『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 ベーム&ウィーン・フィル、ヤノヴィッツ、ファスベンダー、他(1974 ステレオ)(2CD)
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masato | 新潟県 | 不明 | 2012年02月13日
このライブ感の素晴らしさ…! 指揮者・オケ・歌手陣,そして観客までもが一体になっているかのような雰囲気…! 演奏は,この布陣を見れば,良くて当たり前。そこにこのライブ感がプラスされているわけですから,もう言うことなしです。 ベーム80歳の記念であるということ,モーツァルトのザルツブルクであるということ…これらも影響してか,歌手陣もみなノリノリ。ほんと他愛ない筋書きであるにもかかわらず,いつの間にかこちらもノリノリになってきて,エンディング間近の男性陣の「コジ・ファン・トッテ」の叫び…何故かジ〜ンときてしまう。 「今後20年間は生命を失うこのとはない」と言わしめた素晴らしいセッション録音,その言葉に嘘はない。が,当盤に対しては「永遠に生命を失うこのとはない」と言いたい。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2011年06月19日
ベームはモーツァルトを心から愛した指揮者として知られているが、モーツァルトのオペラの中でも特に愛していたのは歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」と言えるのではないだろうか。それは、遺された録音の数からも理解できるところであり、1962年のスタジオ録音(EMI)のほか、多数のライヴ録音が遺されている。その中でも抜きんでた名演は、衆目の一致するところ、前述の1962年盤と本盤におさめられたザルツブルク音楽祭でのライヴ録音である1974年盤であると考えられる。ところが、この両者の比較が実に難しい。旧盤はシュヴァルツコップ、クリスタ・ルートヴィヒ、ジュゼッペ・タディ、ヴァルター・ベリーなどといった豪華歌手陣を揃えており、キャスティングにおいては全く穴がないと言える。これに対して、本演奏も、ヤノヴィッツ、ファスベンダー、シュライアー、プライ、パネライと言った超豪華布陣であり、キャスティングにおいてはほぼ互角と言えるだろう。オーケストラは旧盤のフィルハーモニア管弦楽団に対して、本演奏はウィーン・フィルであり、オーケストラの同曲への適性としては本演奏の方が上。ただし、本演奏はベームが80歳の時の演奏であり、全盛期にあった旧盤の時と比較すると、ベームの指揮の特徴でもある躍動的なリズム感にほんのわずかにではあるが硬直性が見られるところであり、ベームの指揮に関しては旧盤の方が上出来と言える。このように、両名演ともに一長一短あるところであるが、所詮は高いレベルでの比較の問題であり、両演奏ともに、至高の超名演であることには変わりがないところだ。本演奏におけるベームの指揮は実にシンフォニックで重厚なものであり、近年の古楽器奏法やピリオド楽器を使用した軽妙な演奏に慣れた耳からすると、あたかも故郷に帰省した時のように安定した気持ちになるのは私だけではあるまい。それでいて、モーツァルトの音楽特有の気品溢れる優美さにもいささかも不足しておらず、いい意味での剛柔バランスのとれた名演に仕上がっている点を高く評価したい。ベームの重厚でシンフォニックな指揮に適度な潤いとあたたかみを付加したウィーン・フィルによる好パフォーマンスも、本名演に大きく貢献している点を忘れてはならない。前述の豪華歌手陣やウィーン国立歌劇場合唱団も最高のパフォーマンスを発揮していると高く評価したい。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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kiyokaane | 神奈川県 | 不明 | 2011年04月09日
これが本物のモーツァルト、本物のオペラ!! まっ、現代では演奏解釈が違う!と大声を挙げる人がいるんだろうけど、客席からのひそひそした笑い声。これがモーツァルトのオペラでしょう!シュライヤーのイタリア語かなりヤバイけどね。。。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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nono | 東京都 | 不明 | 2010年04月03日
前年のザルツブルクではDFDがアルフォンソを唄っていて、グリストとのコンビも絶妙で、演奏としてはその方がずっと楽しめたが、正規録音では総合的にこれがベストではないか。歌手に寄り添い、また時には歌手を煽るように自発的に紡ぎ出されるウィーンフィルの音楽は最高。その上に乗って、歌手たちも実力を十二分に発揮している。これが前年の配役なら尚良かった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TOCHIPAPA | 広島県 | 不明 | 2010年02月21日
ずいぶん昔に聴いていたテープも処分して久しく、新しい録音でと思ったムーティの新旧盤は(いずれも本当に素晴らしいものでしたが)何か物足りない感じがしていて、ここ数年、古いものに回帰する傾向が強まる自分にもどかしさを感じながらも、このCDを購入しました。他愛ない筋書きのオペラなのに、天上的な美しさを感じさせる演奏の素晴らしさについては吉田秀和氏の評にまさる言葉を思いつきませんが、音質が良いのにおどろきました。アンダンテだけでなく他の曲もウィーンフィルならではの味があって宝石箱のようなCDです。こういうCDを廃番にせずにいるDGやEMIもそれなりに評価されていいな、と思いました。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2009年05月04日
この盤をとるか(もう何年か前だったら)、62年のEMI盤をとるか(VPOだったら)、どちらの意見もよくわかります。どちらも最高水準の中での話ですが。たかさんのレヴューにある68年のユニテル映像(VPO、ヤノヴィッツ、ルートヴィヒ以下)のDVD化を声を大にして要望しましょう。尚、吉田秀和氏は当演奏について「二十世紀全体を通じてみても、この世紀におけるモーツァルト演奏の何たるかを、永く後世に伝えるにたる演奏」(「モーツァルトをきく」ちくま文庫、2008、P414 原文のまま)と評されています。参考までに。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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T.H. | Japan | 不明 | 2008年11月18日
ベームのコシ・ファン・トゥッテではフィルハーモニアOとのEMI盤はどうも面白くないのですが、この80歳誕生日のザルツブルク音楽祭ライヴは素晴らしいと思います。私の中ではスイトナー盤、クイケン盤、ムーティ/スカラ座(DVD)と並ぶ愛聴盤の一つです。この中でも2組のカップル4人のバランスは一番いいのではないでしょうか。唯一の不満は歌の中抜きカットがあることですが、これは諦めています。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Emmanuel Kent | 大阪市 | 不明 | 2006年11月19日
ベームの「コジ」は、旧盤、新盤と色々と持っていますが、やはり、この演奏が好きです。ヤノビッツ、ファッスベンダー、シュライアー、プレイのアンサンブルは最高ですね。それに、CDになって音も良くなっていますね。LPから聴いているものにとっては、うれしいことです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たか | 東京 | 不明 | 2006年05月03日
ベームが好んだアンサンブル(アルフォンゾだけは前年のF=Dからパネライに変わっている)によるライブ。確かに指揮は少し元気がないがプライのアルフォンゾを始め適材適所のキャストが素晴らしい。ベームはヤノビッツとルートビッヒを起用したコジの映画がユニテルにあるのだが何とかDVD化できないものだろうか?0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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S.S | Japan | 不明 | 2005年05月15日
正規なレーベルの録音としてはベーム最後のCosi。 ベーム80歳誕生日の記念碑的公演のライブ。 歌手陣は、細かい不満が無いわけではないが、充分魅力的な歌唱を聴かせてくれている。ベームの棒は、老いが感じられるのが残念。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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