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ブルックナー (1824-1896)

CD 交響曲第8番 ユッカ=ペッカ・サラステ&ケルンWDR交響楽団

交響曲第8番 ユッカ=ペッカ・サラステ&ケルンWDR交響楽団

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2017年05月12日

    おおらかなブルックナーが立っている サラステが採ったテンポはゆったりしたもので万人受けするだろうが まだ遅い 未だにブルックナー自身が創造した”第八”を再現できた人はいないのだからサラステには挑戦を続けて欲しい ヴァンツァーゴはサラステ以上に遅い 悪しき因習に囚われた耳はそう簡単には開放できない シューリヒトが僅かに”第八”の真相に迫れたかというところだ サラステは惜しいところまで来ていた AgagioとFinaleがシューリヒトのテンポだったら”70分”を切れていたかもしれない ブルックナーの書いたスコアで演奏時間70分を超える交響曲はない サラステのテンポ設定は明快だ 第一楽章とScherzofはAllegro Moderatoで同じ TrioのLangsamで 1/2 テンポに落とす AdagioはTrioのテンポとほぼ同じ ブルックナーは書いている「静かに厳かに遅く; しかし遅く(なりすぎること)なく」 これを「大幅に遅く」と間違えている だからAgagioだけが巨大に膨れ上がった楽章になってしまう 自ずとブルックナーは重〜い音楽になる 聞いて疲れるような音楽はいらない ブルックナーの癖なのだ テンポを指定しても過剰になることを恐れる AllegroなのにModeratoを付けたくなる Moderatoに引っ張られると 変に遅い間の抜けたScherzoになる 吊られてTrioも遅くなる langsamなのにnicht schleppendと書いてしまうのがブルックナーなのだ ブルックナーが細かく書き込んでいるアーティキュレーションを生かす演奏を想像すれば自ずとテンポは出る 音の塗り絵のような音楽をブルックナーは書かない 鼓動の変化を敏感に伝え駆け巡る血潮の行く先を見失うまいとする前進し続ける音楽を書いた ”第九”を書きかけで生涯を終えるなどと想像もしていなかった楽天家だ ”第八”が畢生の総決算的大作としたのは後世の余人たちだ 余談が過ぎた サラステのブル8は一聴に値する   

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    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2017年03月01日

    日本の代理店さんからのリリースが少し遅くなりましたが、本国では2016年秋に出ていた録音で、自分は既に耳にしています。高速テンポの演奏といっても、最近のヴェンツァーゴのようなやりたい放題ではなく、ヨッフム、シューリヒトといった過去の高速演奏の延長線上にあるものです。大伽藍のような重厚なブルックナーではありませんが、ヨッフムのような動的な演奏を好む方には十分お薦めできます。オケは往年のドレスデンやウィーンのような個性は求められないものの、その分現代的な精緻さがあるのが美点で、録音もまずまず優秀です。サラステ、いい指揮者だと思います。もっと評価されるべき。

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