Food (Jazz)

CD This Is Not A Miracle

This Is Not A Miracle

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (1 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★★ 

    hiro  |  愛知県  |  不明  |  2015年12月01日

    Yellow Magic Orchestraへの参加でテクノ・ファンの注目を集めたChristian Fennesz(guitar & electronics)がゲストに招かれたFoodの「This Is Not A Miracle (2015年)」。 Foodは、2000年のファースト・アルバムから、Thomas Stronen(drums & electronics)、Iain Ballamy(saxophone)、Arve Henriksen (trumpet)、Mats Eilertsen (bass)の4人で、エレクトロニクスを下敷きにしたユニークなサウンド作りを行っていましたが、2007年の「Molecular Gastronomy」以降は、StronenとBallamyの2人を中核として、様々なゲストとのコラボを展開しています。 Fenneszが参加するのは、これで3度目で、全てECMからのリリース。そして、今回は必要最小限のトリオ編成となっています。 本作やThomas Stronen「Time Is a Blind Guide」、Ben Monder「Amorphae」、David Torn「Only Sky」、Jakob Bro「Gefion」、Mette Henriette「Mette Henriette」など、この2015年にリリースされたECM作品を聴いていると、最近のECMは「非ジャズ」な要素がかなり強調されているような印象を受けます。 「沈黙の次に美しい音」を生み出すのであれば、ジャンルは問わないというレーベル設立当時のコンセプトを、創始者のManfred Eicherが改めて宣言しているのかもしれません。 そして、このアルバムでのFoodの2人と、音響派とも呼ばれるFenneszとの密接なコラボは、大きな成果を生み出していると思います。 エレクトロニクスを多用した雰囲気重視のサウンドは基本的には変わっていません。それは、プロデュースも担当したStronenの方向性でもあると思います。 Ballamyのサックスがジャズのフレーバーをもたらしているとはいえ、ここにはある種のロックを思わせる雰囲気が漂っています。 それは、大きくフィーチャーされているFenneszのギター・プレイによるものか? 視覚的なイメージを音によってどこまで喚起できるか、そんなテーマも3人の演奏に込められているような気もします。 私は、林立する高層ビルが暮色に染まっていくような情景を思い描きました。 エレクトロニクスとアコースティックを絶妙にブレンドさせた傑作だと思います。 録音は、2013年6月オスロにて。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示