った 引き締まったラヴェル   この演奏 何と評するや、、 マゼル 相も変わらず素晴らしい

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  • ★★☆☆☆ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年11月10日

    然らば、ラヴェルの証言は嘘だったのだろうか?いや違う。これは感情のスパイラル(“旋回”)なのだ。ウィンナ・ワルツの礼讃の形をとりつつも、悲しみ、怒り、迷い、あるいは歓喜や悲鳴、栄華と荒廃といった相反する様々な感情や状況を共存させ、拮抗させ、やがては破壊させるのだ。ラヴェルは、光の中に影を、影の中に光を描いたのだ。「白か黒か」ではなく「白あっての黒」「黒あっての白」なのだ。作風は違えど、その神経質なところはマーラーに近いかも知れない。グロテスクさは前に押し出されるものよりも、美の中に潜ませたもののほうがより幻惑的だ。同時に「美は善よりも余計悪と一致する」(オスカー・ワイルド)ものでもある。これらが、刹那的な煌めきの如く、様々な光彩を放っては影に沈み、更に影からまた光を生みながら旋回していくのである。単なるグロテスクさや暗さとは明らかに違う、光と影が織り成す叙事詩なのである。それにしても、公の掲示板での個人的な討論は、正直やりたくありません…。私はあくまで私の意見を“皆様”宛てに投稿したはずなのに…。各位様、演奏に対し賛否様々な思い入れがありましょうが、その余り他の意見をねじ伏せようとしてはいけませんよね。十人十色の考え方があるはずですし、だからこ

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  船橋市  |  不明  |  2007年11月09日

    ゆーさん様。ご意見の通りです。第一次世界大戦は、重火器や化学兵器の投入により、かつて経験したことのない悲惨な戦争となりました。大戦は旧態依然としたハプスブルク家を崩壊させ、世界の中心的な座からウィーンという都市を引きずり下ろしました。長く独墺に抱いていたコンプレックスからも脱却し、今や新たな芸術世界の中心の座に着いたパリで、しかし、ラヴェルの精神世界には、鬱々と輻輳するさまざまな思いが巡っていたのではないでしょうか。「路線変更」であるかどうかは別として「ウィーン礼讃」でないことだけは、確かだと思います。

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  • ★★☆☆☆ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年11月06日

    追記。因みにラヴェル自身は、《ラ・ヴァルス》を、「ウィンナ・ワルツの礼讃に、幻想的で宿命的に続く旋回の印象が混合したもの」と説明しています。ですから「路線変更」というよりむしろ、ウィーン礼讃を土台としながらも、そこにグロテスクな情感を渦巻くような曲に仕立てたのだと言えるでしょう。“ワルツ”という、ウィーンの象徴とも言える様式から完全には逸脱しなかったのも、むべなるかなと思われます。この曲から、ウィーン礼讃を読み取れないとするならば、それは曲自体の責任よりマゼールの表現に問題があると言わざるをえないでしょう。何故なら、ラヴェル自身が理想とする曲想から乖離してしまった表現だからです。確かに「幻想的で宿命的」ということがグロテスクな誇張と結び付いたと捉えられなく

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  • ★★☆☆☆ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年11月06日

    蓮華人様、ご意見ありがとうございます。後で調べましたが、ラヴェルは当初こそ「ウィーン礼讃」の曲にしたかったものの、大戦や肉親の死から、グロテスクなワルツへと路線変更したのですね。勉強になりました。確かにグロテスクな雰囲気の描写という観点からすれば、マゼールの指揮も強ち悪くはなさそうです。しかし、驚きこそすれ、感動まで至るか否かは評価が分かれそうですね。もっとも、賛否両論拮抗する演奏というのは、それだけ他の演奏にはない特徴があるものなので、「驚き」を求める向きには良い一枚かも知れません。ただ、私の場合「驚き」に重きを置かないので、評価が下がったという訳です。やはり仰る通り、マゼールは批評が難しいですね。

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  船橋  |  不明  |  2007年11月02日

    ゆーさん様。ラ・ヴァルスはラヴェルの「ウィーン礼讃」とは思えません。デフォルメされたワルツにウィーンの芳香は感じられません。これはパリの妖しげな夜の世界です。ゆーさん様が感じられたように不気味な世界です。しかし、それはマゼールの棒が若干なりとも貢献しているのではないかと思います。本当に評価の難しい指揮者です。ただ、その難しさがある意味大切だと思います。如何に振ろうと、ちょっとやそこらではVPOは死にません。決して私も好きな指揮者ではありませんが「らしさ」より「おどろき」が欲しい。それなりの評価もありかと。

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  • ★★☆☆☆ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年10月31日

    かつてラヴェルは、トスカニーニの指揮する《ボレロ》の余りの高速ぶりに激怒し、演奏を禁じたことがある。さて、そんなラヴェルが本盤の演奏を聴いてしまったら、一体どう反応するだろうか。恐らく激怒どころではなくなるだろう。せかせかしたテンポといいラスト近くの大袈裟な揺れといい、「極めて中庸を得た速さで」という鉄則を完全に無視している。他の曲もデフォルメのオンパレードだ。何も奇を衒えば名演になるのではない。唯一の救いは、VPOの響きの良さである。フランスのオケのように乾いた音ではなく、適度な湿り気を帯びている。それが、収録曲の一つ一つに秘められた不気味さを表出しているのだ。ただ、マゼールの指揮が邪魔している。マゼールはかつて、VPO特有のピッチ(445!)が耳に馴染めず、標準の440に合わすよう迫ったのがきっかけで、団員との間に亀裂を生んだことがある。そうしたことから、マゼールはVPOの伝統や団員達の自主性を逆撫でするようなことを平気でやるような男と言える。例えば《ラ・ヴァルス》でも、ものが“ウィーン礼讃”なのだから、もっとウィンナ・ワルツのリズムで団員を泳がせた方がよいのではないか。妙な誇張ばかりするからVPOらしさが死ぬのだ。だから敢えて苦言を呈した。どうかご斟酌の程を。

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  船橋市  |  不明  |  2007年09月15日

    ウィーンをパリに変えたマゼール。一部のすきもなく。大胆にして鮮烈。決して凡演はないのだが、凡人には計りがたい異形の表現が終始一貫して通された作品や、灰汁のような、あるいは障壁のようなもので作品を取り囲んだり。出会わした作品で、マゼールの評価が大きく変わるようだ。ラヴェルでも、その都度の変化は大きいのだが、どれも拒むような雰囲気がない。あるいはマゼールの体質が一番合った作曲家なのかもしれない。

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