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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第10番(クック版) トーマス・ダウスゴー&シアトル交響楽団

交響曲第10番(クック版) トーマス・ダウスゴー&シアトル交響楽団

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2016年11月02日

    涙と感傷を払拭して登場した決定盤 私的嗜好で恐縮だが 10番完成稿を聴くときカーペンター版を愛好している 付帯要素の少なさが好ましいこと 聴後の余韻が軽いので繰り返し鑑賞に臨めることなどがその由だ しかしクック版でカーペンター版に比肩し得る演奏のできる演奏家が出た ベートーヴェン シューベルト シューマン等でピリオド楽器とその演奏法を取り入れて新たな命を吹き込み衆人の瞠目を引いたダウスゴーがその人だ 今度はマーラーをしかも10番復元版とは驚いた ここでもピリオド奏法は効力を発揮している 初めて芸術性を問える域に達している ギーレンを超えて即物的演奏を成し遂げているからこそ見えるマーラー像と聞こえる言葉がある 決して終焉の告白ではない 今だ未来へ眼差しの光は放たれている 尽きせぬ憧れは死せず 音楽は常に今を生き次なる瞬間を待ち望むと謳っている ダウスゴーに全集への野望はありやなしや 成らずとも1番6番9番はぜひ聴かせてほしいと願う 希望に膨らむ衷心より推薦する   

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    John  |  UNITED STATES  |  不明  |  2016年10月28日

    Easily the BEST classical recording of 2016 thus far, the conductor Thomas Dausgaard and the high spirited Seattle Symphony Orchestra deliver Gustav Mahler’s unfinished Tenth Symphony (completed by the British scholar Deryck Cooke based on composer’s remaining sketches) like no other team has done before. Under Dausgaard’s leadership, the work manages to come across as ’complete’ and ’authoritative’; you only need to sample a part or two in the first Scherzo (II.) to see what I mean. In particular, the second Scherzo (IV.) emerges as one of the strongest and texturally richest compositions by the composer, while the Finale which is hard to bring off thanks to its sprawling structure and thin orchestration comes off utterly cogent and searingly powerful. To be sure, the Seattle Symphony Orchestra plays like men possessed and there is a kind of new standard set by these remarkable musicians in terms of polish, refinement, and poise. The complete Mahler Tenth has never sounded so full, so rich, so complete in its textural qualities and timbre and I can finally give my fullest appreciation for what Cooke had done to the remarkable score Mahler left before his untimely death. To say M10 is no match for M9 or even Das Lied von Der Erde is a vast understatement; on the contrary, it is an equal or a greater achievement in the 20th century musical heritage. This recording is a major event of 2016.

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    Seiru  |  千葉県  |  不明  |  2016年09月27日

    これは名演!先行して配信されたハイレゾ音源を聴いてのレビューです。全体として速めのテンポを貫き、各声部の動きを表出させるというこの指揮者の強みは変わらず。しかしそれ以上に素晴らしいのが旋律の歌い回しの効果、第5楽章などフルートの主題の提示は思ったより素っ気なく感じたものの、コーダで再現されたところでは思いっきり歌う!これほどまでに爽やかな聴後感は10番を聴いていて初めてでした。そして第5楽章冒頭のバスドラム、強烈です。CD音質ではどの程度これが伝わるでしょうか。体の芯まで響いてくる強打でした。全体としては第3稿第2版に忠実で、いままでに「ありそうでなかった」名演。決してほかの交響曲でテンシュテットやバーンスタインがやっていたようなドロドロの演奏ではないですが(ダウスゴー自体全く違うタイプの指揮者)、そのテンポを楷書化して「もたつく」演奏が多い中、速いテンポと効果的なアゴーギクでなかなか攻めた演奏ともいう事が出来ましょう。それにしても、折角24bit/96khz、それも5.1chでハイレゾ配信をしているのだから、SACDやBD-Aなどのフォーマットで出版してほしかったところ…。

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