ＧＣ  |  東京都  |  不明  |  2019年01月23日

バンド構成のアルバムで、録音の良さもあって全体としてはカラフルで楽しめる構成である。私が一つだけ述べたいのは、最後に置かれた「春の嵐の夜の手品師 」のシンプルなピアノ伴奏による作品についてである。 この曲は作曲者あがた森魚のリリシズムあふれる代表作である。本人により複数のアルバムに収録され、ライブでの演奏もネット上に残されているが、なかでも特筆すべき1987年青山円形劇場ライブでの歌唱にも勝るとも劣らない、深いニュアンスをたたえた最高の出来である。浜田真理子から生で聴きたい筆頭の曲。