『ダンスに加わって〜フランス・ピアノ小品集』 アンヌ・ケフェレック
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年05月11日
踊るフランス ベル・エポックの花園に入る 「サティと9人の仲間たち」も世紀末のパリ万博を頂点とする華やかな時代を映して見事だったが これはさらに深くフランスなるものへ没入する曲集となった 視点が動いたとも言える 先の主役だったサティは一曲だけ 15人の作品が集められたが ドビュッシーとプーランクが四曲と最多 ラヴェルが三曲 そしてオペラ バレーなど劇場音楽作家のアーンが二曲と複数置かれる 踊る或いは踊りをイメージする作品の羅列は絢爛な都市生活を謳歌している人々の姿のようでありながら その陰に潜んでいる不安や狂気をも映し出している 未来の悪夢を予見している不穏な響きがそこかしこに谺している 平和の中で闇に光る目を見る天才たちの証言を聞いているようだ 人は愛すべきものだがまた愚かであるとも言える 栄えては滅びる 繰り返される愚行を止められない 音楽はただ歌うだけ 何ほどの力もない だがいつかは地に平和をと信じたい ご一聴を1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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